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2024-03-19 10:46:38
金利為替動向(2024年3月8日〜2024年3月15日) 更新 : 2024/3/19 10:00 (更新予定時間:毎週第2営業日10:00頃) 債券をご購入の際に、ご参考として本レポートをご利用ください。現在取り扱っております債券はこちらからご確認いただけます。 概要- 米インフレの高止まりを意識 -主要通貨は対円で上昇した。週初11日は、米2月CPI(消費者物価指数)の発表を翌日に控え、もみ合い。12日、植田和男日銀総裁が個人消費の弱さに言及し、3月の日銀金融政策決定会合でのマイナス金利解除観測が弱まった。また、同日発表の米2月CPIが市場予想を上回り、ドル買い・円売りに。13日、春闘の集中回答日で満額回答が相次ぎ、日銀の金融政策修正観測が強まり、円が買われ主要通貨の上値を抑えた。14日、米2月PPI(生産者物価指数)が市場予想を上回り、米長期金利が急伸しドル・円は強含んだ。週末15日、春闘の平均賃上げ率が5%以上と報じられ一時円買いに振れたが、米国のインフレ高止まりが意識される中でドル・円の上昇が継続した。 新興国通貨は対円でほぼ全面高。週初11日は日銀によるマイナス金利政策の早期解除観測の高まりから円が買われたが、12日は市場予想を上回る米2月CPIを材料視したドル買い・円売りが優勢となり、多くの新興国通貨が上昇。13日も、FRBによる利下げ観測の後退で対ドルでの円売りが波及し、新興国通貨は軒並み買われた。14日には、米2月PPIも市場予想を上回り、対円では新興国通貨も上昇。15日も、米長期金利の上昇を受けた対ドルでの円売りにより、新興国通貨は買いが優勢となった。
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為替ランド・円は上昇した。週前半は、南ア主要株価指数や、南アの主要産品である金・プラチナ価格の堅調推移を支援材料にランド買い・円売りが優勢となった。米2月CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)が市場予想を上回ったことから米利下げ期待が後退し、ドルに対する円売りがランド・円を支え、底堅く推移。14日発表の南ア1月鉱物生産量などが弱い結果となり、ランド売り・円買いに傾く場面もあったが、週末にかけて持ち直した。 債券長期債利回りは上昇した。米利下げ期待の後退などから米長期金利に上昇圧力がかかるなか、南ア債券利回りも上昇基調を強めた。南アランド建て15年債利回りは前週末の12.48%から12.78%に上昇して越週した。 為替見通しランド・円は、神経質な展開とみる。18−19日の日銀金融政策決定会合、19−20日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えるほか、南アの2月CPI(消費者物価指数)や小売売上高の結果次第では、SARB(南ア準備銀行)による利下げ観測が高まり、ランド・円の重しになる可能性がある。南ア最大の貿易相手国である中国で2月鉱工業生産や小売売上高などの重要経済指標も注目しておきたい。
為替ドル・円は上昇した。週初11日は、米2月CPI(消費者物価指数)の発表を翌日に控え、もみ合い。12日、植田和男日銀総裁が個人消費の弱さに言及し、3月の日銀金融政策決定会合でのマイナス金利解除観測が弱まった。また、同日発表の米2月CPIが市場予想を上回り、ドル買い・円売りに。13日、春闘の集中回答日で満額回答が相次ぎ、日銀の金融政策修正観測が強まり、円が買われドル・円の上値を抑えた。14日、米2月PPI(生産者物価指数)が市場予想を上回り、米長期金利が急伸しドル・円は強含んだ。週末15日、春闘の平均賃上げ率が5%以上と報じられ一時円買いに振れたが、米国のインフレ高止まりが意識される中でドル・円の上昇が継続した。 債券短期債利回り、長期債利回り共に上昇した。米2月CPI、米2月PPIとも強い結果となり、米国のインフレが依然警戒される中でFRB(米連邦準備制度理事会)の早期利下げ観測が後退した。ドル建て2年債利回りは前週末の4.47%から4.73%に上昇、ドル建て10年債利回りは前週末の4.07%から4.31%に上昇して越週した。 為替見通しドル・円は、日銀金融政策決定会合、FOMC(米連邦公開市場委員会)が控える中銀ウイークを迎える。日銀はマイナス金利解除がほぼ確実視されるが、織り込み済みとの見方も出ている。FOMCではパウエルFRB議長の会見や、参加者の政策金利予測にも注視。このところの強含んだ物価関連指標が、FRBの利下げ時期の判断にどう影響するかが注目される。経済指標では米2月住宅着工件数、米2月中古住宅販売件数などが発表予定。
