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2024-05-02 05:12:18

投資信託 > ファンドマネージャーに聞く!!ネット証券専用ファンドシリーズ「新興国中小型株ファンド」の魅力を徹底解剖!

ファンドマネージャーに聞く!!
ネット証券専用ファンドシリーズ「新興国中小型株ファンド」の魅力を徹底解剖!


(出所)IMFデータよりSBI証券作成

植村:まずは、新興国の株式を買うことの意味、さらにその中でも中小型株に注目する理由について教えてください。

菊地:新興国株を買うということは、「5%以上の高いペースで経済が拡大している稀な地域を買う」ということです。
先進国の経済成長率は、今後5年間で2%台が見込まれているにすぎません。また、先進国と新興国のGDP比率は70:30であるのに対して時価総額比は85:15と、経済規模がまだ十分に株価に反映されていません。
経済拡大→企業収益増加→株式時価総額増加という流れを考えますと、新興国の株価には、拡大余地があると考えられます。
次に、新興国の中小型株に注目する理由は、新興国の成長メリットを純粋な形で享受することができるからです。新興国の大型株は、先進国との相互依存関係を深めてきていますので、先進国の景気に左右されやすくなっています。成長する新興国の投資メリットを純粋な形で享受する為には「中小型」と「内需関連」という2つのテーマに注目することが大切であると考えています。

植村:新興国の成長の原動力についてどのようにお考えですか?

菊地:新興国の経済成長は、「人口の増大」×「(一人当り)生活水準の向上」によって、引き続き高水準の成長を継続すると見ています。
新興国の人口は過去10年で15%増加しました。向こう10年でも13%の増加が予想されており、これが引き続き経済成長の原動力となります。少子化が進む先進国の人口成長予想が向こう10年で3%にとどまることに比べ格段に高いといえます。
もうひとつの成長の根源である「生活水準の向上」は、一人当りのGDPに反映されます。過去10年間の一人当りのGDP増加率は、日米が10%前後であるのに対して、中国で約150%、その他新興国でも40〜80%という速いペースです。新興国では、生活が豊かになっていく余地はこれからもまだまだ大きいと思います。

植村:こうしてあらためて見てみると、新興国の成長性というのはやっぱり著しいですね。
ただ現在、世界の株式市場は波乱の様相となっています。今敢えて新興国に投資する理由は何ですか?

菊地:現在、おっしゃるとおり世界の株式市場は波乱の様相となっています。しかし新興国に関して申し上げれば、むしろ投資魅力度が高まっていると考えています。新興国の株価下落は、金利引き上げという独自要因もありますが、先進国発の連鎖安に巻き込まれているという面も大きいからです。
現在先進国で懸念されているのは財政赤字や政府債務など構造的な問題ですが、この点については新興国は先進国に比べて総じて健全な状態にあります。新興国の現在の悩みは、景気の過熱やインフレなど、どちらかといえば循環的なものです。
過去10年間で、新興国株式の年間リターンがマイナスになったのは、ナスダックバブル後の2002年とリーマンショックのあった2008年の2回しかありませんし、その後は、V字で回復しています。今年は年初来で約13%(2011年8月23日時点)のマイナスなのですが、今回も良い仕込み場ではないかと受け止めています。

植村:日本の投資家は円高に悩まされていますが、対円でみた新興国通貨について中長期的にどのようにお考えですか?

