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(第5回)厳選ジャパン受益者の皆さまへ「運用状況について」
2018/10/31
「厳選ジャパン」運用チームリーダー岩谷氏よりメッセージ
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厳選ジャパンの運用について
2017年9月29日の設定より約1年が経過し、足元までの基準価額は32.1%上昇しました。一方で、TOPIX は3.8%、TOPIX大型株は2.8%、TOPIX中型株は2.2%、TOPIX小型株0.8%の上昇でした。
設定来の厳選ジャパンの分配金再投資基準価額および純資産総額、規模別株価指数の推移
- ※2017年9月28日(設定日前日)〜2018年10月12日(日次)
- ※分配金再投資基準価額および各指数は2017年9月28日の値を10,000として指数化しています。
- ※分配金再投資基準価額は、税引前の分配金を当ファンドに再投資したとみなして計算した理論上のものであり、実際の基準価額とは異なります。
- ※TOPIX小型株はTOPIX Small(配当込)、TOPIX中型株はTOPIX Mid 400 (配当込) 、TOPIX大型株はTOPIX Core 30 (配当込)を使用。
- ※上記の各指数は当ファンドのベンチマークではありません。
- ※上記は過去の情報であり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
現在の組入銘柄とそのポイントは!?
実際に投資を行った銘柄を紹介いたします。2018年9月末時点では29銘柄に投資しています。
9月末時点の組入銘柄と各銘柄のポイントもご紹介します。
※上記は純資産総額に対する組入比率です。
出所:ブルームバーグのデータをもとにアセットマネジメントOne作成
組入銘柄のご紹介
3906 ALBERT
設定来から1年でファンドの基準価額への貢献が第3位となり活躍してくれた会社です。ビッグデータを分析し顧客にAIなどのソリューションを提供する企業。 2015年の上場後、創業社長のインサイダー取引や業績悪化などで低迷していましたが、2017年8月に現社長の松本氏が入社、同社株式を10%程度取得し経営の立て直しがスタートしました。不採算案件を整理し、AI市場の成長でニーズが高く、採算が改善するビジネスへのシフトを進める一方、コストの適正化を図り、黒字化してきました。 現在は、成長を狙う段階に入ってきているとみています。 同社は、AIの普及・AI市場の成長に向けて積極的な役割を果たすことで、大きな成長を 目指しています。市場の成長に欠かせない人材を輩出する仕組みを構築し、さらに重点産業を定め、効果的に市場の成長に貢献することで会社の成長を狙っています。 トヨタ自動車や東京海上日動火災保険など重点産業の有力なプレーヤーと提携するなど、今後の展開に注目しています。
- ※組入銘柄の一部を掲載したものであり、当該銘柄について将来の保有を約束するものでも、売買を推奨するものでもありません。また、当ファンドが組入れる銘柄などのパフォーマンスを示唆するものでもありません。
- ※上記は過去の情報であり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
運用の振り返り
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2017年9月〜2018年10月
世界のいろいろなニュースの影響で毎年のように急落や上昇が起こる昨今、この1年も様々なことが 世界で起こりました。2月の米国の金利上昇による株式市場の急落や、米国・中国間の貿易紛争等々の影響により株式市場が変動していきました。
そのような中、短期的な金融市場の動きに左右されないように注意して、中長期的なテクノロジーの変革や社会構造の変化をベースに成長が期待できる企業に投資をしてきました。その結果、投資先企業の成長や変化を基準価額に取り込むことが出来たと考えています。昨年の設定から約1年間で基準価額に大きく貢献したトップ5の投資先企業は、ジャパンエレベーターサービス、ALBERT、ビジョン、アドバンスト・メディア、朝日インテックです。みなさまへのレターなどでご紹介してきた企業もあります。
この1年間は、当運用チームが注力している中小型株や新興企業株は全体としては不振だったものの、ファンドのパフォーマンスは良好に推移した1年だったと思います。
2018年8月〜10月12日の日本株市場は、一時大幅に上昇したものの、10月に入ると米国金利の上昇を受けて 急落する展開となり、東証株価指数(配当込)は2.1%のマイナスとなりました。当期間の当ファンドの基準価額は 4.1%上昇し、加えて9月25日に1万口当たり分配金500円(税込)をお支払いたしました。
