SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-05-12 09:00:39

マーケット > レポート > 週刊日本株式アウトルック

週刊日本株式アウトルック

米長期金利の上昇が抑えられる中、日経平均は高値保ち合いか 

2023/4/3
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2023/4/3〜4/7)

今週(2023/4/3〜4/7)の日経平均株価の予想レンジは28,100円-28,600円。東京株式市場は名実ともに4月相場に突入し、週末には米3月雇用統計が発表される。ただ、発表当日の米国は聖金曜日により休場。そもそも足元では米国の金融引き締めに対する警戒が大きく後退していることもあり、今回は雇用統計を前にしてもリスク回避ムードは高まりづらい。日経平均株価は先週、28,000円の節目の水準を上回っており、反動売りが出てきたとしても押し目買いが入りやすい。また、下がらなければ売り方の買い戻しが入りやすくなる。
小売企業などの本決算がいくつか出てくることから、個別物色は活況が見込まれる。内容を消化するのは翌週になるが、4/7にはサーボモータや産業用ロボットなどの製造を手がける安川電機(6506)の決算も出てくる予定。米国株が落ち着きを取り戻しつつある中、好地合いが継続し、高値保ち合いの週になると予想する。
金融不安を通じて米10年債利回りの上昇が抑えられる中、ハイテク株への見直し買いが続くことが予想される。銀行や証券など金融株は需給悪化で不利な状況が続く一方、3月日銀短観における自動車の業況判断の改善が自動車株への追い風になるかどうかが注目ポイントになる。

3月相場は波乱となった。米シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻を受けて海外市場に混乱が波及し、日経平均株価は一時27,000円を割り込む場面があった。一方、日経平均株価は過去30年程度のデータでは、3月は高値と安値の変動率が12カ月のうちで最も大きくなりやすい傾向がある。今年も2月の3%から3月は7.9%に拡大したが特段の違和感はない。
4月の日本株は12カ月のうちで相対的に上昇率が高く、海外勢による資金流入期待が高まる傾向がある。TOPIX(東証株価指数)は3月の月足ローソク足で、上と下に長いヒゲを伴った「十字足に近い小陽線」を形成した。4月相場の基調変化を示唆している可能性もあるが、上と下に長すぎるヒゲを形成したことで4月はむしろヒゲの範囲内でもみ合いとなる可能性の方が高い。

3/31のNY株式相場は3日続伸。米連邦準備理事会(FRB)が重視する物価指標が鈍化し、早期の利上げ打ち止め期待が高まったことが支援となった。寄り前に発表された2月個人消費支出(PCE)価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前月比+0.3%と1月分改定値の+0.5%から伸びが鈍化し、市場予想の+0.4%も下回った。ダウ平均は415.12ドル高(+1.26%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.44%高、1.74%高と一日の高値圏で終了した。
週間では、ダウ平均が3.22%高と大幅に2週続伸し、S&P500が3.48%高、ナスダック総合が3.37%高とともに大幅に3週続伸。四半期では、ダウ平均が0.38%高と小幅高にとどまったものの、S&P500が7.03%高となり、ナスダック総合は16.77%高と2020年第2四半期以来の大幅高となった。

日経平均株価(図表1)は3/29高値(27,897円)を更新し、28,000円台を回復。3/16安値(26,632円)を起点とした上昇基調が続いていることを確認した。
3/31の年度末の取引では、3/10安値(28118円)のマド埋め一巡後に伸び悩む典型的なパターンだったが、マドを埋めたこと自体が強い証左となる。引き続き、5日移動平均線(27,740円 3/31)や10日移動平均線(27,525円 同)の上昇を追い風にどこまで上値を伸ばせるかが焦点となる。2月のもみ合いゾーンの高値(27,821円)を上回る動きとなったことで、上値余地が拡大したと判断できる。次は、3/9安値(28,558円)のマド埋めトライとなる。

