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(第6回)厳選ジャパン受益者の皆さまへ「運用状況について」
2019/5/29
「厳選ジャパン」運用チームリーダー岩谷氏よりメッセージ
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厳選ジャパンの運用について
2017年9月29日の設定より足元までの基準価額は+35.5%となりました。一方で、TOPIX は−4.3%、TOPIX大型株は−2.5%、TOPIX中型株は−6.6%、TOPIX小型株−9.6%でした。
設定来の厳選ジャパンの分配金再投資基準価額および純資産総額、規模別株価指数の推移
- ※2017年9月28日(設定日前日)〜2019年5月10日(日次)
- ※分配金再投資基準価額および各指数は2017年9月28日の値を10,000として指数化しています。
- ※分配金再投資基準価額は、税引前の分配金を当ファンドに再投資したとみなして計算した理論上のものであり、実際の基準価額とは異なります。
- ※TOPIX、TOPIX小型株、TOPIX中型株、TOPIX大型株は株式市場の動向について理解を深めるために掲載しております。
- ※TOPIXは配当込、TOPIX小型株はTOPIX Small(配当込)、TOPIX中型株はTOPIX Mid 400 (配当込) 、TOPIX大型株はTOPIX Core 30 (配当込)を使用。
- ※上記の各指数は当ファンドのベンチマークではありません。
- ※上記は過去の情報であり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
- 【指数の著作権等】TOPIXは、株式会社東京証券取引所(鞄結桴リ券取引所)の知的財産であり、指数の算出、指数値の公表、利用など同指数に関するすべての権利は、鞄結桴リ券取引所が有しています。
現在の組入銘柄とそのポイントは!?
実際に投資を行った銘柄を紹介いたします。2019年4月末時点では28銘柄に投資しています。
4月末時点の上位10銘柄と各銘柄のポイントもご紹介します。
※上記は純資産総額に対する組入比率です。
出所:ブルームバーグのデータをもとにアセットマネジメントOne作成
組入銘柄のご紹介
4397 チームスピリット
2018年8月に東証マザーズ市場に上場したIPO企業。昨年10月−12月の厳しい株式市場のなかで当ファンドの基準価額にプラス寄与しました。創業社長の荻島氏は、システム開発のエンジニア出身。ITシステムのクラウド化の流れに注目し、勤怠管理システムを開発、クラウドで提供するビジネスを立ち上げ成長してきました。同社の製品は、従業員がシステムに登録する負担を軽くするだけでなく、勤怠管理や日々の予定、プロジェクトの進捗など連携するシステムのデータを組み合わせて、従業員の活動状況や採算管理などを多角的に分析できることが利点です。同社のシステムはユーザーの生産性改善を目指しており、人手不足や働き方改革のなか、成長が期待できると考えます。加えて、利用アカウント数に応じて月額で課金する、いわゆるSaaS型のサービスのため、導入に対するハードルが低いことから利用増加が見込め、業績の安定成長が期待されます。
- ※組入銘柄の一部を掲載したものであり、当該銘柄について将来の保有を約束するものでも、売買を推奨するものでもありません。また、当ファンドが組み入れる銘柄などのパフォーマンスを示唆するものでもありません。
- ※上記は過去の情報であり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
運用の振り返り
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2018年10月〜2019年4月
日本株市場は、大幅に下落した後、2018年12月25日を底に回復傾向で推移しました。 同期間の厳選ジャパンの基準価額は、13.4%(税引前分配金再投資ベース)の上昇となりました。 一方、日本株全体は東証株価指数(配当込)で0.4%下落しました。
下落局面では厳しい市場環境で手を出しにくい局面ではありましたが、 積極的に企業取材などをするなか、投資魅力の高い企業に出会い、新規の投資を行いました。 また、堅調な成長が期待できるにもかかわらず株価が調整している企業には買い増しを行いました。 回復局面では、前述の厳しい局面で投資した企業の株価上昇が基準価額のプラスに寄与しました。
