SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-05-12 08:06:38

マーケット > レポート > 週刊日本株式アウトルック

週刊日本株式アウトルック

反転上昇にはエヌビディアの決算が好材料となるかがカギ、失望なら下値模索も

2023/8/21
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2023/8/21〜8/25)

今週(2023/8/21〜8/25)の日経平均株価の予想レンジは30,700円-32,000円。東京株式市場は外部環境に神経質な展開が想定される。地合いの悪化基調が続く中で国内は材料に乏しく、欧米、そしてアジア市場の株価動向に影響を受けやすい。
8/23発表予定の米半導体大手エヌビディアの決算と、ジャクソンホール会合(8/24-26)におけるパウエルFRB議長(以下、FRB議長)の講演が注目イベントとなる。ただ、講演が始まるのは日本時間で8/25の午後11時5分からと伝わっており、今週中の現物市場は消化できない。8/25の夜間取引の日経平均先物は内容次第で大きく反応することが予想される。
FRB議長の発言が米国株の売り材料になる可能性もあることから、米国市場も会合前に腰の入った買いは期待しづらい。そういった中、エヌビディアの決算に対する反応が重要となる。5月に発表した第2四半期の売上高予想がアナリスト予想を大幅に上回ったことで引け後の時間外取引で28%急伸し、直後の東京株式市場の支援材料となった。当日は値下がり銘柄数の方が断然多かったものの、アドバンテストのほか東京エレクトロン、東京精密、ディスコなど半導体製造装置関連が大幅上昇。ルネサスエレクやHOYAなどにも強い動きがみられた。
今回は足元の弱気ムードを払しょくする材料になれば、特に決算をきっかけに8月に入って大きく売られた電気・機械といったハイテク株への買い戻しで指数のリバウンドが予想される。

8/18の米国株式市場は小幅に高安まちまち。利上げ長期化懸念や一部の決算発表銘柄の下落が重しとなったが、米10年債利回りの上昇が一服したことや、週末の持ち高調整の動きが支えとなった。週間ではダウ平均は2.21%安、S&P500が2.11%安、ナスダックは2.59%安とそろって2%超の下落。S&P500が2月以来の3週続落となり、ナスダックは昨年12月以来の3週続落となった。
一方、全米の騰落レシオ(25日)は8/17現在、79.7%程度まで低下した。直近で大幅に低下した5/24の85%を下回り、今年の最低水準となった3/10の75%に近づいている。いずれのケースも、S&P500の調整から反転上昇が始まったタイミングでもある。投資家マインドが減退する中ではあるが、短期的なセンチメントは陰の極に近い状態といえ、反発のタイミングは近いといえそうだ。

ちなみに、昨年の同じ週(2022/8/22-26)の日経平均株価は軟調に推移した。8/26にジャクソンホール会合でのFRB議長の講演が控える中、タカ派的な発言が出てくるとの警戒から米国株が調整色を強め、日本株も警戒売りに押された。日経平均株価は8/24まで5日続落となり、この間に約900円の下落。反転のきっかけに乏しい中で、28,200円台まで水準を切り下げた。後半にかけては米国株の下げが一巡して押し目買いが入ったが、FRB議長講演を前にリスク回避ムードを払しょくしきれず、週間では約288円の下落した。
一方、8/26の米国株式市場ではFRB議長講演が失望を誘い、ダウ平均は1,000ドルを超える下落。翌週8/29の日経平均株価は700円を超える下落となった。

日経平均株価は(図表1)は32,000円を割り込み、約2カ月半ぶりの水準まで下落した。7/12の終値ベースの安値(31,943円)や75日移動平均線(31,952円 8/18)を下回り、目先波動は下落基調が続く。下方への値幅調整が拡大する可能性が高まった局面にある。
一方、7月安値を切り下げる格好となったものの、7月高値を8月高値が切り下げた平行レベルまで下げた程度である。依然として75日移動平均線が上向きで推移していることもあり、同線上を早期に回復できるかが、まずは反転上昇への方向転換のカギとなる。フラッグ型(ボックスが下方向に傾く)の保ち合いの見当もつくところであり、下方向に一気に値幅調整が発生すると考えるのは時期早々であろう。