上値メドは、3/9安値(28,558円)、3/9高値(28,734円)、9/13高値(28,659円)、8/19安値(28,913円)などがある。下値メドは、25日移動平均線(27,662円 同)、10日移動平均線、200日移動平均線(27,360円 同)、75日移動平均線(27,217円 同)、3/20安値(26,945円)〜27,000円などがある。

 図表1:日経平均株価の日足チャート(2022/7/1-2023/3/31)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表やイベントでは、3月日銀短観、3月新車販売台数(4/3)、10年国債入札(4/4)、3月都心オフィス空室率(4/6)、2月毎月勤労統計、2月家計調査、2月景気動向指数(4/7)などがある。

国内企業の決算では、しまむら、ネクステージ、象印、オークワ、あさひ、霞ヶ関キ(4/3)、スギHD、クスリのアオキ、アダストリア、平和堂、ナガイレーベ、エスプール、バイク王(4/4)、ダイセキ、壱番屋、サンエー、西松屋チェ、不二越、トーセイ、薬王堂HD、瑞光、三協立山、カネコ種、ダイセキソリュ(4/5)、7&I−HD、キユーピー、OSG、乃村工、WNIウェザー、オンワードHD、クリーク&リバ、アヲハタ、毎コムネット、ドーン(4/6)、安川電、マニー、技研製、カーブスHD、ワキタ、大有機、サーラ、ジャステック、三光合成、日本BS放、Fブラザース、ファーストコポ(4/7)
が発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表やイベントでは、中国3月財新製造業PMI、米3月ISM製造業景気指数、OPECプラス会合(4/3)、米2月製造業受注(4/4)、米3月ADP全米雇用リポート、米2月貿易収支、米3月ISM非製造業景気指数(4/5)、米3月雇用統計(4/7)などがある。

なお、4/5の中国本土市場と香港市場は清明節のため休場、4/7は聖金曜日のため米国、英国、香港市場が休場となる。

今週の注目銘柄!(4/3〜4/7)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

1419

4,000

3,430

ローコスト系の注文住宅会社。首都圏郊外や地方を中心に展開している。金融不安は住宅・不動産関連にはネガティブな影響を及ぼしやすいが、同社は投資目的ではない戸建住宅を中心に取り扱っており、そのことが市場でもしっかり認識されている印象。下値模索が続く大手不動産デベロッパーとは違って住宅関連は値を保っており、住宅大手の積水ハウス株も同社と似たようなチャート形状となっている。長期スパンでは右肩上がりのトレンドが続いている。足元では欧米の金融不安が一段落しそうな状況の中、25日移動平均線の上昇基調を支えに、3/9につけた年初来高値更新は時間の問題か。ターゲットは4,000円、ロスカットは3,430円

3561

1,850

1,340

博多ラーメン店「一風堂」を展開している。コロナ禍において2021年3月期に各損益とも大幅な赤字となったが、2022年3月期はV字回復。利益はコロナ前を上回る水準となっている。前期も好調だが、インバウンド回復と値上げが通年で寄与する今期も成長が見込める。コロナ流行下において株価は低迷していたものの、2022年5月以降は好調な業績とともに回復。今年に入っても堅調推移が続いたが、2〜3月は高値圏でもみ合ったため25日移動平均線が追いついてきた。その中で、3/31は出来高増加を伴って大幅高。3月のもみ合いを上放れ、当面は上昇基調が続くと予想する。ターゲットは1,850円、ロスカットは1,340円

4565

3,100

2,040

創薬ベンチャー老舗。昨年12月、提携先のファイザーが2型糖尿病および肥満症を対象とした新薬候補の第2相臨床試験を開始。一部では市場規模が3兆円を超えると見込まれており、期待が高まる。今年3/15付けで東証プライムに市場変更したことから、幅広い投資家から注目が集まると考える。株価は昨年6月から今年2月中旬にかけて堅調に上昇。2,609円の高値を付け、その後は値幅を伴って上下している。不安定な相場下で3/20から3/27にかけて5営業日連続で下げたが、3/28は大きく反発。ストキャスティクスにおいてもボトムアウトの買いシグナルが点灯したことから、売り一巡とみた買いが強まると予想する。ターゲットは3,100円、ロスカットは2,040円