同期間に基準価額の上昇に寄与した投資先企業トップ5は、チームスピリット、オロ、ベルトラ、 ALBERT、ジャパンエレベーターサービスHDでした。
チームスピリットは2018年8月のIPO後、初の決算説明会やその後の業績動向が評価されたと考えています。 オロは2018年11月に決算発表で大幅に下落したタイミングで投資を行い、その後に業績動向や成長性が 再認識され株価が回復しました。 ベルトラは日本株市場のセンチメントが悪化した2018年12月25日に上場したことから、 非常に安いと考えられる株価で投資を行うことができ、その後、市場で評価され株価が上昇しました。
今後の運用方針
米中貿易摩擦問題と厳選ジャパンの運用
米中貿易摩擦問題は、大きな歴史の流れの変化をあらわす重要な出来事ではないかと捉えています。
トランプ大統領のツイートに振り回されず、今後の世界の情勢を考えながら運用を行っています。1990年代以降、ベルリンの壁崩壊や中国のWTO(世界貿易機関)加盟から始まった市場経済の拡大・グローバル化が 世界経済の成長の底流にあったと考えます。しかし、グローバル化、市場経済の進展による問題が膨らみ、その問題へ対処する時代に入っていると捉えています。米中貿易摩擦問題はその一つで、他にもBrexit(英国のEU(欧州連合)離脱)を含めたEU体制の持続性などの問題もあります。米中貿易摩擦問題は経済にとどまらず宗教や民族問題、政治体制に及んでおり、米国の2大政党が共通して 問題視しています。米国大統領選を睨みながら経済面で多少の妥協もあるかと思いますが、 中国の台頭を許す時代には戻らないと考えています。
運用面では、さまざまなシナリオが考えられます。しかし、まだ方向性が見えないことから、世界景気拡大への依存が大きい成長企業への投資は控えています。米中両国による更なる景気対策で景気敏感株中心に株式市場が上昇する局面も想定できますが、それは持続性のある成長かどうか?、それと関係なく成長する企業があるのではないか? を常に考えて運用を行っていきます。
運用方針
年初から、米国・中国・欧州・日本などの景気に配慮した金融政策や、 中国の財政政策などへの期待により日本を含め世界の株式市場は回復してきました。 現状、その効果を見極める時期に入ってきていると考えます。引き続き、各国の経済政策がプラス要因となる一方、マイナス要因では、中長期的な米中貿易摩擦や EU体制存続にかかわるリスク、米国景気が予想以上に改善し米国金利が上昇してしまうリスクを 想定しています。
日本株市場は、景気動向や企業業績の動向を探りながらの展開になると考えています。 このような状況のなかでは、景気動向に左右されにくい成長企業に注目が集まってくると想定しています。 さらに、世界的な金融緩和局面を想定すると、小型株が優位になると考えています。厳選ジャパンでは、引き続き、中長期的なテクノロジーの変革や社会構造の変化に注目した銘柄選択を していく方針です。
日本社会は、テクノロジーの進化により第4次産業革命といわれるような変革・成長期にあると考えています。さらに、人口減少、少子高齢化が加わって、新しい企業やビジネスが急速に出てきている 状況ととらえています。 大企業が新しいテクノロジーを持つスタートアップ企業との提携に積極的になっている事や、 優秀な人材がIPO企業など新しい企業に集まってきている動きがみられることも、 このような流れのあらわれだと考えます。
2019年後半も、様々な事象が起こり、株価も大きく動く局面があると考えています。 短期的な市場の動きに惑わされず、社会課題の解決に貢献するような、 中長期的に成長が期待できる企業を厳選し投資して参ります。
- ※上記の運用方針は将来の市場環境等により、委託会社の裁量により今後変更される場合があります。
- ※組入銘柄の一部を掲載したものであり、当該銘柄について将来の保有を約束するものでも、売買を推奨するものでもありません。また、当ファンドが組み入れる銘柄などのパフォーマンスを示唆するものでもありません。
- ※上記は過去の情報であり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
- ※トータルリターンは2019年4月末時点のものを記載しています。
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- 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
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