更新 : 25/4/30 8:10(更新予定時間:8:30頃)
29日の米国株式は、NYダウが前日比300.03ドル高の4万527.62ドルと6日続伸、ナスダック総合指数が同95.185ポイント高の1万7461.318ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億4832万株、ナスダック市場が105億4550万株だった。米政権は同日、自動車・部品に関する関税に関して米国内で生産する完成車を対象に、輸入部品に対する関税を軽減する措置を行うと発表。同軽減策による自動車産業に対する業績警戒感が後退した。NYダウ採用銘柄では、好業績を発表したハネウェルやシャーウィン・ウイリアムズが買われたほか、アムジェンが値上がり率の上位に入っている。
30日の東京株式は、上値の重い展開か。現地29日の米国株式が上昇した動きや、米国の自動車輸入部品の関税軽減策などを受け、朝方は買い優勢スタートとなりそう。ただ、きょう30日からあす5月1日にかけて日銀の金融政策決定会合が行われる。市場では政策に変更がないとの見方が有力だが、内容を確認したいとして模様眺めムードが広がることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=142円台の前半(28日は143円61-63銭)、ユーロ・円が1ユーロ=162円前後(同162円97銭-163円01銭)と円高方向にある。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、信越化<4063.T>、ソニーG<6758.T>、川重<7012.T>などが、28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比175円高の3万6085円だった。
<きょうの個別材料>
○プラス材料
モルフォ<3653.T>―ミックウェア(兵庫県神戸市)との資本・業務提携を強化
Aiming<3911.T>―25年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算は損益が黒字に転換
●マイナス材料
栗田工<6370.T>―25年3月期の連結業績予想を下方修正
小野薬<4528.T>―25年3月期の連結利益予想を引き下げ
上記の材料はあくまでも相場の参考です。個々の銘柄の株価位置、あるいは相場の流れなどにより、その反応は不確定です。
更新 : 25/4/30 8:10(更新予定時間:8:30頃)
SMS<2175.T>は28日引け後、自己株取得枠を設定したと発表した。
自己株取得枠は、上限338万2600株(自己株を除く発行済み株式数の3.98%)・40億円。取得期間は4月30日から7月31日まで。同社では、経営環境に応じた機動的な資本政策の実行を可能にするため自己株の取得を決めた。
28日終値は、前週末比9.5円高の1192円。
更新 : 25/4/30 7:30
マキタ<6586.T>が急落、237円安の4105円を付けた。28日午後3時、26年3月期の連結業績予想を発表。大幅な減益を予想し、嫌気された。
26年3月期業績は、売上収益7000億円(前期比7.1%減)、営業利益740億円(同30.9%減)を予想。地政学的な緊張状態が続くなか、相互関税や貿易摩擦による世界経済への影響は極めて不透明とする。特に米国は、対中関税の影響により大幅な売上減を予想する。また、コスト面では人件費の上昇などを見込んでいる。配当は第2四半期末20円(前期実績20円)を予定するが、期末については未定(同90円)とした。
25年3月期決算は、売上収益が7531億3000万円(前期比1.6%増)、営業利益が1070億3800万円(同61.8%増)だった。
同時に、取得上限700万株(自己株を除く発行済み株式数の2.60%)・200億円の自己株取得枠を設定。取得期間は4月30日から9月30日までとしている。
28日の終値は、前日比111円安の4231円。
更新 : 25/4/30 7:31
NECキャピタルソリューション<8793.T>が続伸、200円高の3975円を付けた。前週末25日引け後、26年3月期の連結業績予想を発表。大幅な増益見通しを示し、好感された。
26年3月期業績は、売上高2950億円(前期比15.7%増)、営業利益155億円(同99.2%増)を予想。リース事業、ファイナンス事業の持続的な成長とインベストメント事業の収益拡大を図るとともに、SBI新生銀行グループ(東京都港区)との事業シナジー創出を目指す。配当は第2四半期末75円(前期実績75円)、期末75円(同75円)の合計150円(同150円)を見込む。
25年3月期決算は、売上高が2548億7900万円(前期比0.4%減)、営業利益が77億8200万円(同33.5%減)だった。
28日の終値は、前週末比200円高の3975円。
更新 : 25/4/30 7:32
