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(第3回)厳選ジャパン受益者の皆さまへ「運用状況について」
2018/5/25
「厳選ジャパン」運用チームリーダー岩谷氏よりメッセージ
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厳選ジャパンの運用について
2017年9月29日の設定より約8カ月が経過し、足元までの基準価額は16.1%上昇しました。一方で、TOPIX は8.6%、TOPIX大型株は6.9%、TOPIX中型株は8.6%、TOPIX小型株は10.0%の上昇でした。
設定来の厳選ジャパンの基準価額および純資産総額、規模別株価指数の推移
- ※2017年9月28日(設定日前日)〜2018年5月16日(日次)
- ※各指数は2017年9月28日の値を10,000として指数化しています。
- ※TOPIX小型株はTOPIX Small(配当込)、TOPIX中型株はTOPIX Mid 400 (配当込) 、TOPIX大型株はTOPIX Core 30 (配当込)を使用。
- ※上記の各指数は当ファンドのベンチマークではありません。
- ※上記は過去の情報であり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
現在の組入銘柄とそのポイントは!?
実際に投資を行った銘柄を紹介いたします。2018年4月末時点では28銘柄に投資しています。
4月末時点の組入銘柄と各銘柄のポイントもご紹介します。
※上記は純資産総額に対する組入比率です。
出所:ブルームバーグのデータをもとにアセットマネジメントOne作成
組入銘柄のご紹介
(6058)ベクトル
『いいモノを世の中に広め人々を幸せに』を経営理念に、創業者の西江社長が6兆円の広告市場を獲りにいく野望のもと成長を目指しています。同社の前期売上は200憶円なので野望が実現していけば成長余地は非常に大きいです。当面は営業利益100億円を目指し、年率3割程度の利益成長を期待しています。超短期の業績は四半期ごとにプロジェクトの種類などによってブレることがよくあるので、株価も大きく変動することがありますが、ビジネスモデルや成長ストーリーに変化がない限り下落局面では投資を行っています。
同社は、顧客の商品やサービスを世の中に広めることを仕事にしています。商品やサービスを広めるには、テレビや新聞・雑誌・インターネットなどに『広告』を載せることが従来は一般的だったと思います。しかし、同社は広告以外の方法、具体的には『戦略PR』というアプローチで、安く効果的にモノ・サービスを広めるサービスを提供しています。
例えば、Aという商品を広めたい場合、商品発表会などのイベントをニュースや情報番組で取り上げてもらったり、TV番組や新聞・雑誌、インターネットで人気や影響力のある人に商品Aを絡めた企画を取り上げてもらったりすることで、その商品を広めるのです(広告費はかかりませんが、ベクトルにはお金を払います、でも広告費より安いです)。広告ではなく、コンテンツとして広めてもらうのです。
今の世の中、消費者は広告に頼らず、インターネットで商品やサービスの情報を主体的に収集するようになっています。その行動に引っかかるように情報をデザインしていくようなサービスなので、単純な広告の価値より同社のサービスの方が価値は高いと考えています。
創業者の西江社長は、この点にいち早く目をつけ事業化し成長させています。テクノロジーの進化や消費者の行動様式が目まぐるしく変化するなか、変化に合わせてサービスを進化させ続け成長を目指せる経営者だと見ています。中長期的に成長性が高い企業だと考えています。
- ※組入銘柄の一部を掲載したものであり、当該銘柄について将来の保有を約束するものでも、売買を推奨するものでもありません。また、当ファンドが組入れる銘柄などのパフォーマンスを示唆するものでもありません。
- ※上記は過去の情報であり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
運用の振り返り
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〇2018年3月〜2018年5月
2月の急落後、実体経済は堅調との考えから、成長企業に投資する絶好のチャンスととらえ、回復局面に備えて積極的な運用を行ってきました。現時点では、日経平均や新興市場のマザーズ指数などを上回って、基準価額は回復しつつあります。
この3ヵ月間も、相変わらずいろいろなニュースで日本株は上がったり下がったりしてきました。米国と中国間の貿易争い、北朝鮮の路線変更、ドル高・円安など。
一方で、私たちが投資している企業群は、中長期的なテクノロジーの変革や社会構造の変化をベースに成長が期待できると判断している企業です。
日々の相場変動に振り回されないように心掛け、ひたすら高成長企業の発掘に向けて調査活動を行い、投資企業の見直しを行っています。
今後の運用方針
中長期的なテクノロジーの変革や社会構造の変化に注目し、社会課題の解決に貢献するような、成長が期待できる企業に投資していきたいと考えています。
4月から5月は企業の決算発表シーズンで、決算説明会や個別ミーティングで経営者の方々のいろいろな話を聞き、投資のインプリケーションを得ています。
株価は変動しますが、成長分野に変動はなく、より成長が鮮明になってきているように感じています。ビッグデータや人工知能とそれが引き起こす半導体需要の拡大、インターネット社会の進化、人手不足や働き方改革を背景とした企業の投資、高齢化に対応したビジネス、バイオテクノロジーなど医療の進化など。これらの分野に注目したいと考えています。
魅力ある企業との出会いが増えています。テクノロジーや社会の変化が起こっているからだと思います。引き続き投資企業数は20社程度に厳選していきますので、時間の経過とともに魅力度の高いポートフォリオにしていければと考えています。
日本株全体については、新年度の会社業績予想が減益となるリスクを織り込んできたと考えています。今後は、保守的な傾向のある会社業績予想に対して、先行きの上方修正期待が出てくると考えており、プラス要因になると考えています。しかし、前号で触れた米国金利上昇と日本株投資の注意点が懸念される局面もあるかと思いますので、短期的には銀行株など景気敏感な企業が上昇する局面があっても、結局は、当ファンドが注目するような成長株が輝いてくるのではないかと考えています。
※米国金利上昇と日本株投資の注意点(前号より抜粋)
・ドル高が進行し、トランプ政権がドル高を牽制するなど貿易摩擦が起こるリスク
・米国の利上げが新興国の利上げに波及し、新興国の景気が鈍化するリスク
- ※組入銘柄数は、ファンドの市況動向、純資産残高等の運用環境によって、委託会社の裁量により今後変更される場合があります。
アンケートでいただいたご質問にお答え!
トータルパフォーマンスが横ばいの状態が続いていますが、今後上向くように運用するにあたっての自信はありますか?
私たちは成長企業に投資できれば、中長期的にはパフォーマンスを上げることができると確信しており、投資先企業の紹介などを通じて、ご理解・ご判断いただけるようにしていきたいと思います。
当ファンドのパフォーマンスの源泉は、投資先企業の成長です。
株価は、短期的には金融市場や景気動向の変動、短期的な業績動向によって変動しますが、中長期的には企業の利益成長を反映していくと考えています。
1990年代の低迷していた日本株市場の中でも、成長してきた企業の株価は上昇してきました。
今後もやきもきさせてしまうことが多いと思います。また、景気後退の影響で基準価額が低迷する時期もあるかと思います。
しかし、数年単位で見たときには企業の成長を取り込んでパフォーマンスを上げられるよう運用に取り組むとともに、運用状況が分かるように努めてまいります。
ご注意事項
- 「毎月分配型」の投資信託については、お取引の前に必ず「毎月分配型投信の収益分配金およびNISAでのご注意事項、ならびに通貨選択型投信に関するご注意事項」の内容をご確認いただきますようお願いいたします。
- 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
- 投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客さまが実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
- ご投資にあたっては、目論見書や契約締結前交付書面をよくお読みください。