菊地:欧米の公的債務問題を嫌気した逃避資金の受け皿として円が買われています。しかし、日本の成長力は本来的に弱く、消去法的な理由で買い続けるのは、もはや困難な円高水準にある思います。
一方で新興国通貨には、財政や経済の成長性などのファンダメンタルズが基本的には反映されていくと考えられます。先進国企業による直接投資も中長期的に継続が見込まれます。
投資家のリスク回避行動が強まる中で、対円で大きく売られている新興国通貨もありますが、投資行動が正常化へと戻る際には、円安方向に切り返してくる展開を予想しています。

植村:さて、ファンドの中身のお話に移りたいと思いますが、新興国中小型株ファンドの銘柄選択プロセスについて教えてください。

菊地:当ファンドにおける銘柄選定は、二段階で行っています。初めの段階では、「低ボラティリティ運用戦略」に基づき、銘柄の選定を行い、約400〜500銘柄の「最小分散ポートフォリオ」を作ります。そして、次の段階で、「マルチファクターモデル」を用いて、約200〜300銘柄に絞り込むことで、新興国中小型株ファンドのポートフォリオが出来上がります。

植村:かなり難しそうなお話ですが、「低ボラティリティ運用戦略」と「最小分散ポートフォリオ」について、できるだけ簡単に説明をお願いします。

菊地:ボラティリティとは株価の変動性、つまりリスクのことです。従来の投資理論では、リスクを取るほど高いリターンが得られる(ハイリスク・ハイリターン)というのが常識でした。しかし現実には、ボラティリティを極力小さくした低リスクのポートフォリオのほうがより高いリターンを得られるという現象が、世界的に観測されてきています。
この最近の研究成果を踏まえ、ボラティリティの小さい銘柄を中心にポートフォリオを構築してポートフォリオ全体のボラティリティを小さくすることで、投資効率の向上を図ろうというのが、「低ボラティリティ運用戦略」です。その結果としてできたポートフォリオを「最小分散ポートフォリオ」と呼んでおります。

植村:新興国中小型株のインデックスと比べて、「低ボラティリティ運用戦略」の優位性は数字に表れているのでしょうか?

菊地:2003年から2011年4月の期間の過去のデータを検証したところ、参考としておりますMSCIエマージング・マーケット・中小型株インデックスのリターンが年率13.5%であったのに対して、「低ボラティリティ運用戦略」によるリターンは年率17.8%となりました。

インデックスと最小分散ポートフォリオの比較

(出所)MSCIよりDIAM作成

植村:「低ボラティリティ運用戦略」というのはまだ新しい手法と聞いていますが、今まで実務で取り入れられた実績はありますか?

菊地:海外での事例はあるようです。国内でも機関投資家向けに、2年ほど前から年金基金で採用されている事例はありますが、国内公募投信では初めての試みとなります。

植村:その「低ボラティリティ運用戦略」に、更に「マルチファクターモデル」を加えた理由はなんですか?

菊地:「マルチファクターモデル」は、複数の指標を用いて銘柄の割安度合いを総合的に予想し、銘柄の魅力度を判定する手法です。
「低ボラティリティ運用戦略」は、どちらかといえば相場の下落局面で力を発揮しやすい戦略ですが、逆に相場の上昇局面では、市場並みのリターンが取れない可能性が高くなります。そこで「マルチファクターモデル」を組み合わせることで、上昇局面でも十分に市場に追随できる力を加えようというのが狙いです。
下落局面での負けを減らし、上昇局面ではできるだけ追随して、トータルで市場に打ち勝とうということですが、先ほど申し上げた2003年から2011年4月の期間で、「低ボラティリティ運用戦略」に「マルチファクターモデル」を組み合わせた戦略のリターンを検証すると、年率20.7%とさらに高まるという結果が得られています。

植村:最後に、このファンドは積立投資として20代から30代前半の若い方の資産形成にも役立つと考えているのですが、いかがでしょうか?

菊地:おっしゃるとおりだと思います。新興国の中小型株は市場としてボラティリティが高く、上昇局面で投資した場合と、下落局面で投資した場合とで、投資コストが大きく違ってくる可能性もあります。ですから、一度に全額投資するのではなく、積立によって購入時期を分散させ長期的に投資するほうが、投資タイミングのリスクを小さくすることができ、中長期的には平均投資コストを安く抑えることができると思います。

植村:変動性の大きい成長市場だからこそ、タイミングに迷わずに投資できる積立が適しているということですね。
どうもありがとうございました。

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