投資信託 > My−ラップ通信第8号『直近の世界的な株価下落について』
My−ラップ通信第8号『直近の世界的な株価下落について』
2015/8/27
SBIアセットマネジメント My-ラップ運用チーム
My−ラップをお持ちのお客さま“だけ”に、SBIアセットマネジメントのMy−ラップ運用チームより『My−ラップ通信第8号(臨時レポート)』をお届けします。
本来なら、9月にお届けする予定のMy−ラップ通信第8号ですが、直近の相場の大きな変動を受け、臨時レポートとして発行を早めていただきました。
直近の世界的な株価下落について
世界の株式市場が下落し、為替は円高となり、新興国通貨安が進んでいます。きっかけは、中国人民銀行が8月11日から3日連続で人民元の対ドルレートを切り下げたことにより中国経済の先行きに対する懸念が高まったことにあります。加えて原油安が止まらず、WTI原油先物は40USドル/バーレルを割り込み、資源国に大きな打撃を与えています。リーマンショックで注目された市場の恐怖心理を表すVIX指数は、8月24日の米国市場で一時50ポイントを超え、2009年以来の水準に達しています。
My−ラップの主な組入れETFの今月の下落率は、日本大型株式-13.0%、米国大型株式(ドルベース)-9.0%、欧州大型株式(ドルベース)-7.9%、新興国大型株式(ドルベース)-14.9%、円ドル為替-4.1%となっています(2015/8/25時点前月末比)。
今後の見通しですが、中国景気減速(及び周辺各国、資源国の景気減速)を織り込むまでは変動率の高い展開が続くと予想されます。中国元の切り下げが再び行われると市場が不安定になるリスクがあります。
一方、今後、中国の景気対策、米国利上げの延期、新興国の為替防衛のための利上げなど、各国が対策を講じてくることが考えられ、これらは株式の押上げ要因となります。
このような中、My-ラップの8月25日現在の基準価額は、安定型9,729円(前月末比-5.42%)、積極型9,542円(前月末比-10.03%)と、大幅にマイナスの収益率となりました。
今月の上昇・下落の主な要因は以下の通りです。
- 【プラス寄与】: 先進国債券、為替(ユーロ高)
- 【マイナス寄与】: 日本大型株式、新興国大型株式、米国大型株式、欧州大型株式、為替(ドル高)
- 【プラス寄与】: 先進国債券、為替(ユーロ高)
- 【マイナス寄与】: 日本大型株式、米国大型株式、ヘッジファンド、為替(ドル高)
運用方針としては、原則、基本配分に沿った運用を行うものの、弊社見通しに基づき、米国の利上げに伴い新興国株式市場の下落基調が継続する可能性があることから、新興国株式の配分をさらに減少させる予定でいます。
変動率の高い相場展開が予想されますが、長期運用の視点で運用を行ってまいります。
投資信託に関するご注意事項
- 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
- 投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客さまが実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
- ご投資にあたっては、目論見書や契約締結前交付書面をよくお読みください。