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2024-05-11 20:41:04

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週刊日本株式アウトルック

グロース株主体か、年度末・月末週で需給イベントに注目

2023/3/27
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2023/3/27〜3/31)

今週(2023/3/27〜3/31)の日経平均株価の予想レンジは27,200円-27,600円。東京株式市場は年度末、月末週となり、需給イベントや配当落ちの影響も大きくなりそうだ。高配当銘柄や優待に手厚い銘柄は値動きが荒くなりやすく、全体でもややボラティリティが高まる公算が大きい。権利付き最終日の3/29の後場から権利落ち日3/30前場にかけては大口投資家による配当再投資に伴う先物買いが期待できることから、大きく崩れる展開は想定しづらい。ただ、それも米国株式相場が安定しているといった前提つきだ。
一方、週末は日経平均株価の構成銘柄の入れ替えに伴う売買が発生する。今回の入れ替えでは新規採用銘柄の調整株価の合計額が除外銘柄を上回るため、入れ替えの対象にならなかった構成銘柄には指数連動のパッシブファンドなどから2,200億円程度の売り需要が発生するとの観測がある。

米長期金利(10年債利回り)の上昇が抑えられる中で米主要指数ではナスダックや半導体株指数が相対的に底堅く、今週もそのようなハイテクグロース株への逃避マネーの流入が予想される。東京市場でも今月業種別で上昇率トップの電機機器セクターへの物色が予想される。
一方、世界的な金融不安への警戒が続く中、銀行や保険、証券など金融株に不利な地合いが続きそうだ。ただ、ドル円相場は一時129.64円と2/3以来の安値を付ける場面があったが、今年1月後半に滞留時間が長かった水準だけに目先的には円高一服の可能性が高い。金融株と同じく割安バリューのイメージが強い、自動車株への買いが意識される展開も予想される。
今週は新規上昇(IPO)が多く、3/27にはカバー、3/29には住信SBIネット銀行、AnyMind Groupなど注目度の高い企業が上場する。

3/24の米国株式相場は続伸。ドイチェバンク株の大幅安を受けた金融システム不安で軟調にスタートしたが、ドイチェバンク株が下落幅を縮小したことや、米地銀株が軒並み上昇したことで買い直された。ダウ平均は朝方に300ドル安まで下落したが、132.28ドル高(+0.41%)で終了。S&P500とナスダックも朝方に約1%下落したが、それぞれ0.56%高、0.31%高で終了した。
ドイチェバンクのクレジット・デフォルト・スワップが突如上昇したことで、クレディ・スイスに続いて欧州金融機関の破綻リスクが意識された。ドイチェバンクの米国預託証券(ADR)は一時8%超下落したが、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が必要なら流動性を供給すると発言したことで3.1%安と下落幅を縮小して終了した。米国ではイエレン米財務長官が金融安定監視評議会(FSOC)の緊急会合を非公開で開催したことも安心感につながったもよう。金融政策を巡っては、ブラード米セントルイス連銀総裁が年末の政策金利を5.50-5.75%と予想したものの、FOMCの結果を受けた早期の利上げ打ち止め見通しが支配的で、影響は限定的だった。

日経平均株価(図表1)は底堅くもあり、上値の重さを感じる動きでもある。75日移動平均線(27,219円 3/24)や200日移動平均線(27,363円 同)などの中長期線上を終値で保っており、直近安値からの反発基調が続くことを示唆している可能性が高い。
3/24は下向きの10日移動平均線(27,398円 同)が上値を抑える要因となったが、同線の下げ止まりを通じて水準を切り上げることができるかが今週のポイントとなる。
一方、2月のもみ合いゾーンは戻り待ちの売り圧力が強く、そのもみ合いゾーンに位置する25日移動平均線(27,607円 同)やマド埋め(27,631円)などでいったん戻り一服となる可能性も高い。
上値メドは、上述した25日移動平均線やマド埋めほか、2/6高値(27,821円)、3/10安値(28,118円)、3/9安値(28,558円)などがある。下値メドは、75日移動平均線、3/20安値(26,945円)〜27,000円、3/16安値(26,632円)、心理的節目26,000円などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2022/7/1-2023/3/24)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表やイベントでは、2月企業サービス価格指数(3/27)、配当・優待権利付き最終売買日(3/29)、3月都区部消費者物価指数、2月失業率、2月有効求人倍率、2月鉱工業生産、2月商業動態統計、2月住宅着工統計(3/31)などがある。

