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2024-05-12 18:15:12

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週刊日本株式アウトルック

中小型株への選別物色か、円高調整の中で大型株の戻り鈍く

2022/12/5
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2022/12/5〜12/9)

今週(2022/12/5〜12/9)の日経平均株価の予想レンジは27,500円-28,200円。東京株式市場は週末にメジャーSQを控え、米国株やアジア株の動向など外部環境に神経質な展開が予想される。目先は弱含む場面も想定されるが、27,500円割れの水準からは押し目買いにより、下げ渋る公算が大きい。来週(12/13-14)にはFOMC(連邦公開市場委員会)が控えており、売り方の仕掛け的な売買も限定的か。円高への警戒で大型株はやや敬遠されそうだが、内需の円高メリット株への物色が期待できるほか、外需への依存度が小さい小型グロース株への物色が相場全体の支えになる。

12/2発表された米11月雇用統計では非農業部門雇用者数や平均賃金が市場予想を上回る伸びとなったことで、先行きの利上げペースの減速期待がやや後退した。ただ、発表直前の11/30にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で、早ければ12月にも利上げペースを緩める可能性を示唆していたことから株式市場の大きな混乱はなく、むしろ支えになった。
FOMCを前にブラックアウト期間(FRB関係者が金融政策にかかわる踏み込んだ発言ができない期間)に入る。FOMCの初日に米11月の消費者物価指数(CPI)が発表されるが、それまでは米長期金利の変動要因は限られる。12月相場は立会いで2日しか経過していないが、比較的底堅く推移している電機や化学などのハイテクセクターから中小型株の選別物色も有効だろう。

先週は値動きの荒い展開となった。特に週末の下げは前日の急反発による28,000円台回復を機に大口投資家が売りをぶつけ、短期筋がそれに便乗するような相場展開となった。米11月ISM製造業景気指数の下振れで米景気減速への懸念から長期金利が低下し、円高が急速に進んだことで、国内企業の業績への不安が広がったとの見方もできよう。
日経平均株価よりも11月相場で相対的に堅調だったTOPIXの方が値崩れ感が強くなっており、早くもNT倍率(日経平均株価÷TOPIX)の上昇を意識した動きとも捉えられる。
昨年は12月第2週以降、11月までの下げ相場から一転してリバウンド基調に変化した経緯がある。今年は逆に11月まで上昇基調が続いたため、これ以上円高が進行するような場合、短期的に調整局面入りとなる可能性もあり上値への深追いは注意したいところだ。

日経平均株価(図表1)は先週末、マドを開けて大幅安で寄り付いたあとも下値模索となった。前日は25日移動平均線(27,844円 12/2)から急反発となったが、翌日早々に同線や11/30安値を一気に下回り高値を切り下げる格好となった。
短期的にはもみ合い基調に変わっていく公算が大きい。75日移動平均線(27,650円 同)や100日移動平均線(27,609円 同)を下値で意識し、12/1のような急反発が欲しいところだ。

上値メドとしては、12/1安値(28,226円)、11/24高値(28,502円)、6/20安値を起点に7/1安値と9/7安値を通る右上がりの抵抗線、8/22の下げで形成したマド埋め(28,913円)、10/3安値から10/6高値までの上げ幅を10/6高値に加えたE計算値(29,176円)など。昨年9月高値を起点に今年の8月高値を通る右下がりの抵抗線も重要なフシとなる。短期的な下値メドは、11/10高値(27,485円)、10/6高値(27,399円)、200日移動平均線(27,207円 同)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2021/7/1-2022/12/2)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表では、10月毎月勤労統計、10月家計調査(12/6)、10月景気動向指数(12/7)、7-9月期GDP確定値、11月都心オフィス空室率、11月景気ウォッチャー調査(12/8)、メジャーSQ(12/9)がある。

企業決算では、ファーマフーズ(12/5)、モロゾフ、不二電機(12/6)、アイル、丹青社、楽天地(12/7)、積水ハウス、泉州電、テンポスHD、アイモバイル、スバル興、Bガレージ、ミライアル、アルトナー、アルチザ(12/8)、三井ハイテ、日駐、カナモト、シーイーシー、ソフトウェアサー、ハイレックス、ポールHD、丸善CHI、鎌倉新書、サムコ、フリービット、鳥貴族HD、gumi、稲葉製作、HEROZ、アスカネット、シルバーライフ、エイチーム、Eインフィニティ、日本スキー、トビラシステム、ケア21、エッジテクノ、ユークス、イトクロ、ギグワークス(12/9)が発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表やイベントでは、OPECプラス会合(12/4)、米11月ISM非製造業指数、米10月製造業受注(12/5)、米10月貿易収支(12/6)、中国10月貿易収支、米10月消費者信用残高(12/7)、中国11月消費者物価指数、中国11月生産者物価指数、米11月生産者物価指数、米12月ミシガン大学消費者信頼感指数(12/9)などがある。

