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どうなる?2017年の日本マーケット
フィスコ リサーチレポーターの
三井智映子氏に聞きました!
「どうなる?2017年の日本マーケット」
日本のマーケット展望 : SBI証券 投資調査部長 鈴木英之 │ フィスコ リサーチレポーター 三井智映子氏 │ SBI証券 投資調査部 藤本誠之
為替、海外マーケットの展望 : SBIリクイディティ・マーケット社 │ SBI証券 投資調査部 シニアアナリスト 榮 聡
投資信託の注目点 : ウエルスアドバイザー 代表取締役社長 朝倉智也氏
2017年の日本マーケットの展望をお聞かせください |
2017年はトランプ氏の政策からドル高基調が想定されます。
トランプ氏の政策に関しては、金融相場から業績相場への移行期にそれを加速させるような政策で、基本的にアメリカ経済は上向き、強気の見方を私はしています。しかし不透明な面もあります。トランプ氏の金融政策の方向性が見えにくいこと、ドル安を志向しているとみられるなかで現在の政策はドル高要因につながると想定されること、大規模インフラ投資などによる極端なインフレ加速の可能性などです。
本国投資法の実施は一段のドル高円安進展に寄与するでしょう。トランプ氏は企業が海外で儲けた資金を国内に還流させる場合の税率を下げると明言しています。ブッシュ政権下での本国投資法では約3000億ドルの海外滞留資金が米国に還流し、2005年のドル高(安値101.69円→高値121.40円)を演出したという過去もあるため、為替の動きには注意が必要です。
また、4-5月のフランスの大統領選挙、6月の国民議会選挙、秋のドイツ連邦議会選挙と、ユーロ圏の二大経済大国の重要な選挙があるため、政治的リスクが意識されそう。ひとまずフランスがクリアになれば安心感で買いが入るのでは。為替、欧米株の値動きを睨んでの、海外要因に左右されやすい値動きになると考えます。トランプ大統領の政策にも注目です。ボラティリティの高い一年になるのではないでしょうか。
ズバリ!日経平均の上値メドと下値メドをお聞かせください |
米国の本国投資法の実施などを背景に一段の円安進行も考えられます。
円安進行を背景とした日本の2017年度企業収益の上振れや、国内景気回復期待を反映した米国株の上昇持続などで2-4月の日経平均は上昇するのではないでしょうか。
2017年3月期の決算発表に向けての為替水準次第では、2017年度のコンセンサス上振れも。春には22,000円の大台を超える可能性もあるかと考えます。
しかし、本国投資法実施の影響を織り込んでの円安一服や、トランプ氏の対日政策(特に保護貿易主義)の影響表面化、日銀の金融緩和策の出口戦略浮上、円安に伴う企業収益期待の一巡などからその後で調整局面がやってくると考えます。
また、英国のEU離脱に伴うユーロへの懸念、中国の景気鈍化などのリスクが台頭してくる可能性もあります。
日本株から米国株への資金シフトの可能性もあるでしょう。
NYダウや為替次第という展開になりそうですが、日経平均の下値メドとしては、16,000円割れも場合によってはあるかもしれません。
日本の注目銘柄、テーマをお聞かせください |
IoTに今年も引き続き注目しています。IoTとは「Internet of Things」のことで、まだまだ始まったばかり。これからも長く関心が高まっていくテーマだと考えます。
例えばモバイルクリエイト<3669>は、移動体通信網やGPSを活用した移動体管理システム、タクシー配車システムなどを提供する会社です。従来の情報通信の技術をいかし、IoT新規ビジネスにも注力。IoT関連として注目できるとともに、業容拡大が期待出来ます。
オプティム<3694>はネットワーク上の端末の運用、管理をするクラウドサービスを提供するベンチャー企業。IoT技術を得意としています。IoT技術を活用したOSのリリースや、他の企業との提携での製品のリリースなど材料も多く今後の業績拡大が期待できます。
メタップス<6172>は、アプリの集客や分析のワンストップ支援をする、開発者向けプラットフォームの運営をしている企業です。2017年はAI、フィンテックに注力するとしており、関連銘柄として注目されそうです。
ほかにもウルトラファインケミカルに強みを持ち、IoT需要拡大の恩恵を受けるであろうトリケミカル研究所<4369>や、モバイル型電子決済サービスや決済のアプリサービスを手がけ、Apple Pay関連のフライトホールディングス<3753>など、成長力の高そうな銘柄がたくさんあります。
三井 智映子(みつい ちえこ)
1982年10月12日北海道小樽市生まれ
共立女子中学校・高等学校を経て、早稲田大学政治経済学部経済学科へ。2001年イタリア語会話のレギュラーに抜擢され芸能デビュー。その後テレビ、CM、舞台などで活動。2016年はBSフジ「bjリーグTV」のメインMCや第一三共のキービジュアルなどをつとめました。
また、美しすぎる金融アナリストとしても話題に。フィスコのリサーチレポーターとして株式やFXの現場を取材レポートし、雑誌などに寄稿しています。日本株が専門で女性らしい銘柄選びと、わかりやすい初心者向けの説明やセミナーを得意としています。
2013年講談社より『最強アナリスト軍団に学ぶ ゼロからはじめる株式投資入門』、2015年明日香出版社より「はじめての株価チャート1年生 上がる・下がる が面白いほどわかる本」を出版。各種メディアにも出演しています。
日本のマーケット展望 : SBI証券 投資調査部長 鈴木英之 │ フィスコ リサーチレポーター 三井智映子氏 │ SBI証券 投資調査部 藤本誠之
為替、海外マーケットの展望 : SBIリクイディティ・マーケット社 │ SBI証券 投資調査部 シニアアナリスト 榮 聡
投資信託の注目点 : ウエルスアドバイザー 代表取締役社長 朝倉智也氏