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2024-05-11 16:53:57

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週刊日本株式アウトルック

決算発表一巡で米国発の市況やヘッドラインに神経質な展開か

2022/8/12
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2022/8/15〜8/19)

来週(2022/8/15〜8/19)の日経平均株価の予想レンジは28,100円〜28,800円。東京株式市場は決算発表が一巡するが、証券会社の決算後の評価リポートなどを材料に個別物色が続くことが予想される。米経済指標の発表も多く、米国発の市況やヘッドラインに神経質な相場展開か。
ドル円が1ドル=132円程度を保てれば指数への影響は限定的だろうが、円高方向に一段と振れるようだと今期業績見通しで想定レートを円安方向に見直した大型株は売られやすい。一方、インフレ鈍化によって米金利上昇が抑えられるとの思惑が強まれば、マザーズなど小型グロース株に買いが向かいやすくなる。

米労働省が発表した米7月消費者物価指数(CPI)は前年同月比で8.5%上昇と予想の8.7%上昇を下回り、約40年ぶりの伸びを記録した6月の9.1%上昇から鈍化。前月比でも横ばいと予想の0.2%上昇を下回り、エネルギーと食品を除くコア指数も予想より弱い数字となった。米国のインフレがピークアウトしたとの見方が広がり、発表直後は株高と「ドル売り・円買い」で反応した。
パウエル FRB 議長は「利上げのペースはデータ次第」と述べており、強い結果となった米7 月雇用統計、市場予想よりもインフレが鈍化した米7月CPIと、インフレ基調の判断に戸惑う局面が続く。1994年4月のような緊急のFOMC(連邦公開市場委員会)が開催されて緊急利上げを決定する可能性は薄れたが、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する7月PCE価格指数(8/26)、ジャクソンホール会合におけるパウエル議長の利上げやインフレ対応についての言及(8/25-27)、8月雇用統計(9/2)など、9月のFOMCに向けて神経質なイベントが続く。

来週の国内経済指標では、4-6月期GDP速報値(8/15)、7月全国消費者物価指数(8/19)などに注目。海外では、米8月ニューヨーク連銀景気指数(8/15)、米7月小売売上高、FOMC議事録(7/26-27開催分)(8/17)、米8月フィラデルフィア連銀景気指数、米7月中古住宅販売(8/18)などが株価材料として注目される。


昨年のお盆明けの週を振りかえると、日経平均株価は週初から400円を超える下落となり、以降も上値の重い展開となった。決算発表がほぼ一巡したことで手掛かり難となった上に、国内では医療ひっ迫に関するニュースが多く出てくる状況で先高期待が後退した。米国で7月のFOMC議事要旨を受け、ダウ平均が大きく下落したことも下押し材料となった。さらに、トヨタ自動車の減産が伝わったことで自動車関連全般が値を崩したほか、騰勢を強めていた海運株が急落したことで、週後半にかけてリスクオフの様相が強まった。日経平均株価は27,000円を割り込む場面もあり、週末値で年初来安値を更新。週間では約963円の下落幅となった。

日経平均株価は(図表1)は6/9につけた終値ベースの高値(28,246円)を更新した。現在は高値更新直後の調整局面にある。値幅調整は27,000円処までは許容範囲ではあるが、短期的には25日移動平均線(27,389円 同)や200日移動平均線(27,550円 同)が下値維持として機能するかが焦点となる。

現時点では、200日移動平均線上での微調整の範ちゅうだが、同線は緩やかに下向きになっている。そのため、200日移動平均線を下回ると上値の重さがより意識される公算が大きい。
直近の上昇が始まった6/20安値(25,520円)を起点に、短期波動は三段上げ目に入っている。200日移動平均線を上抜けてからしばらくもみ合いが続いたが、もみ合い放れ後の三段上げ目は意外と早期に高値をつけて反落調整に転じる動きになることも少なくない。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2021/7/1-2022/8/10)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表では、4-6月期GDP速報値(8/15)、6月機械受注、7月貿易収支、7月訪日外国人客数(8/17)、7月全国消費者物価指数(8/19)がある。

