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2024-05-12 06:41:28

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週刊日本株式アウトルック

年内最終週は自律反発の余地探る、年明けは保ち合い放れが焦点に

2022/12/26
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2022/12/26〜12/30)

 今週(2022/12/26〜12/30)の日経平均株価の予想レンジは26,000円-26,900円。米国株式や為替市場が落ち着いていれば、自律反発の余地ありか。先週末の米国株市場は上昇したものの、米11月個人消費支出(PCE)価格指数が予想を上回る強い結果となったことで、米長期金利が上昇した。物色は先週と変わらず、銀行や保険などの金利上昇メリット業種への買いが意識されやすい。一方、電機や精密などハイテク業種のさえない値動きは続く見通し。だが、2022年のワースト上位のセクターだけに、クリスマス休場明け米国市場のハイテク株の動向次第では、年内最終週の急反発もありえるシナリオである。
 新規上場(IPO)は6社予定されている。集中する週前半は換金売りや資金分散も予想されるが、上場数が減る後半のタイミングあたりからグロース市場の主力型に買い戻しがみられるかが注目ポイントとなる。

 来年の相場を左右するのは1〜2月の動向がポイントとなる。日経平均株価は2021年からのもみ合い相場から上に脱しきれそうにないが、3月安値(24,681円)を底に緩やかな上昇局面に入っているという見方を継続している。月足ローソク足でみると、9月は2012年秋口の安値を起点とした長期上昇トレンドラインまで下押す陰線を形成したが、10月は実体の長い陽線で早々に切り返した。12月は再びトレンドライン付近までの陰線を形成しており、依然としてもみ合い相場の特徴である上げ下げのパターンが続いている。であるならば、次月は陽線で上昇に転じる見方が可能であり、1月は大幅に切り返すことができるかが見どころになる。上昇には米ナスダックや米半導体株指数などハイテク株の上昇が必要だ。逆に、12月に続いて1月も下げるようであれば、トレンドラインを下回っていくことも想定され、当面は下値を探る展開が予想される。

 2023年はベストシナリオで前半は31,500円処までの上昇を見込む。内需の持ち直しやインバウンド需要が国内景気の支えになることや、円安基調の再来を追い風に製造業の業績下振れ懸念が薄れるのではないか。外部環境でシンプルに考えると、米中の製造業PMIが改善基調に転換していることなどが、場面想定として考えられる。米国景気が持ち直すことで米長期金利に上昇圧力が続く中、年を通して円安基調が続く展開を予想している。
 年前半は、銀行や保険など金融株がいったん調整局面を迎える一方、電機株や機械株などのハイテク株が数カ月のリバウンド後に戻り高値をつける公算が大きい。相場全体は夏場に一旦調整局面を迎えるも、挽回生産を通じて自動車株や部品株に業績改善期待が高まるほか、金融株中心にバリュー株が再び継続的に買われ、33,800円処までの一段高を想定している。

 一方、今年の弱気相場の特徴は米国の巨大ITハイテク株の値崩れが、相場全体の戸惑いや重荷となった点である。2023年はその影響が一巡するか、逆に大きく出るかで相場全体に真逆の力が生じるだろう。後者の場合、日経平均株価の下値メドは21,000円処。年明けから3月まで下落する場合、当面の悪材料が潜在しているという解釈が必要になる。
 海外景気がさらに悪化する、あるいは回復があっても短命に終わる場合は、日本株の上昇は見込みづらい。現政権に対する海外投資家の失望、日本の政治経済に大きな変化が見込めず、日本株に興味を示さないといったほか、突然生じうる天災リスクや地政学リスク、米中による衝突、円高進行などは、相場を押し下げる要因になる。

 日経平均株価(図表1)は下値模索が続いている。上昇が一服した後に急速に下げ足を速めるのは今年の特徴でもあるが、足元も5月以降の安値水準まで一気に調整した。12/23のローソク足は「十字足」となっており、上げ転換への分岐点となるかどうか。3月につけた年初来安値(24,681円)を起点に10月安値を通る下値支持線付近で下げ止まり、反転上昇につながるかが焦点となる。
 月足でも3月の安値以降、下値のフシとなってきた36カ月移動平均線(26,128円 12/23)まで調整しており、今週は自律反発に期待したいところである。
 上値メドとしては、一目均衡表の抵抗帯下限(27,140円 同)、200日移動平均線(27,244円 同)、12/16安値(27,488円)、75日移動平均線(27,441円 同)など。短期的な下値メドは、9/28安値(25,938円)、10/3安値(25,621円)、心理的フシとなる25,500円などがある。

 図表1:日経平均株価の日足チャート(2021/7/1-2022/12/23)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、11月完全失業率、11月有効求人倍率、11月商業動態統計(12/27)、日銀金融政策決定会合の「主な意見」(12/19〜20開催分)、11月鉱工業生産(12/28)、大納会(12/30)がある。

