外国株式 > 【特集】中国テクノロジー企業を追え!ニューエコノミーファンドの投資魅力
中国テクノロジー企業を追え!ニューエコノミーファンドの投資魅力
ウィズダムツリー社提供
テンセント:中国のITセクターに君臨する万能選手
テンセントのAPP長
EC業界2位のJDドットコムにも出資する
(DZHフィナンシャルリサーチの資料より)
テンセント・ホールディングス(騰訊)
中国のインターネット関連の投資持株会社。約10億人の利用者を誇る対話アプリ「微信(WeChat)」や8億人超のインスタントメッセンジャー「QQ」など規格外の集客力を武器に収益化を図る自己完結型の生態系を手にしました。さまざまなITサービスにつながる導線を自社のプラットフォームに張り巡らせるビジネスモデルで、成長性は中国のIT企業の中でも群を抜いています。また、SNSや対話アプリなどのプラットフォームビジネスが広告収入に依存する「一本足打法」から抜け出せない中、テンセントはオンラインゲームという収益の核を持つ点も強みです。世界最大のオンラインゲーム会社としての存在感は大きく、ヒット作に恵まれれば収益が一気に拡大します。株式の時価総額はトヨタ自動車の2倍を優に超え、アジア企業で最大です。
日本企業との比較
メッセージングアプリWeChatの月間利用者数は、LINEの月間利用者数を大きく上回っています。
オンラインゲーム事業の売上高は、日本の御三家の合計額の3.6倍です。
アリババ:「開け!ゴマ!」で新時代の扉を開く
アリババを率いる馬雲(ジャック・マー)会長
天猫Tモールのスマホアプリ
(DZHフィナンシャルリサーチの資料より)
アリババ・グループ・ホールディング(阿里巴巴集団)
中国のインターネット通販事業の最大手です。通販サイトの「淘宝網(タオバオ)と「天猫(Tモール)」が中核で、企業同士を結びつける卸売サイト「1688.com」も展開しています。通販サイトの決済手段としてスタートした電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」が中国最大手に成長し、テンセントの「微信支付(ウィーチャットペイ)」とともに中国人の生活に欠かせない社会インフラとして定着しました。信頼度の高いモバイル決済手段の存在が新たなITサービスのハードルを下げ、多様なサービスを生み出す立役者として機能しました。アリババは潤沢な資金を背景に有望なスタートアップ企業への投資に余念がなく、新時代の扉を開く有望なベンチャーキャピタルとしての顔も持ちます。
アリババの最近の主な投資先
中国平安保険:革新性で先行するフィンテックの旗手
近年はフィンテック事業を強化している
保険、銀行、証券など総合金融事業を展開する
中国平安保険集団(ピンアン保険)
保険、銀行、投資事業を柱に総合的な金融サービスを手掛けています。生命保険と損害保険でそれぞれ中国2位の市場シェアを持ち、銀行事業は2011年に子会社化した平安銀行を通じて展開します。金融とITを融合するフィンテックでも先行。人工知能、ブロックチェーン技術、クラウド・コンピューティング、ビッグデータの4分野に重点的に投資しています。すでに成果は表れ、医療サービスアプリ「平安好医生」を運営する平安健康医療科技は大注目の銘柄として近く香港市場に上場する予定です。個人間(P2P、ピア・ツー・ピア)の融資仲介プラットフォーム「陸金所」の運営会社は評価額が200億米ドルに迫り、評価額が10億米ドルを超える未上場のスタートアップ企業(ユニコーン)では世界9位の規模を誇るという調査もあります。
中国平安保険のフィンテック事業
(DZHフィナンシャルリサーチの資料より)
バイドゥ(百度) 世界的企業を結集、自動運転で巻き返しへ
バイドゥの検索画面
(DZHフィナンシャルリサーチの資料より)
バイドゥ(百度)
中国最大の検索エンジンで、パソコン普及期に一世を風靡しました。ただ、大成功ゆえにモバイルの波に乗り遅れ、一時的に成長は鈍化しましたが、モバイルで追いついた現在、視線はその先を見据えています。人工知能の開発に重点を置き、特に力を注いでいるのが自動運転の分野です。百度が主導する自動運転技術の開発プロジェクト「アポロ計画」には世界的な大手自動車メーカー、部品メーカー、ソフトウエア大手、半導体メーカーなどそうそうたるメンバーが参加しています。自動運転車をコントロールするソフトウエアの技術情報を参加企業に公開するオープンソース方式で開発を急ぎます。米グーグルなどとの主導権争いでしのぎを削っており、先陣を切れば大きなアドバンテージを手に入れる見通しです。動画サイト愛奇芸の運営会社やオンライン旅行大手のシートリップにも出資しています。
バイドゥ アポロ計画の主要パートナー
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