米企業決算では、コストコ・ホールセール、ブロードコム(12/8)が発表を予定している

来週の注目銘柄!(12/5〜12/9)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

2410

2,200

1,390

キャリア転職サイト「type」の運営などを行う。コロナ禍による落ち込みからの回復により、前期営業利益は7.8倍と伸長。今期は利益率改善に取り組むことで、前期比19%増を見込む。世界的な景気懸念はあるものの、国内のIT人材不足は増加傾向。引き続きエンジニア領域の高い採用需要が見込まれるだけでなく、PERは10倍割れと人材関連の中では割安感もみられる。株価はコロナショック時に付けた安値624円から順調に上昇。8月以降はコロナ前を上回る水準が定着している。直近では今期ガイダンスが好感されて11/10は大幅高となったものの、利益確定売りに押され75日移動平均線付近まで調整。ただ、その後は下値を切り上げている。業績V字回復、割安かつ配当利回り3%台と3拍子そろっている点も魅力的だ。ターゲットは2,200円、ロスカットは1,390円

5381

890

550

半導体製造などに使用される研磨剤の大手。ウェハの受託加工も手がける。今期営業利益は5億円(前期比65.9%減)と大幅減を見込むが、このごろ賑わっているパワー半導体関連の一角。受託事業では難削材料とされるSiC(炭化ケイ素)ウェハなどの加工を受け付けており、今後の伸びしろが大きいと考える。株価は11/14に下方修正を発表。翌日は大きく水準を切り下げて始まったものの、すかさず買いが入り大陽線を形成。その後はパワー半導体物色の流れを受けた買いが続き、下方修正前の水準を超えてきた。一目均衡表の雲上限を突破し、25日移動平均線が75日移動平均線を上回ってきたことも踏まえ、上昇トレンドに転じたと予想する。ターゲットは890円、ロスカットは550円

6580

1,500

900

中小企業向けの助成金診断システムなどを展開している。11/14に今期業績予想の下方修正を発表。オミクロン変異株の感染拡大などで地方経済が低迷したことによる売り上げ減少や、新規事業の立ち上げに係る費用などが要因となる。これが嫌気されて翌日からは売られたものの、25日移動平均線付近で下げ止まり反発。足元では下方修正前の株価を上回って推移している。11/28には中小企業向けの越境ECサービスを開始すると発表して大幅高。同日に75日移動平均線を上抜けており、一目均衡表の厚い雲を横から抜けそうな段階に入っている。RSIなどのオシレータ指標では過熱感は見られず、このまま雲を抜けることで上値が軽くなると予想する。ターゲットは1,500円、ロスカットは900円

9558

2,800

1,630

先端テクノロジー向けへの技術者派遣などに強みを持つ。2022年11月期3Q累計の営業利益は前年同月比85%増と伸長。通期計画に対する進ちょく率も84%と進んでおり、国内のIT人材不足も相まってさらなる成長期待は高い。同社は9月に上場したばかりで、公開価格1,020円に対し一時2,549円まで上昇した。その後は大きく下落する展開となったものの、1,241円で下げ止まり公募割れを回避。前述の3Q決算(10/11発表)が好感されチャートが好転した。11月後半には再び2,000円台を回復しており、足元では下げても25日移動平均線を支持線として反発。過熱感も見られず、来期業績への期待感などから堅調な上昇が続くと予想する。ターゲットは2,800円、ロスカットは1,630円

9603

2,350

1,910

2022年10月期3Q累計(11-7月)の連結純損益は332億円の赤字だが、4Q(8-10月)にハウステンボス売却益を計上する予定であり、通期では最終黒字も考えられる。今期については感染症に絡む不透明要素はありつつも、足元の旅行者数が大きく回復。通期ガイダンスは非開示の可能性もあるが、前期よりも改善する期待は高い。年明け以降も「全国旅行支援」が実施される見通しであり、こちらも業績への追い風とみる。9/16高値2,407円から11/22安値1,915円まで調整しているが、11/25には観光庁が年明け以降も「全国旅行支援」実施すると発表し大幅高。7/7安値1,831円を割り込まずに下げ止まる気配がみうけられる。ターゲットは2,350円、ロスカットは1,910円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・12/2現在、時価総額が2,000億円未満、PBRが7.0倍以下、PERが25.0倍以下、株価が20日移動平均線を上回っている銘柄の中から、成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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