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2024-11-15 12:27:30

投資信託 > My−ラップ通信第9号『9月の運用環境について』

My−ラップ通信第9号『9月の運用環境について』

2015/10/02
SBIアセットマネジメント My-ラップ運用チーム

My−ラップをお持ちのお客さま“だけ”に、SBIアセットマネジメントのMy−ラップ運用チームより『My−ラップ通信第9号』をお届けします!

9月の運用環境について

今月は、中国経済の先行きや米国の利上げに対する懸念が相場の重しとなり、世界の株式市場は下落基調が継続しました。
上旬は、市場予想を下回った中国の製造業関連指標や米国の雇用統計等により、世界の株式市場は急落後に急反発するなど乱高下する展開となりました。中旬にかけては、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて世界の金融市場は一進一退の値動きとなりましたが、9/16・17のFOMCの利上げ見送りを受けて世界経済の先行きに不透明感が広がったほか、独フォルクスワーゲンの排ガス試験の不正問題を受けて、世界の株式市場は再び下落基調を強め、月末にかけても概ね軟調に推移しました。
日経平均は、上旬に中国市場や欧米市場の下落を受けて1万7,000円台半ばまで下落しましたが、海外市場の下落に歯止めがかかったことから、1万8,000円台後半まで急反発しました。その後は、日銀の追加緩和への期待やFOMCを控えて1万8,000円前後で推移したものの、連休明け以降は欧米株安を受けて再び1万7,000円台、月末にかけては一時1万6,000円台に下落し、前月末比でみると大幅下落して取引を終えました(日経平均は前月末比-7.95%)。
今後の見通しに関しては、引き続き米国の年内利上げへの思惑から、米国の経済指標や要人発言等に左右される相場展開が続くと見込まれます。また、中国の景気減速懸念も根強く残っていることから、世界の金融市場は引き続き変動率の高い市場環境が続くと想定しています。

このような中、My-ラップの9/30現在の基準価額は、安定型9,658円(前月比-2.96%)、積極型9,474円(前月比-5.08%)と、前月末比でマイナスの収益率となっています。
今月の上昇・下落の主な要因は以下の通りです。

積極型
  • 【プラス寄与】:米国債券、日本債券
  • 【マイナス寄与】:日本大型株式、米国大型株式、欧州大型株式、新興国大型株式、為替(ユーロ安・ドル安)
安定型
  • 【プラス寄与】:米国債券、日本債券
  • 【マイナス寄与】:日本大型株式、米国大型株式、欧州大型株式、ヘッジファンド(為替ヘッジあり)、為替(ユーロ安・ドル安)

今後の運用方針としては、原則、基本配分に沿った運用を行うものの、弊社では、米国の年内利上げを巡り新興国市場が引き続き軟調に推移する可能性が高いと見ており、新興国株式や新興国債券の配分を若干減少させています。

スマートベータ「最小分散型」とは?

今回は、現在My-ラップでは採用していないものの、注目されているスマートベータである「最小分散型」についてお話ししたいと思います。

「最小分散型」の投資に注目が集まっています。コンセプトは、同じ銘柄を組み入れるにしても時価総額比例ではなく、変動率を小さくするような最適の組み合わせにしたもので、リスクを押さえて収益を獲得する投資手法です。
過去の運用実績やシミュレーションでは、長期での時価総額比例のファンドを上回るパフォーマンスであることから、採用する投資家が増えてきています。
「最小分散型」の特徴として、小型株、バリュー株、ディフェンシブ株の比率が多く、株式市場の動きとの乖離が比較的大きいなどがあげられます。
また、検証論文が多く出され、リスクが抑えられることから年金運用にも多く採用されているようです。

良いことづくめと思われる投資手法ですが、最近、負の側面もささやかれています。例を挙げると、「最小分散ポートフォリオの一部銘柄の変動率が高まり、最小分散でなくなってしまう。」、「利益水準から見て割高な水準まで買われ続ける銘柄が存在する。」という事例が報告されています。

これらの原因は、「最小分散型」で運用する資産が、市場に影響を与える規模まで増加したことにあります。
投資家としては、好成績が高い確率で得られる投資手法があれば、当然、投資を実行するのですが、すべての手法には適正規模が存在し、適正規模を超えてしまうと、その投資手法はいままでの好成績が得られなくなってしまう恐れが出てくるというものです。

投資に万能な手法は存在しません。スマートベータ投資を選択する場合は、その長所とともに、短所を十分把握した上、常時モニターし、手法の入替などを実施することが必要です。
My-ラップでは、組入れETFや投資信託について定期的に見直しを行うことで、常に最適なポートフォリオを提供してまいります。

SBI−SBI グローバル・ラップファンド

【積極型】

金額買付 口数買付 積立買付

【安定型】

金額買付 口数買付 積立買付

投資信託に関するご注意事項

  • 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
  • 投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客さまが実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
  • ご投資にあたっては、目論見書や契約締結前交付書面をよくお読みください。
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