日経平均はナイフが突き刺さるか見極めへ
リーマン・ショック以来の週間下落幅に |
前週の225先物は週間ベースで1,920円の下落となった。下落幅は08年9月最終週から10月第1週にかけての2,940円以来の大きさ。米国やドイツなどの長期金利が急低下するなか、マイナス金利導入の影響から日本の10年債利回りも史上初のマイナスとなるなどリスク回避の流れが強まった。為替市場では11日の欧州時間で110円99銭台を付けるなど円高が加速。買い要因乏しく売り圧力が強いなか、225先物は14年10月以来となる15,000円割れとなった。
なお、2月5日時点の裁定残高はネットベースで1兆7,665.36億円(前週は1兆7,251.52億円)の買い越しと1月29日時点との比較では増加。一方、株数ベースでは12.9億株の買い越しと前週比では1.1億株増加した。
225先物の手口では、レバレッジETF組成の影響から野村が1.8万枚の大幅な売り越しとなった。これに大和、SMBC日興、みずほ証券と国内勢が続いた。一方、買い方筆頭は連日で大商いとなったABNアムロ。TOPIX先物に関しては、JPモルガンが売り筆頭となった一方、モルガンが買い筆頭となった。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
日経VIは11年3月以来の50p台乗せ |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は49.84p。一時50.24pまで上昇する場面が見られた。50p台は11年3月17日以来(当時は終値のみ)となる。2月限オプションSQが波乱なく通過したことで需給面から落ち着きを取り戻すと見られていたが、指数一段安でオプション市場ではプットの売買が活発化。世界的にも日本のボラティリティの高さが突出する格好となっている。なお、2月限オプションSQ値は15156.81円。日経平均構成1銘柄あたり31.7万株の売り、26.4万株の買いで差引き5.3万株の売り越し。売買金額は2500億円ほどとボリュームは小さかった。
NT倍率(先物)は12.47倍まで拡大。現物市場で時価総額の大きいメガバンクがきつい下げとなったことや、引けにかけて日経平均買い、TOPIX売りのインデックス売買が観測されたことなどが影響したと見られる。なお、先物市場ではNTに絡んだ目立った商いは観測されなかった。
PBR1倍割れでボトムを打つか |
ドイツ銀行による債券買戻し計画などが奏功して外部環境は改善している。寄り前に発表された10-12月期GDPは前期比年率-1.4%と市場予想(同-0.8%)を下振れる内容となった。2期ぶりのマイナスかつ予想を下振れたことから、政策期待が高まり買戻し加速といった展開が期待できよう。また、政府・日銀による為替介入観測が高まっていることから、仕掛け的な円買いは今後入りにくいと見る。
不透明要素が多いことできれいなリバウンドは難しいかもしれないが、日経平均のPBR1倍割れなどが意識されてボトムを打つ可能性はある。今週はナイフが突き刺さるか見極めるため15,000円から16,200円のレンジを想定する。
経済スケジュール(2月15日〜2月20日)
- 提供:フィスコ社
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