上値メドは、心理的節目の32,000円、25日移動平均線(32,434円 同)、心理的節目の33,000円、8/1高値(33,488円)、6/19高値(33,772円)などが考えられる。下値メドは、心理的節目の31,000円〜100日移動平均線(31,006円 同)、2021年9月高値(30,795円)〜心理的節目の30,500円、心理的節目の3万円、200日移動平均線(29,191円 同)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2022/11/1-2023/8/18)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表は、8月都区部消費者物価指数(8/25)がある。

一方、海外の経済指標やイベントでは、米7月中古住宅販売(8/22)、米8月S&Pグローバル製造業PMI、米7月新築住宅販売、米20年国債入札(8/23)、米7月耐久財受注、米カンザスシティー連銀主催のジャクソンホール会合(〜8/26)(8/24)、独8月Ifo景況感指数(8/25)などがある。

米国企業の決算では、ロウズ(8/22)、エヌビディア(8/23)が発表を予定している。

今週の注目銘柄!(8/21〜8/25)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

1414

6,400

5,400

インフラ補修工事を専門で手がける。8/10に本決算を発表しており、前期は増収増益着地、今期も増収増益計画と安心感のある内容が確認できた。前期の期末配当を見通しから引き上げ、自己株取得を決定するなど株主還元も強化しており、これらを受けて8/14には年初来高値を更新した。今年に入ってからの株価は1月から3月にかけて5,000円台前半での底固めが進展。4月から5月にかけては5,000円台後半まで上昇した。5月後半から6月にかけては調整が入ったが、26週移動平均線近辺で切り返し、7月以降は再び基調が上向きとなっている。今年は台風被害が各地で出てきている。インフラ強化に対する需要の高まりを追い風に、株価も上値追いの展開を予想する。ターゲットは6,400円、ロスカットは5,400円

3048

1,250

1,030

8/10に4.4%高と大幅上昇。中国の訪日団体旅行解禁のニュースが刺激材料になったと推測される。直近7/12につけた戻り高値を更新。4/25の戻り高値1,158円が視野に入る。5月後半以降、1,030円近辺では下げ渋っており、下値は堅くなっていた。週足では13週・26週移動平均線を上回っており、中期の基調にも変化がうかがえる。8月決算銘柄で株主優待(買い物優待券)も実施していることから、このタイミングで動きが良くなってくれば実需買いも期待できる。インバウンド関連に対する市場の見方が改善する中、月末に向けて上昇しやすい地合いが続くと予想する。ターゲットは1,250円、ロスカットは1,030円

8022

5,400

3,900

第1四半期の大幅増益がポジティブサプライズとなり、決算を受けた8/9はストップ高となった。その後も反動売りに押されることなく、強い基調が続いている。同じくスポーツ用品を展開するアシックスも好決算を確認して急伸し、そこから一段高となっている。第1四半期の営業利益は前年同期比40.8%増の53.4億円。通期計画150億円に対する進ちょく率は35.6%と高く、先の上方修正に対する期待は高い。決算発表後の上昇で年初来高値を更新しているだけでなく、2018年の高値4,230円も上回った。現状でもPERは10倍程度で、PBRは1倍を割り込んでいる。割安感のある好業績銘柄が長期のチャートの節目を突破してきたことで、当面は上値追いの流れが続くと予想する。ターゲットは5,400円、ロスカットは3,900円

