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2024-05-12 07:06:56

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週刊日本株式アウトルック

プライム市場は上昇のリズム延長へ、半導体以外に物色の広がりみられるか

2023/5/29
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2023/5/29〜6/2)

今週(2023/5/29〜6/2)の日経平均株価の予想レンジは31,200円-31,800円。東京株式市場は堅調な地合いが続く公算が大きい。5/27にバイデン大統領とマッカーシー下院議長との間で、米債務上限の引き上げについて基本合意したことが報じられた。議会の承認が必要となるが、デフォルトは回避される公算となった。高値警戒感は継続するも、先週の微調整によって上値を試しやすくなっている可能性が高く、心理的節目である32,000円なども視野に入る。東証プライム市場の騰落レシオ(25日)は104.3%程度と直近ピークだった5/16(148.9%)から大幅に沈静化しており、今週は半導体関連以外にも物色の広がりがみられるかに注目したい。
今週は米中の主要経済指標の結果が景気敏感株への追い風になるかどうか。為替市場の円安・ドル高は指数上昇に寄与する一方、円高・ドル安方向に巻き戻しが生じれば指数の上値を抑える要因となる。

5/26の米国株式市場は大幅高。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化が意識されたものの、米半導体大手エヌビディアの決算を好感する流れが続いたほか、米債務上限引き上げを巡る与野党協議の進展期待も支援となった。月曜日がメモリアルデーの祝日で、3連休を控えた持ち高調整の買い戻しも入った。前日まで5日続落のダウ平均は328.69ドル高と6日ぶりに反発。S&P500とナスダックは大幅に2日続伸した。
FRBがインフレ指標として注目する米4月個人消費支出(PCE)価格指数は、変動の大きい食品・エネルギーを除くコアPCE価格指数が前月比+0.4%と市場予想+0.3%を上回り、前年比でも+4.7%と予想の+4.6%を上回る伸びとなった。強いコアPCE価格指数を受けてCMEのフェド・ウォッチが示す6/13-14開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の確率が前日の52%から71%に上昇し、金利据え置き確率は29%に低下した。
引け後、イエレン米財務長官は米国がデフォルトする可能性があるXデーを、これまでの6/1から6/5に変更した。

図表1は、2022年4月から算出・公表されたプライム市場指数とグロース市場指数の足元までの推移である。プライム市場指数は昨年6月安値以降、4度の上昇局面(赤の矢印)が確認できる。それぞれの上昇局面でけん引した業種は異なるが、概ね安値から2カ月間上昇したあとは調整を強いられる展開が続いた。直近では3/20安値から5/22高値まで概ね2カ月が経過しており、当面の調整局面入りも予想される。しかし、今回も同じパターンが続くと考えるのは時期尚早である。相場に大きな転換点が到来している場合、それまでの値幅や日柄のリズムは崩れることが珍しくないからである。

仮に、2月以降で低迷が続くグロース市場指数が保ち合い相場が明確に上放れた場合、プライム市場指数に追い風になる可能性が高く、2カ月上昇のリズムが崩れ、上昇幅や上昇期間の延長につながる公算が大きい。
その際、プライム市場で物色優位が予想されるのは、「サービス」、「精密機器」であろう。グロース市場指数に強い上昇がみられた昨年6月安値からの上昇時にプライム市場で上昇をけん引した業種である。「サービス」、「精密機器」は東証33業種の中でもグロースに位置づけられる業種で、グロース市場指数に連動性を強める展開が予想される。この2業種は、昨年6月安値から足元までの長い上昇局面でTOPIX(東証株価指数)にアンダーパフォームしており、相対的に見直し買いが入りやすい。
一方、グロース市場指数の保ち合い相場が明確に下放れた場合、プライム市場指数の反落調整につながることが予想される。

図表1:プライム市場指数とグロース市場指数の推移(2022/4-2023/5/26)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

日経平均株価(図表2)は1/4安値(25,661円)を起点とした2段上げ目の強い相場展開が続く。直近では、5/23高値(31,352円)からの微調整を強いられているが、上向き基調の10日移動平均線(30,538円 5/27)までにとどまっており、引き続き上目線のトレンドフォローが優先される。
一方、25日移動平均線(29,530円 同)からの上方かい離率は4.69%と直近ピークからは縮小しているが、年初からの上昇局面では大幅に沈静化した状態ではない。つまり、目先的には値幅調整が続く想定も必要だろう。

上値メドは、5/23高値(31,352円)、心理的フシとなる31,500円処、1/4安値から3/9高値までの上昇幅を高値からさらに上げたE計算値31,807円処、心理的節目32,000円、1990年6月高値(33,344円)などが挙げられる。
下値メドは、10日移動平均線、5/17高値(30,115円)、心理的節目の3万円、5/15高値(29,629円)、25日移動平均線、昨年8/17高値(29,222円)などがある。

