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2024-05-12 17:22:23

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週刊日本株式アウトルック

日経平均の28,000円超えの余地は米ナスダックの反発次第、ドル円は意外とこう着か

2023/2/13
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2023/2/13〜2/17)

 今週(2023/2/13〜2/17)の日経平均株価の予想レンジは27,500円-28,000円。週初からのマーケットの方向感が注目される。2/10の日中取引が終了した後、政府が日銀の黒田総裁の後任に経済学者で元日銀審議委員の植田和男氏を起用する人事を固めたとの報道が流れた。夜間取引の日経平均先物は売りで反応、ドル円は急速に円高が進行した。先物は一時27,430円まで下押した後は買い戻しで日中終値を上回る場面があるなど直後に振幅はあったものの、NY時間に入ってからは小動きに終始した。ドル円の反応も限定的で一時は1ドル=130円を割り込む円高水準もあったが、下値では20日線などを意識して結局はNY時間帯には131円台に戻した。
 米国市場では主要3指数はまちまち。ダウ平均は3日ぶりに反発、ハイテク株主体のナスダックは3日続落した。米10年債利回りは前日の3.68%台から3.74%台に上昇(価格は低下)。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が注目する2月ミシガン大1年先期待インフレ率速報値が4.2%と前月分の3.9%から上昇したことで、早期の利上げ停止期待が後退し、債券売りが強まった。

 東京株式市場の方向性への判断がつきにくい場面であるが、2月第1週(1/30〜2/3)まで日本株への買い越し基調を続けた海外投資家の日銀人事に対する反応が重要な週となりそうだ。一方、2/14までは国内企業の決算発表が多く、週半ばまでは決算銘柄への売買の活況が見込まれる。今週は2/14に発表の米1月消費者物価指数にも注目が集まる。日経平均株価は円安は追い風、円高は逆風という雰囲気が最近の値動きから伝わってくるが、当面は日米金融政策の不透明要因から売り買い交錯でドル円の変動はむしろ小さくなる可能性がある。ただ、1月中旬以降で安値を切り上げるダブルボトムを形成しており、どちらかというとややドル高・円安方向へ振れやすい。米消費者物価が予想以上にインフレの結果となればドル買いが強まる場面も予想されるが、無難に通過できればある意味でドル円は安定局面に入る公算が大きい。
 一方、ここからは米中株式市場の動向に神経質な局面となる。特に米国市場で足もと相対的に弱いナスダックや半導体株指数の動向が最も重要なファクターとなる。ナスダックは昨年11月と12月につけた戻り高値を通る抵抗線まで調整しており、ここから反転上昇となれば日経平均株価やマザーズ指数を押し上げる展開が予想される。

 日経平均株価(図表1)は年初からの上昇基調が続いている。日々のローソク足は陰線が多く伸び悩む印象もあるが、先週はやや水準を切り上げる展開となった。先週末は2/6につけた取引時間中の高値(27,821円)に迫る場面もあった。一方、上値では、昨年8/17高値を起点に11月や12月の戻り高値を通る右下がりの抵抗線を意識している可能性が高い。10日移動平均線(27,525円 2/10)の上向き基調は続いており、今週は終値ベースで抵抗線を突破する陽線や強い動きが生じるかが焦点となる。

 中長期線の75日移動平均線(27,286円 同)や200日移動平均線(27,246円 同)は横ばいに近い状況にある。短期線の25日移動平均線(26,979円 同)が下から上昇を続けており、中長期線に収れんする、あるいは上抜く頃合いを見て騰勢を強めるシナリオも想定できる。  

 上値メドとしては、心理的フシの28,000円、12/14高値(28,502円)、8/19安値(28,913円)など。短期的な下値メドは、10日移動平均線、75日移動平均線〜200日移動平均線、1/23高値(26,938円)、25日移動平均線、1/20高値(26,553円)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2022/7/1-2023/2/10)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表では、10-12月期GDP速報値(2/14)、1月訪日外客数(2/15)、12月機械受注、1月貿易収支、1月首都圏マンション発売(2/16)などがある。

 企業決算では、リクルートHD、サントリーBF、ヤマハ発、東急、GMOPG、コーセー、ロート、ライオン、京急、THK、住友重、東建物、ラクス、アルバック、GMO、応化工、ヤオコー、コクヨ、戸田建、西松建、九州FG、日製鋼、パイロット、シチズン、サワイGHD、Appier、サイボウズ、ユーグレナ、プラスアルファ、アース製薬、オプトラン、ローランド、RSTECH、東和薬品、JACR、BUYSELL、菱鉛筆、フルサト・マルカ、円谷フィール、WSCOPE、スノーピーク、キッツ、GMO−FG、不二家、メルコ、K&Oエナジー、PKSHA、日工営、乾汽船、ケアネット、やまびこ、GMOGSHD、エスペック、CCT、タカトリ(2/13)、東京海上、JT、SMC、ゆうちょ、日本郵政、第一生命、日ペイントH、大塚HD、クボタ、MS&AD、アサヒ、シマノ、SOMPOHD、東芝、キリンHD、T&DHD、電通G、楽天G、出光興産、かんぽ、マツキヨココカラ、光通信、鹿島、近鉄GHD、小林製薬、NXHD、アサヒインテック、オープンハウス、荏原、住友林、サンドラッグ、サンリオ、ポーラオルHD、レゾナックHD、すかいHD、山崎パン、住友ゴム、ペプチド、富士ソフト、東映、堀場製、ピジョン、トリドールHD、グリコ、TOYOTIRE、DIC、ユニバーサル、そーせい、ガンホー、フリー、ミルボン、チェンジ、三谷商、北越コーポ、安藤ハザマ、メドレー、フェローテック、アウトソシング、タダノ、あいHD、ロイヤルHD、セイコーG、あいちFG、都競馬(2/14)、サッポロHD、片倉、ジーエヌアイ、ホットランド、ビーロット(2/15)、ブリヂストン、トレンド(2/16)、浜ゴム(2/17)などが発表を予定している。