当期間に基準価額に貢献した投資先企業は、ALBERT、オイシックス・ラ・大地、プロレド・パートナーズ、アドバンスト・メディア、ジャパンエレベーターサービスなどです。
ALBERTは決算や経営戦略、東京海上日動火災保険との提携が評価されました。オイシックス・ラ・大地は決算で既存事業の順調さと、らでぃっしゅぼーやとの統合効果が評価されました。プロレド・パートナーズもIPO後の初決算で好調な業績が確認され評価されました。アドバンスト・メディアは、音声認識ソリューションで複数のサービスに関するニュースリリースが評価されたものと考えています。ジャパンエレベーターサービスは東証1部への昇格などがありました。
今後の運用方針
大局観
将棋の羽生義治氏の講演を拝聴したり著書を読むたびに、『株式投資に通ずる面が多くあるなあ』と 感じます。色々と共感したり、自分の考えが強化されたりと、参考になっています。きっと羽生氏はファンドマネジャーになっても凄い成績を上げるのではないかと思います。
さて、将棋の手を考える際に、何通りかのアプローチを組み合わせるそうですが、その一つに 「大局観」があるそうです。今までの流れを総括してこれから先の戦略を立てる、10手先で3の10乗にのぼるという膨大な可能性に道筋をつけ無駄な思考を減らしてくれるそうです。 株式投資でも「大局観」は重要だと考えています。日本株には投資魅力のある会社がたくさんあります。 しかし、経済や社会・業界の動向によって業績動向に変化が生じ、上昇する銘柄もあれば 下落する銘柄もあります。たとえば、1999年から2000年までのITバブル。IT関連以外の銘柄は 冴えなかったと思います。また、2000年代のリーマンショックまでの上昇相場。主役は中国の経済成長に関連した銘柄だったと思います。もちろん、複合的な要因の結果ではありますが、大きな流れの結果だったと思います。
現在の「大局観」としては、一つには、米国の利上げ局面にあるということです。
米国の利上げ局面では、
・ドル高が進行し米国経済のスピード調整がなされる
・これによって、トランプ大統領でなくても米国との貿易紛争リスクの高まりやドル高牽制、新興国の利上げと景気鈍化が起こりやすい状況になります。
よって、このようなことに影響されにくい銘柄を選択するようにしています。
2つ目には、第4次産業革命と言われるテクノロジーの変革期にあるということです。日本社会も、通信インフラや半導体の進化、IoT、ビッグデータ、ロボット、AI(人工知能)、医療分野 などの技術革新に人手不足が加わって、第4次産業革命といわれるような変革・成長期にあると考えています。新しい企業やビジネスが急速に出てきている状況と捉えており、社会課題の解決に貢献するような成長が期待できる企業に投資していきたいと考えています。その他にも、いろいろな大局的な変化が起こっていると思います。おなじみの日本の人口減少と高齢化、最近では、米国の対中国政策の変化も大局的な動きと考えています。それらを考え運用に活かしていきたいと考えています。
運用開始から1年、金融市場はいろいろなイベントにより変動してきました。2019年9月に向けてもさまざまなことが起こると思います。株価は短期的にはいろいろな動きをします。しかし、1年ぐらいの期間で考えれば最終的には、その会社の利益成長を表すところに落ち着くと考えております。引き続き、社会課題の解決に貢献するような成長が期待できる企業に投資していきたいと考えています。
- ※ 組入銘柄数は、ファンドの市況向、純資産残高等の運用環境によって、委託会社の裁量により今後変更される場合があります。
- ※組入銘柄の一部を掲載したものであり、当該銘柄について将来の保有を約束するものでも、売買を推奨するものでもありません。また、当ファンドが組入れる銘柄などのパフォーマンスを示唆するものでもありません。
- ※上記は過去の情報であり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
- ※トータルリターンは2018年9月末時点のものを記載しています。
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- 「毎月分配型」「隔月分配型」の投資信託については、お取引の前に必ず「毎月または隔月分配型投信の収益分配金およびNISAでのご注意事項、ならびに通貨選択型投信に関するご注意事項」の内容をご確認いただきますようお願いいたします。
- 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
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