 企業決算では、しまむら、高島屋、壱番屋、象印、あさひ(12/26)、スギHD、Jフロント、平和堂、三益半、ハローズ、オークワ、TAKARA&C、三陽商、ピックルスHD、ヒマラヤ(12/27)、クスリのアオキ、DCM、WNIウェザー、トシンG、ケーヨー、マルマエ、銚子丸(12/28)、アダストリア(12/29)が発表を予定している。
 
 一方、海外の経済指標の発表では、米10月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(12/27)、米11月NAR仮契約住宅販売指数(12/28)などがある。

 なお、12/26の米国、欧州、香港市場はクリスマスの振替で休場、英国市場はボクシングデーで休場となる。12/27は英国、香港市場が休場となる。

今週の注目銘柄!(12/26〜12/30)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

3665

780

560

ネット通販「バイマ」を運営している。今期業績は急速な円安進行と海外でのインフレによる出品価格上昇などが影響。ライトユーザーの消費マインド低下が発生した。一方、1ドル=151.93円でピークを付けてから円高方向にシフト。日銀の政策修正もあり、再び円安に大きく振れることは短期的には考えにくい。今後のユーザー回帰による業績回復に期待したい。株価は2020年9月高値1,823円から大きく下落したが、2022年は前半下落、後半上昇といった推移によりなべ底を形成。11月後半には52週移動平均線を上抜けた。12/21の大幅高により25日移動平均線上を回復しており、円高メリット銘柄として物色が続くと予想する。ターゲットは780円、ロスカットは560円

4666

2,650

1,980

駐車場事業を展開する。本決算発表を受けて12/16の株価は急伸した。前期の営業利益が従来計画を上振れたことや、今2023年10月期の3割営業増益計画などが好感された。前期の営業利益は計画の180億円に対して着地は207億円。3Qまでの累計は120億円だったことで見栄えがよい。また、2019年10月期が223億円で、ほぼコロナ禍前の水準まで業績が回復してきたということになる。その後の株価は10日移動平均線を支持にもみ合い。高値圏で底堅く推移しており、一段高期待は強い。一目均衡表では日足・週足ともに直近の上昇で抵抗帯(雲)を上に抜けてきた。業績改善を評価した買いが続き、昨年6月高値2,579円を更新する展開を予想する。ターゲットは2,650円、ロスカットは1,980円

6522

1,850

1,275

スマホに装着するバーコードリーダーなどの開発販売を手がける。IPO直後の銘柄にありがちな先行投資による営業減益予想とはならず、今期は前期比11%増を見込む。資本業務提携先であるCANDY HOUSE JAPANのスマートロックを合わせた顔認証システムを2023年1月からリリースする予定であり、こちらの進展にも期待したい。株価は2021年9月に上場して人気化。一時は公開価格比で約8倍となったが、その後はしばらく売り優勢の展開。ただ、今年10月に1,112円の安値をつけてからは上昇が目立ちはじめ、75日移動平均線上に浮上。一目均衡表の抵抗帯(雲)も上抜けた。直近では売られる場面があっても75日移動平均線を割れずに反発していることから、上昇トレンドに移ったと予想する。ターゲットは1,850円、ロスカットは1,275円

7375

3,200

2,020

産業廃棄物処理と再生樹脂を手がける。2023年6月期1Qは大幅増収の一方、M&Aや本社移転費用などが響き減益。ただ、前期は下期から利益計上が加速した経緯があり、今期においても3Q以降が本番と考える。直近では廃棄物処理大手の大栄環境が上場して人気化。地合いが悪いなかでは個別物色が強まりやすく、同業の同社にも資金が向かいやすい。株価は2月に931円の安値を付けてから順調に上昇。12/5には約3倍となる2,637円をつけ、上場来高値を更新した。その後は25日移動平均線を支持線としてもみ合っているが、12/16は地合いが軟調な中でも逆行高となった。25日移動平均線を支持にしばらく買いが続くと予想する。ターゲットは3,200円、ロスカットは2,020円

7649

7,100

5,880

ドラッグストアを展開する。昨年6月に9,220円まで上昇した後、約1年間下げトレンドが続いた。しかし、今年6月に4,890円まで下げたところで反転すると、以降はテクニカルの節目をしっかり意識しながら戻りを強めている。7月に26週移動平均線を上回った後は、押したところでは同水準がサポートとなっており、傾きも上向きに転じてきた。11月中旬に52週移動平均線を上回ると、これより上が定着。足元では13週・26週・52週移動平均線が集中しており、強いサポートになると期待できる。足元、11/25に6,470円まで上昇した後は短期もみ合い局面にある。上放れにつながれば、早期に台替わりの可能性大だろう。ターゲットは7,100円、ロスカットは5,880円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・12/21現在、東証プライム・グロース銘柄で時価総額が4,000億円未満、PERが35.0倍以下、PBRが1.0倍以上、今期増収予想(日経予想)、株価が75日移動平均線を上回っている銘柄の中から、成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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