国内企業の決算では、ハニーズHLD、マルマエ、キユソー流通、銚子丸、FフォースG、ERIHD(3/30)、三益半、TAKARA&C、スターマイカHD、ミタチ(3/31)が発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表やイベントでは、独3月Ifo景況感指数、米2年国債入札(3/27)、米1月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米3月消費者信頼感指数(3/28)、米10-12月期GDP確報値(3/30)、中国3月製造業PMI、米2月個人消費所得・個人支出(3/31)などがある。

米国企業の決算では、マイクロン・テクノロジー(3/28)が発表を予定している。

今週の注目銘柄!(3/27〜3/31)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

6568

1,850

1,340

半導体向けの機能材料や農業化学品、医薬品の受託生産などを手がける。2023年3月期は3Q決算と同時に通期の上方修正を発表。期初計画では前期並みだった営業利益は大幅増益の見通し。PERは9.1倍台、PBRが1.1倍台であり、割安感は強い。安値圏での推移が続いていた株価は、前述の上方修正(2/10発表)を好感して急上昇。2,000円近くまで買われた後は調整が入った。ただ、直近では1,400円台で下げ止まると3/24は大幅高。一目均衡表の抵抗帯(雲)から長い陽線を形成したことから、底打ちとみた買いが強まると予想する。なお、3/29は権利付き最終日となり、想定される3/30の配当落ち分は18円のため大きな影響はないと見込む。ターゲットは1,850円、ロスカットは1,340円

6807

2,470

2,150

コネクタや航空関連の電子機器などを手がける。2020年3月に1,000円を割り込んで962円まで下げたところで底を打つと、以降は緩やかな右肩上がりのトレンドが続いている。今年は1月に2023年3月期の通期連結営業利益予想を従来の220億円から185億円(前期比2.5%増)に下方修正を発表しているが、これを受けた1/30はギャップダウンで始まった後に鋭角的に切り返した。直近でも3月中旬に全体市場が崩れた際に大きめの下げとなったが、押したところではすかさず買いが入っている。週足では下げても52週移動平均線近辺では反転することが多い。足元、日足では一目均衡表の抵抗帯(雲)を上回る株価位置にあり、当面は昨年11月につけた高値(2,496円)が上値目標になる。ターゲットは2,470円、ロスカットは2,150円

7157

1,400

1,040

インターネット専業生保の草分け。顧客基盤拡大のため、テレビコマーシャルを積極的に放映していることで認知度も向上。2月末における保有契約の年換算保険料は、前年同月比12%増と順調に伸びている。来期からは国際会計基準(IFRS)を任意適用することから、現行基準ではネックとなっていた期間損益や収益性の実態をより適切に表すことができる見込み。来期、実際に損益が改善する見通しとなれば改めて評価が高まりそうだ。株価は昨年3月から今年2月半ばまで堅調に推移。2/15高値(1447円)からの調整局面にあるが、200日移動平均線までの深押しには至っていない。3/20は多くの金融株が上ヒゲ陰線となるなか、同社は陽線を形成。このまま75日移動平均線を上回れば、買い戻しが強まると予想する。ターゲットは1,400円、ロスカットは1,040円

8227

15,800

12,540

低価格の実用・ファッション衣料を展開。3月度(2/21-3/20)の既存店売上高は前年同月比7.1%増。全店は同6.7%増となった。全国的に気温が上昇したことで、春物と初夏物のアウター衣料の売り上げが伸びた。株価の短期波動は昨年12月安値(9,130円)を起点に上昇基調にあり、トレンドフォローを継続。2020年4月安値(5,530円)からみた中期波動では、足元で2021年4月高値(12,980円)を上抜けたことで、この先の上値余地が拡大した可能性が高い。当面は短期的な調整を交えながらも、2016年高値(16,450円)を目指す展開が予想される。4/3に決算発表を予定している。ターゲットは15,800円、ロスカットは12,540円

9090

2,220

1,750

物流一括請負などを手がける。丸和運輸機関が昨年10月に純粋持株会社体制に移行した。今年に入ってからの動きが良くなっており、全体市場が崩れた際にもその勢いは衰えていない。3/20には昨年来高値を更新した。2/19にはTBS系の経済情報番組「がっちりマンデー!!」の「上場した後 スゴいことになってる会社!」の回で、過去に同番組で取り上げられた後、さらに業績が拡大している企業として改めて特集された。足元で原油価格が下げ基調を強めていることは、燃料高への警戒が後退するという点でポジティブだ。直近の信用倍率は0.42倍と需給は軽く、2020年11月につけた上場来高値2,407.5円に向けて、水準を切り上げる展開を予想する。ターゲットは2,220円、ロスカットは1,750円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・3/24現在、プライム銘柄かグロース銘柄で時価総額5,000億円以下、PBRが8.0倍以下、今期増収予想(日経予想)、200日移動平均線を上回っている銘柄の中から、成長性や話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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