9616

7,000

5,700

寮事業やホテル事業などを展開する。8/9に第1四半期の決算を発表しており、営業利益は前年同期比2.7倍の29.1億円と大幅増益を達成した。寮事業は対面授業の再開加速、ホテル事業は訪日外客数の増加が業績に貢献。営業利益率は6.2%と、前年同期の2.7%から大きく改善している。中期では昨年10月に6,460円まで上昇した後は下げ基調が続いており、今年6月の4,800円でようやく売りが一巡して横ばいに転じたような状況であった。しかし、今回の決算を受けた8/10に急伸して6,499円まで上昇。一気に上場来高値を更新してきた。通期の会社計画は100億円で、第1四半期実績からは上振れ期待も高い。株価のトレンドも上向きになったことで、水準を切り上げる動きが続くと予想する。ターゲットは7,000円、ロスカットは5,700円

9744

3,100

2,350

技術者派遣大手。7/27に発表された第1四半期決算では、営業利益が前年同期比13.8%増の42.4億円、上期計画78億円に対する進ちょく率は54.3%と、良好な内容が確認できた。決算発表の手前で当時の年初来高値に接近していたことから、決算日の反応は売り優勢となった。しかし、翌7/28には改めての買いが入って高値を更新。7/31に2,594.5円まで上昇したところで調整が入ったが、25日移動平均線をサポートに反転し、再び高値を更新する強さを確認した。動きが良くなる中で出来高の厚みも保っており、しばらくは上昇基調が続きそうだ。2009年安値からの右肩上がりが続いており、戻り売り懸念は薄い。ターゲットは3,100円、ロスカットは2,350円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・8/18現在、プライム市場に上場、時価総額が5,000億円未満、PERが40.0倍以下、PBRが5.0倍以下、信用倍率が5.0倍以下(8/10現在)、株価が25日・75日移動平均線を上回っている中から、業績面や成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
  • ※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

免責事項・注意事項

  • 本レポートは、株式会社DZHフィナンシャルリサーチ(以下、「DZH」と称します)により作成されたものです。本レポートは、DZHが信頼できると判断した各種データ、公開情報に基づいて作成しておりますが、DZHはその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示したすべての内容は、DZHで入手しえた資料に基づく現時点での判断を示しているに過ぎません。DZHは、本レポート中の情報を合理的な範囲で更新するようにしておりますが、法令上の理由などにより、これができない場合があります。
  • 本レポートは、お客さまへの情報提供のみを目的としたものであり、特定の金融商品の売買あるいは特定の金融商品取引の勧誘を目的としたものではありません。また、本レポートによる情報提供は、投資等に関するアドバイスを含んでおりません。本レポートにおいて言及されている投資やサービスは、個々のお客さまの特定の投資目的、財務状況、もしくは要望を考慮したものではありませんので、個々のお客さまに適切なものであるとは限りません。本レポートで直接あるいは間接に取り上げられている金融商品は、株価の変動や、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化、金利・為替の変動などにより投資元本を割り込むリスクがありますが、DZHは一切その責任を負いません。

    DZHおよびグループ会社は、本レポートの論旨と一致しないレポートを発行している場合があり、また今後そのようなレポートを発行する場合もあります。DZH、グループ会社およびその役職員は、本レポートに記載された金融商品について、ポジションを保有している場合があります。本レポートでインターネットのアドレス等を記載している場合がありますが、DZH自身のアドレスが記載されている場合を除き、ウェブサイト等の内容についてDZHは一切責任を負いません。本レポートの利用に際しては、お客さまご自身でリスク等についてご判断くださいますようお願い申し上げます。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

いちご・レジデンス・トークン?西麻布・代々木・八丁堀・上野・門前仲町・阿佐ヶ谷・金町?(デジタル名義書換方式)

ご案内
・【よりスムーズな解決を実現!】お問い合わせ内容の事前入力サービス
・口座開設の流れ

よくあるお問合せ
・NISA関連のお問い合わせ
・パスワード関連のお問い合わせ

HYPER SBI 2 ダウンロード

ご注意事項

ヘルプ

  • オンラインセミナー
  • 【国内信用デビュープログラム】はじめての取引で金利・貸株料最大10万円キャッシュバック

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.