為替ユーロ・円は上昇した。週初11日は、日経平均株価の急落などを背景に、ユーロ・円は上値の重い展開となった。12日は、米経済指標が市場予想を上回ったことから、ユーロ・円は上昇した。13日は、独金利の上昇を受け、ユーロ買い・円売りが優勢となった。14日は、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁がECB(欧州中央銀行)は夏季休暇前に2回の利下げが必要との見解を示したことから、ユーロ・円は小幅に下落した。15日は、独金利の上昇が続く中、ユーロ買い・円売りが進んだ。 債券短期債利回り、長期債利回り共に上昇した。米国での早期利下げ観測の後退が利回りを押し上げた。ユーロ建て独2年債利回りは前週末の2.76%から2.95%に上昇、ユーロ建て独10年債利回りは前週末の2.27%から2.44%に上昇して越週した。 為替見通しユーロ・円は、19、20日のFOMC(米連邦公開市場委員会)などの重要イベントに左右される展開か。ラガルドECB総裁の講演、ユーロ圏3月製造業PMI(購買担当者景気指数)や独3月Ifo景況感指数などの重要経済指標の発表も控える。これらの内容次第では振れ幅の大きな展開となる可能性に注意したい。
為替豪ドル・円は上昇した。週初11日は、日銀がマイナス金利を解除する可能性が強まっているとの観測から豪ドル・円は下落。一方、12日の米2月CPI(消費者物価指数)や14日の米2月PPI(生産者物価指数)が市場予想を上回り、米長期金利が上昇。さらに、日銀の金融政策正常化をいったん織り込み、円買いが限られる中、豪ドル・円は上昇した。 債券短期債利回り、長期債利回り共に上昇した。週初11日は買い優勢で始まるが、週半ば以降、売り優勢に傾く展開。豪ドル建て2年債利回りは前週末の3.72%から3.87%に上昇、豪ドル建て10年債利回りは前週末の3.97%から4.13%に上昇して越週した。 為替見通し今週は日銀金融政策決定会合、およびRBA(豪準備銀行)理事会、FOMC(米連邦公開市場委員会)、豪2月雇用統計などに注目。
為替NZドル・円は下落した。週初11日は日銀が翌週にもマイナス金利を解除する可能性が強まっているとの観測からNZドル・円は下落。一方、12日の米2月CPI(消費者物価指数)や14日の米2月PPI(生産者物価指数)が市場予想を上回り、米長期金利が上昇。さらに、日銀の金融政策正常化をいったん織り込み、円買いが限られたが、NZドル・円は戻り切らず、越週した。 債券長期債利回りは上昇した。NZ債は、週初は買い優勢で始まるが、週半ば以降、売り優勢に傾く展開。NZドル建て10年債利回りは前週末の4.60%から4.65%に上昇して越週した。 為替見通し今週は日銀金融政策決定会合、およびRBA(豪準備銀行)理事会、FOMC(米連邦公開市場委員会)、豪2月雇用統計、NZ10−12月期GDP(国内総生産)、NZ2月貿易収支などに注目。
為替レアル・円は上昇した。週初11日は、米インフレ指標など重要経済指標の発表を控えて見送りムードが強かった。12日は、ブラジルの2月IPCA(拡大消費者物価指数)が大きな伸びではなかったことや、米2月CPI(消費者物価指数)が市場予想とほぼ一致したことを受け、買い安心感が広がった。13日、様子見ムードが広がる中で方向感の乏しい展開。14日は、ブラジル1月小売売上高が強い結果となり、レアル買いが優勢だった。週末15日は、FRB(米連邦準備制度理事会)とブラジル中銀の金融政策決定会合を翌週に控え、もみ合った。 債券短期債利回りは上昇した。週初はブラジル国内のインフレの落ち着きからブラジル債券が買われたが、週後半はポジション調整からブラジル債券は売り優勢だった。レアル建て2年債利回りは前週末の9.87%から10.02%に上昇して越週した。
為替リラ・円は上昇した。前週末8日に格付け会社フィッチ・レーティングスがトルコの格付けを「B」から「Bプラス」に格上げし、格付け見通しも「安定的」から「ポジティブ」に変更した。また、トルコのシムシェキ財務相がトルコ中央銀行のインフレ抑制に向けた施策を支援すべく、財政政策も引き締め姿勢を維持する考えを示し、リラ・円は強含みで推移した。加えて、米国の強い物価指数の発表を受けて米利下げ後ずれ観測からドル買い・円売り基調となったこともリラ・円を支えた。 債券長期債利回りは上昇した。米国の利下げ時期の後ずれ観測からトルコ国外への資金流出が懸念され、トルコ債券が売られた。ドル建てトルコ10年債利回りは前週末の7.64%から7.77%に上昇して越週した。
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