さくらインターネット<3778.T>が急落、435円安の3330円を付けた。28日午前11時30分、26年3月期の連結業績予想を発表。増収ながら減益の見通しを示し、嫌気された。
26年3月期業績は、売上高が404億円(前期比28.6%増)、営業利益は38億円(同8.3%減)を予想。GPUクラウドサービスとクラウドサービスの伸長により売上の成長を見込んでいるが、大幅成長に向けヒト・モノ両面への積極的な投資策が影響する。期末一括配当は5円(前期実績4円)に増額するとしている。
25年3月期決算は、売上高が314億1200万円(前期比43.9%増)、営業利益が41億4500万円(同4.7倍)だった。
28日の終値は、前週末比410円安の3355円。
更新 : 25/4/30 7:33
信越化学工業<4063.T>が急騰し、4日続伸、前日比359円高の4405円を付けた。25日引け後、25年3月期決算と、26年3月期第1四半期(4-6月)の業績予想に加え、新たな自社株の購入枠設定を発表した。
25年3月期の連結営業利益は7421億円(前期比5.9%増)だった。電子材料や機能材料が好調に推移した。26年3月期第1四半期の営業利益予想は1660億円(前年同期比13.1%減)とした。なお、通期予想については、通商問題とその影響や、為替変動から合理的に行うことは難しいと判断し、いったん未定とした。
また同社は、2億株(自己株を除く発行済株式総数の10.2%)・5000億円を上限とする大規模な自社株買い枠を設定。取得期間は25年5月21日から26年4月24日までとした。
28日の終値は、前週末比267円高の4313円。
更新 : 25/4/30 7:34
大手建機メーカーの日立建機<6305.T>が大幅続伸、前日比237円高となる4313円を付けた。25日引け後、25年3月期決算(IFRS)と26年3月期の業績予想を発表した。
25年3月期の連結調整後営業利益は1450億円(前期比13.7%減)だった。物量減と製品地域構成差の悪化に加え、施策的経費が増加した。26年3月期の調整後営業利益予想は1510億円(前期比4.1%増)とした。マイニング製品の新車需要の減少を見込む一方で、稼働機のメンテナンス需要の堅調な推移を織り込み、為替前提を1ドル=145円、1ユーロ=155円に設定した。
年間配当予想は、中間75円、期末100円の計175円と年間で前期並みとした。
28日の終値は、前日比176円高の4252円。
更新 : 25/4/30 7:35
ユアテック<1934.T>が続伸、119円高の1880円を付けた。28日午後零時30分、26年3月期の連結業績予想を発表。増収増益見通しに、配当の増額計画を示し、好感された。
26年3月期業績は、売上高2670億円(前期比3.8%増)、営業利益167億円(同3.2%増)を予想。「東北・新潟」における屋内配線・空調管工事では、地元顧客とのさらなる信頼関係維持・強化に注力。引き続き大型工場・大型商業施設などの受注拡大や付帯する情報通信工事の受注に努める。「東北・新潟以外」では、成長分野であるデータセンター工事や地域熱供給工事等の受注拡大を目指すとともに、引き続き、隣接営業エリアへの進出に取り組むという。配当は、第2四半期末36円(前期実績23円)、期末36円(同45円)の合計72円(同68円)に増額する見込み。
25年3月期決算は、売上高が2572億400万円(前期比5.8%増)、営業利益が161億5800万円(同53.8%増)だった。
28日の終値は、前週末比70円高の1831円。
更新 : 25/4/30 7:36
ANA<9202.T>が3日ぶり反発、29円高の2732.5円を付けた。26日付の日本経済新聞は、同社の25年3月期の連結営業利益は会社計画を上回りそうだと報じ、刺激材料となった。
同紙によれば、同社の25年3月期の営業利益は、会社計画の1800億円を上回り1900億円前後になったもよう。国際線はインバウンド(訪日外国人)需要や日本から欧米に向かうビジネス客利用が好調で、国内線もレジャー需要が伸びたとしている。
28日の終値は、前週末比29円高の2732.5円。
更新 : 25/4/30 7:37
ホッカンHD<5902.T>が急伸、139円高の1838円を付け3月6日の年初来高値1791円を更新した。前週末25日引け後、25年3月期の連結利益予想の引き上げと、期末配当予想の増額を発表し、買い人気を集めた。
25年3月期の業績予想で、売上高は934億円から924億円(前期比1.6%増)に引き下げたものの、営業利益を41億円から45億円(同2.5%増)に増額し、一転して増益となる見込みとした。グループ全体の販売は前回予想を下回ったが、利益面では、容器事業では販売が堅調に推移したことや、工場経費を圧縮したこと、並びに充填事業における物流費の削減などにより、前回予想を上回る見込み。
期末配当予想は、従来の43円から70円(前期実績55円)に引き上げ、一転して増配見込みとした。第2四半期末の23円(同23円)と合わせた年間配当は93円(同78円)となる。
28日の終値は、前週末比129円高の1828円。