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中国テクノロジー企業を追え!ニューエコノミーファンドの投資魅力
ウィズダムツリー社提供
本特集で紹介しているとおり、中国は今、世界に先駆けて様々なテクノロジーの活用拠点となっています。ただ、一方で、中国株というと、昔からの大手銀行や通信企業、資源会社をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
中国の国有企業を除いて、活力のある民間企業にのみ投資したいです。そのようなニーズに応えることができるファンドがあります。
ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(CXSE)です。
CXSEは、テンセント、アリババ、バイドゥ、中国平安保険等中国代表的な民間企業にのみ投資することを可能にしている世界初のETF です。同ファンドの組入銘柄数は136銘柄です。
また、ウィズダムツリー 新興国株ニューエコノミーファンド(XSOE)をご紹介いたします。同ファンドは中国、韓国、南アフリカ、ロシア、ブラジル、インドネシア等新興国の優良民間企業に投資を行い、組入銘柄数は500銘柄を超えています。
ティッカー | ファンド名(英語) ファインド名(日本語) |
市場 | 経費率 | 分配頻度 |
---|---|---|---|---|
株式ETF(米国) | ||||
CXSE | WisdomTree China ex-State-Owned Enterprises Fund ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド |
NASDAQ | 0.32% | 毎四半期 |
XSOE | WisdomTree Emerging Markets ex-State-Owned Enterprises Fund ウィズダムツリー 新興国株ニューエコノミーファンド |
NYSE Arca | 0.32% | 毎四半期 |
中国株における国有企業の存在
中国は中央集権的な政治体制の下で、さまざまな国有企業が存在しています。しかし、これらの国有企業が効率的な経営がなされているとは必ずしもいえません。2017年の中国審計署(日本の会計検査院に相当)の調査報告では、主要大手20社のうち18社で、売上高の水増しなど不正な会計が発覚したとのことです。実際、国有企業と民間企業のパフォーマンスは、図表1のように過去においても差がありますし、足下ではそれがさらに拡大しているように見えます。国有企業が不振な一方、中国の民間企業の中からはいまや世界的なテクノロジー関連企業が誕生しており、BAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)などを中心に目覚しい成長を遂げています。
(DZHフィナンシャルリサーチの資料より)
図表1
足を引っ張りそうな銘柄を除くという投資戦略
中国企業は、香港H株、上海A株、米国ADRなどさまざまな形態で株式市場に上場していますが、既存のETFや投資信託は特定の市場にフォーカスしており、さらに国有企業を含めた特定の市場を時価総額加重で投資対象としているものがほとんどです。
この場合、どうしても国有企業の割合が高くなってしまいます。(図表2参照)
図表2:中国ETFの保有銘柄上位(橙=国有企業)
- ※国内届出済米国上場ETFで中国株を投資対象とした残高上位2銘柄で分析
出所:Bloomberg 2017年12月末時点
こういうときには、「国有企業を除く」といったアプローチも一考に値するのではないでしょうか?例えば、ウィズダムツリー中国株ニューエコノミーファンド(CXSE)は各国市場に上場している(含むA株、米国ADR)中国企業の株式を対象としますが、国有企業(政府機関の保有割合が20%を上回ると定義)を除いた民間企業に投資を行うETFです。
この「Ex(除く)」アプローチをすることで、ポートフォリオをより成長性が期待できる民間企業のみとすることができます。(図表3参照)
図表3:ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(CXSE)の保有銘柄上位
出所:Bloomberg 2017年12月末時点
このアプローチを採用することで、パフォーマンスの振るわない国有企業の影響を受けることなく、成長エンジンである民間企業の株価変動のみを享受することが可能です。(図表4参照)
図表4:ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(CXSE)と各指数の推移
- ※2015年6月末(CXSEが現在の指数に連動するようになった時点)を100として指数化。CXSEは基準価額ベース、分配金再投資のリターン。ドルベース。
出所:Bloomberg
新興国全体にも応用可能
このアプローチは中国だけに限った話ではありません。特に新興国はまだ企業に対する政府の統制が強い国が多く、そのため多くの国有企業が存在しています。ウィズダムツリー 新興国株ニューエコノミーファンド(XSOE)は新興国株のバスケットから国有企業を除いたものを投資対象としています。このため、新興国の各国の政府の影響を強く受ける国有企業を除いた新興国株式のポートフォリオをこのETF一銘柄で保有することが可能です。このアプローチは昨今、新興国市場全体を対象とする指数をアウトパフォームしてきました。(図表5参照)
図表5:ウィズダムツリー 新興国株ニューエコノミーファンド(XSOE)と各指数の推移
- ※2014年12月9日(XSOEの上場日)を100として指数化。XSOEは基準価額ベース、分配金再投資のリターン。ドルベース。
出所:Bloomberg
単純に市場全体を持つことは本当に効率的か
時価総額加重で市場全体を保有することは、「市場が効率的」であれば、確かに効率的な運用手法かもしれません。しかし、国有企業のように非効率な経営がされる可能性が高い企業を投資対象とすることが果たして効率的でしょうか?
こういった国有企業を除くことは、リターン向上の期待だけでなく、国が関与するリスクを減らすという意味でも重要かもしれません。また、最近話題となってきているESG(環境、社会、ガバナンス)に注目した投資のうち「G」に注目した投資手法の一種と理解することもできるでしょう。
良い銘柄を選ぶだけでなく、良くない銘柄を除くというような発想も株式投資には重要な視点であるといえます。そして実際、そのような投資戦略を実践しているETFはすでに存在しており、利用可能になっているのです。
- 中国の政府系企業(政府機関の保有割合が20%を上回る企業)を除く銘柄群に投資
- 年間の運用コストは、0.32%と中国株に投資するファンドと比較して割安
- 2017年は年間で78%上昇と高パフォーマンスを記録
- 中国本土のA株、香港株、米国上場のADRから、当社の基準を満たす中国企業を抽出
- 政府保有率の高い、中国の大手銀行、通信企業、資源会社を含まない。組入れ銘柄は、テンセント、バイドゥといったインターネット関連、アリババ、JD.comのようなeコマース関連から、自動車の吉利汽車、保険大手の中国平安保険など、中国の民間企業を幅広くカバー
- 新興国の政府系企業(政府機関の保有割合が20%を上回る企業)を除く銘柄群に投資
- 年間の運用コストは、0.32%と特徴のある新興国株ファンドとしては割安
- 主要投資先は、中国、韓国、台湾、インド、南アフリカ、ブラジル、ロシア、メキシコ、インドネシア、マレーシアの民間企業
- 組入れ銘柄数は500銘柄を超える。
- 組入れ上位には、テンセント(中国)、アリババ(中国)、サムスン(韓国)、台湾セミコンダクター(台湾)、ナスパース(南アフリカ)など、テクノロジーのグローバルプレイヤーが名を連ねる。
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