図表2:日経平均株価の日足チャート(2022/7/1-2023/5/26)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表は、4月失業率、4月有効求人倍率(5/30)、4月鉱工業生産、4月商業動態統計、5月住宅着工統計(5/31)、1-3月期法人企業統計、5月新車販売台数(6/1)などがある。

一方、海外の経済指標の発表は、米3月FHFA住宅価格指数、米3月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米5月消費者信頼感指数(5/30)、中国5月製造業PMI、米4月JOLTS求人件数、ベージュブック(5/31)、中国5月財新製造業PMI、ユーロ圏4月失業率、米5月ADP全米雇用リポート、5月ISM製造業景気指数(6/1)、米5月雇用統計(6/2)などがある。

米国企業の決算では、セールスフォース・ドットコム(5/31)、ダラー・ゼネラル、ブロードコム(6/1)が発表を予定している。

なお、5/29の米国株式市場は戦没者追悼記念日のため休場となる。

今週の注目銘柄!(5/29〜6/2)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

2479

385

274

技術者派遣、請負事業を展開しており、自動車や半導体などの製造業に強みを持つ。前期の営業損益は黒字転換、今期は前期比73%増と大幅増益の予想。IoT関連技術、5G関連技術など、最新技術を含めた開発は引き続きおう盛と見込む。調整局面にある半導体市場も生成AI向けなど新たな需要が出てきており、同社に対する技術者ニーズも高いと想定される。5/11に今期の見通しを発表し、株価はその後に売り買いを交えながら水準を切り上げた。先週はさらに上方向へ勢いがつき、5日移動平均線上で強いモメンタムが続いている。25日移動平均線も上向いてきたことから、まずは2/3につけた高値349円超えを試す展開が予想される。ターゲットは385円、ロスカットは274円

4004

2,560

2,040

旧商号は昭和電工。電炉用黒鉛電極の国内最大手で、半導体向け材料なども製造している。今期は営業赤字を見込むものの、1Q実績は会社計画を上回った。半導体市況の底打ち観測も強まってきたことから、2Q以降のさらなる損益改善に期待したい。株価は昨年7月以降、レンジ相場でさえない展開が続いているが、今年に入ると2018年10月高値6,470円、2021年5月3,730円をむすんで延長したトレンドラインを明確に上抜けてきた。5/25は半導体株が買われるなか、同社株も大幅高。200日移動平均線上に回帰している。出遅れ半導体関連として買いが続くと予想する。ターゲットは2,560円、ロスカットは2,040円

5632

1,590

1,090

建機・自動車向けの特殊鋼などを手掛ける。今期営業利益は前期比44%増の見通し。10円の増配を予定しており、配当利回りは5%前後。PBRも0.4倍台前半であり、鉄鋼株の中では選好されやすいと考える。株価は2020年11月に付けた安値502円から回復基調にあるが、2017年の高値3,140円から見ると6割安の水準にある。今年に入ると3月に1,387円の高値を付けて調整したものの、200日移動平均線を割れずに反発しており、中長期的な上昇トレンドは継続中とみられる。業績見通しなどを手掛かりに上昇が続くと予想する。ターゲットは1,590円、ロスカットは1,090円

7732

2,700

1,790

測量機や眼科検査装置などに強みを持つ。5/24は米国投資ファンドのバリューアクト・キャピタル・マネジメントの大量保有が判明したことで大幅高となり、5/25には2,043円まで上昇する場面があった。本決算で今期の減益見通しを提示したことで5/15は急落したが、一気に急落前の高値を更新。ついでに年初来高値も更新した。当面は決算で下げた際に出現した5/15の長い下ヒゲボトム(1,715円)を起点に上昇継続と判断したい。2021年11月高値2,185円を起点とした上値抵抗線を上回ったことで、当面は2018年1月高値2,917円を目指す展開が予想される。ターゲットは2,700円、ロスカットは1,790円

8002

2,400

1,850

5大商社の一角。市況高騰などにより前期は大幅な最終増益となった。今期は減益を見込むものの、市場はほぼ織り込んでいたとみられる。投資家の目線は株主還元の強化に移っており、継続的な増配や自社株買いなどに期待したい。株価は4月のバフェット氏インタビュー効果もあって上昇トレンドが継続。5/26には再び上場来高値を更新した。強い基調を維持しながらもRSIやストキャスティクスには過熱感はなく、当面は上値を追う展開が続くと予想する。ターゲットは2,400円、ロスカットは1,850円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・5/26現在、プライム・グロース市場に上場、PBRが3.0倍以下、株価が25日・75日・200日移動平均線をすべて上回っている銘柄の中から、業績面、成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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