米国株週間展望 (2021年2月22日〜2021年2月26日)
更新 :
2021/2/19 18:00
(通常毎週金曜日夜更新)
NYダウ |
18日終値31493.34ドル(前週末終値比 +34.94) |
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<今週の動きと週間見通し>
米長期金利の上昇警戒、循環物色の継続期待も寒波が懸念
(16−18日)の米国株式市場で、NYダウは上昇した。15日はプレジデンツデーで休場。連休明け16日、前週末にトランプ前米大統領の弾劾裁判で無罪評決が下されたことで、早期決着により追加経済対策の早期成立期待が高まり、NYダウは過去最高値を更新した。17日、米長期金利の上昇が警戒されて弱含んだが、米1月小売売上高など強い米経済指標を材料視した押し目買いが支えとなり、NYダウは連日で高値を更新。18日は、高値警戒感も意識されるなか、新規失業保険申請件数の増加などをきっかけに利益確定売りが優勢となった。
NYダウが過去最高値圏にあることから利益確定売りが出やすく、足元では米長期金利の上昇を警戒した売りが成長株やハイテク株などの上値を抑えている。一部の出遅れ銘柄に買いが入り、循環物色の様相は続いているようで、バイデン米政権による追加経済対策による米景気の回復期待は根強い。ただ、直近では米国の広い範囲を襲う寒波の影響も懸念材料。すでに自動車などを中心に製造工場が操業の縮小を余儀なくされているが、地域によってはワクチン接種の遅れの一因にもなっている。寒波が長引くようだと影響はさらに拡大すると考えられ、株価の重しになりそうだ。
米経済指標は、23日の12月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数や米2月消費者信頼感指数、24日の米1月新築住宅販売件数、25日の10−12月期GDP(国内総生産)改定値や1月中古住宅販売仮契約、26日の1月個人所得・個人支出などが注目となる。
週間タイムテーブル
海外 | 国内 | |
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2月22日(月) |
独2月Ifo景況感指数=18時 ◆決算発表=(米国)パロアルトネットワークス、トランスオーシャン |
1月企業向けサービス価格指数=8時50分 |
2月23日(火) |
米12月FHFA住宅価格指数、12月S&PコアロジックCS住宅価格指数=23時 米2年国債入札 ◆決算発表=(米国)ホーム・デポ、スクエア、トール・ブラザーズ |
天皇誕生日 トヨタ自動車、静岡県で実証都市「ウーブン・シティ」着工 |
2月24日(水) | 米2月CB消費者信頼感指数=零時 NZ準備銀行金融融政策決定会合 米5年国債入札 ◆決算発表=(アジア)アドバンスドセミコンダクター、香港証券取引所、(米国)アンシス、3Dシステムズ、ロウズ、エヌビディア | |
2月25日(木) |
米1月新築住宅販売件数=零時 米10〜12月期GDP改定値=22時30分 米7年国債入札 ◆決算発表=(欧州)テレパフォーマンス、(米国)ベストバイ、セールスフォース・ドットコム、デル、HP、モデルナ | ◆新規上場=アピリッツ(4174) |
2月26日(金) |
米1月中古住宅販売仮契約=零時 インド10〜12月期GDP=21時 米1月個人所得・個人支出=22時30分 ◆決算発表=(米国)アマデウスITグループ |
1月商業動態統計、鉱工業生産=8時50分 2年国債入札 ◆新規上場=coly(4175)、室町ケミカル(4885) |
- ※ 海外の時刻は日本時間。