【経済成長続く米国や、新政権の改革に期待集まるインドが人気】

株式の有望投資先としては、�@米国、�Aインド、�Bインドネシア、東南アジア、メキシコ、�C西欧、�Dトルコ、の順になりました。世界一の経済大国である米国が「堂々」の第一位です。順調な経済成長が続いており、足元のGDPも4％前後の成長が見込まれています。足元の価格下落は正念場ですが、シェール革命の進展で、世界一の原油産出国に躍り出ようとしており、懸案の経常収支、財政収支の改善も望めそうです。 第2位は、モディ首相の下、経済成長が期待されるインドが続きました。インドネシアを含む東南アジアも、その高い潜在成長性から上位となっています。米国経済拡大の恩恵を受けるメキシコも人気になっています。興味深いのは西欧です。西欧といっても、国によってばらつきが出そうですが、金融緩和のさらなる強化は、株式市場にとり、追い風になりましょう。ユーロ安ともなれば、輸出の拡大が期待できます。西欧経済が立ち直ってくれば、西欧向け輸出増加が期待できるトルコも有望と言うことでしょうか。
なお、債券市場も上位の顔ぶれは、株式市場と似ています。市場がファンダメンタルズを重視している証かもしれません。順位は�@インド、�Aインドネシア、�B米国、東南アジア、�C西欧、トルコ、他の順になっています。2015年の債券市場に影響を与える要素として原油価格低下の可能性があげられます。原油価格の低下は、産油国からエネルギー消費国への所得移転を意味しますので、エネルギー輸入もあり、経常収支が赤字になっているインドなどにはチャンスが大きいのかもしれません。