4977

990

809

食品や健康用途として使われるゼラチン・コラーゲンペプチドの大手。2023年3月期は期初の減益予想から一転し、過去最高の経常利益を見込む。健康促進や予防意識の高まりは続くとみられ、同社が中期経営計画で掲げる高付加価値分野の強化が進めば、今期も堅調な業績が期待できる。株価は昨年8月発表の1Q決算が好感され、11月頃まで大きく上昇。今年は反動によって売りが優勢となったものの、3月半ばにボリンジャーバンドの-3σへ接近した後から急速に買い戻されている。上値抵抗線となりやすい75日移動平均線も上抜けたことから堅調な上昇が続くと予想する。ターゲットは990円、ロスカットは809円

6544

2,700

1,890

独立系でエレベーターの保守サービスを手がける。2023年3月期3Q累計(4-12月)の連結営業利益は35億円(前年同期比18.9%増)で着地。エレベーターの保守契約台数が堅調に推移したことなどが寄与した。国内大手証券では、リニューアル事業における需要の好調とキャパシティの増強、収益性が改善し始めたことを評価している。株価は3/29の上昇で2/10につけた直近高値の2,075円を更新。10日移動平均線が25日移動平均線を上回るゴールデンクロスとなり、1/16安値(1,531円)からの上昇波動はさらに一段高の局面へ。ターゲットは2,700円、ロスカットは1,890円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・3/31現在、プライム銘柄で時価総額2,000億円未満、前期増収・増益予想(日経予想、タマホームとそーせいは今期)、株価が10日・200日移動平均線を上回っている銘柄の中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
  • ※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

免責事項・注意事項

  • 本レポートは、株式会社DZHフィナンシャルリサーチ(以下、「DZH」と称します)により作成されたものです。本レポートは、DZHが信頼できると判断した各種データ、公開情報に基づいて作成しておりますが、DZHはその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示したすべての内容は、DZHで入手しえた資料に基づく現時点での判断を示しているに過ぎません。DZHは、本レポート中の情報を合理的な範囲で更新するようにしておりますが、法令上の理由などにより、これができない場合があります。
  • 本レポートは、お客さまへの情報提供のみを目的としたものであり、特定の金融商品の売買あるいは特定の金融商品取引の勧誘を目的としたものではありません。また、本レポートによる情報提供は、投資等に関するアドバイスを含んでおりません。本レポートにおいて言及されている投資やサービスは、個々のお客さまの特定の投資目的、財務状況、もしくは要望を考慮したものではありませんので、個々のお客さまに適切なものであるとは限りません。本レポートで直接あるいは間接に取り上げられている金融商品は、株価の変動や、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化、金利・為替の変動などにより投資元本を割り込むリスクがありますが、DZHは一切その責任を負いません。

    DZHおよびグループ会社は、本レポートの論旨と一致しないレポートを発行している場合があり、また今後そのようなレポートを発行する場合もあります。DZH、グループ会社およびその役職員は、本レポートに記載された金融商品について、ポジションを保有している場合があります。本レポートでインターネットのアドレス等を記載している場合がありますが、DZH自身のアドレスが記載されている場合を除き、ウェブサイト等の内容についてDZHは一切責任を負いません。本レポートの利用に際しては、お客さまご自身でリスク等についてご判断くださいますようお願い申し上げます。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

いちご・レジデンス・トークン?西麻布・代々木・八丁堀・上野・門前仲町・阿佐ヶ谷・金町?(デジタル名義書換方式)

ご案内
・【よりスムーズな解決を実現!】お問い合わせ内容の事前入力サービス
・口座開設の流れ

よくあるお問合せ
・NISA関連のお問い合わせ
・パスワード関連のお問い合わせ

HYPER SBI 2 ダウンロード

ご注意事項

ヘルプ

  • オンラインセミナー
  • 【国内信用デビュープログラム】はじめての取引で金利・貸株料最大10万円キャッシュバック

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.