 一方、海外の経済指標の発表では、米1月消費者物価指数(2/14)、米2月ニューヨーク連銀景気指数、米1月小売売上高、米1月鉱工業生産指数、米2月NAHB住宅市場指数(2/15)、米1月住宅着工件数、米2月フィラデルフィア連銀景気指数、米1月生産者物価指数(2/16)などがある。

 主な米企業決算では、コカ・コーラ、マリオット・インターナショナル(2/14)、シスコシステムズ、バイオジェン(2/15)、アプライド・マテリアルズ(2/16)が発表を予定している。

今週の注目銘柄!(2/13〜2/17)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

2229

3,600

2,670

「ポテトチップス」などのスナック菓子大手。2/6に2023年3月期3Q決算を発表。3Q累計の営業利益は減益となったものの、通期計画に対する進ちょく率は82%と順調で市場予想も上回る着地となった。6月からの値上げも発表しており、来期の持ち直しに期待したい。株価は2015年以降から長期的な下落基調が続いていたが、2022年半ばには52週移動平均線上に浮上した。その後、下げる場面があっても52週移動平均線を割り込まず、底値を切り上げていることから、過去の自律反発とは異なる印象だ。3Q決算を受けて強い反応をみせており、上昇トレンド入りと判断した買いが強まると予想する。ターゲットは3,600円、ロスカットは2,670円

4041

4,950

3,980

殺虫剤など農薬関連や医薬品添加剤などを手がける。3Q決算は累計の連結営業利益が前年同期比2.3倍の147.8億円と大幅増益を達成した。上期の着地は89.8億円で、直近3カ月でも大きく利益を積み増している。決算と併せて期末の配当見通しも引き上げており、総じてポジティブな内容が確認できた。株価は3Q決算を受けて2/6に大幅上昇。ローソク足で陰線となったが、翌日は下げて始まったところで買いが入り、実体の長い陽線を形成して上昇した。決算後の上昇で直近の戻り局面では抵抗となっていた75日移動平均線を突破。通期の営業利益計画は161億円で、進ちょく率は91.8億円と高水準。先の上振れ期待も高まる中、チャート好転を受けて上を試しに行く展開を予想する。ターゲットは4,950円、ロスカットは3,980円

5445

2,000

1,540

建築用棒鋼を主力としており、電炉製造の中堅でもある。1/31に通期業績予想を上方修正。赤字となった前期からV字回復を見込む。鉄鋼業界ではカーボンニュートラル実現に向けた脱高炉が焦点となっている。同社は環境リサイクル事業において電炉を展開しており、今後はこちらの注目も強まるだろう。株価は鉄鋼株物色の流れを受けて、昨年12月後半から上昇が加速。直近では、2021年9月の高値1,715円を上回った。足元の信用倍率は1倍を割れており、需給も悪くないことから堅調な上昇が続くと予想する。ターゲットは2,000円、ロスカットは1,540円

6586

4,480

3,190

電動工具大手。1/31に通期見通しを下方修正して、翌日の株価は下落。ただ、安く始まった後には切り返しており、この日のローソク足は陽線を形成した。25日移動平均線を割り込んだところで押し目買いが入った格好となった。足元の株価が高値圏にあるにもかかわらず、ネガティブな材料にそれほど弱い反応を示さなかったことは注目される。ここ数カ月でみれば高値圏だが、中期でみれば2021年9月に7,050円まで上昇した後、昨年11月に2,589円まで下落した。週足ローソク足では長い下ヒゲを形成するところをみると押し目買いや見直し買い意欲は旺盛だろう。市場では欧州関連とみられており、欧州株の動きが良くなっていることは、同社株には追い風である。ターゲットは4,480円、ロスカットは3,190円

9143

2,500

1,880

足元で興味深い動きをみせているのが宅配便関連。そのきっかけを作ったのが同社で、1/27に通期の見通しを下方修正したにもかかわらず、これを受けた翌営業日の株価は急伸した。同時に発表された宅配便の運賃改定(値上げ)が好感された。この日にヤマトHDや福山通運など同業が連れ高したが、ヤマトはその後、同様に下方修正と運賃値上げを発表し一段高となっている。業界首位のヤマトが昨年後半につけた戻り高値を上回って底打ち感が出てきており、この先は宅配便関連全体で水準を切り上げてくるとみる。同社株価も昨年11/25につけた高値2,149円が射程圏に入っており、更新後は上値が軽くなる展開を想定。昨年7月につけた2,599円に向けて戻りを試しにいくと予想する。ターゲットは2,500円、ロスカットは1,880円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・2/10現在、プライム・スタンダード市場で時価総額 100億円以上、PBRが3.0倍以下、配当利回りが1.0%以上、株価が25日移動平均線を上回っている中から、業績面や成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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