国内企業の決算発表では、SBI、チェンジ、ジーエヌアイ、アルテリア、日機装、テスHD、FRONTEO、アミューズ、トレックスセミ、Abalance、FFJ、オロ、プロジェクC、ユニデンHD、NEW ART、クラウドワクス、Kudan、ACSL、アイスタイル、JPMC、QBネットHD(8/15)などが予定している。

一方、海外の経済指標の発表では、中国7月鉱工業生産、中国7月小売売上高、米8月ニューヨーク連銀景気指数(8/15)、米7月住宅着工件数、米7月鉱工業生産(8/16)、米7月小売売上高、FOMC議事録(7/26〜7/27開催分)(8/17)、米8月フィラデルフィア連銀景気指数、米7月中古住宅販売(8/18)などがある。

米企業決算では、ホームデポ、ウォルマート(8/16)、ターゲット、ロウズ(8/17)、アプライド・マテリアルズ(8/18)などが発表を予定している。

来週の注目銘柄!(8/15〜8/19)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

2427

1,470

1,070

製造現場への人材派遣や技術者派遣が主力。上期(1-6月)は金融費用の計上による特殊要因で最終減益となった。一方、セグメント別でみると全事業で上期収益が過去最高と、トップラインは好調。PERは競合のUTグループやnmsホールディングスと比べてかなり割安な水準でもあり、出遅れ修正も入りやすい。株価は6月中旬に一時1,000円割れのところで買いに転じ、7月後半からは25日移動平均線も上向いている。上述の上期決算発表(8/5)を受けて8/8は売られたものの、寄り付きをほぼ安値として下げ幅を縮める展開。8/9には25日移動平均線、75日移動平均線をまとめてブレイクアップした。目先の調整をこなしながら、次は200日移動平均線トライに期待したい。ターゲットは1,470円、ロスカットは1,070円

3995

650

452

音楽アーティストのファンクラブや、グッズ・電子チケットなどのEC販売を手がける。1Q(2-4月)は前年同期比で黒字転換となったものの、コロナ禍におけるEC特需の反動減を受けて前四半期比では減益。一方、2Q(5-7月)の環境では行動制限の解除を受けてアーティスト公演も回復傾向にある。NFTやAR/VRといったメタバース関連にも進出しており、話題性も高まっている。株価は7/11の大幅高で物色に拍車がかかり、7/26には617円の高値を付けた。この上昇により13週移動平均線が52週移動平均線を上回るゴールデンクロスを形成。高値からの調整は続いているが、今週に入ってからは日足で強い陽線を示現しており、再動意は近いとみられる。ターゲットは650円、ロスカットは452円

4005

660

519

総合化学大手。8/1の1Q決算発表時に上期見通しの上方修正を発表。1Qも前年同期比で2ケタの営業増益、純利益はほぼ倍増と業績好調が確認できた。上期の上振れに関しては、南米での農薬販売が好調に推移しているとのこと。今年は農薬関連の業績改善が著しいが、同社でもその恩恵を享受しているもよう。円安なども業績の押し上げに大きく貢献している。株価は7/14に497円まで下落したが、3月につけた年初来安値488円を下回ることなく反転。下げ止まり感が出てきたところで上述の上方修正があり、これを受けた8/2も強い上昇となった。PERは1ケタ台、PBRは1倍割れとバリュエーション面では割安感があり、配当利回りも4%を超える。値ごろ感と業績期待を背景に、買い安心感が強まる展開を予想する。ターゲットは660円、ロスカットは519円

5726

3,900

2,680

高品質の金属チタンで世界首位。航空機向けに強い。同社は8/4、従来未定としていた2023年3月期の連結営業損益予想を18億円の黒字(前期は19.4億円の赤字)に、年間配当予想を15円(前期は無配)にすると発表した。ロシアによるウクライナ侵攻の影響を適正に算定することが困難であったことから未定としていたが、現時点で入手した情報をもとに算出したもよう。配当予想は中間が5円、期末が10円としており、配当の実施は3期ぶりとなる。株価は発表翌日に大陽線で大幅高となり、昨年来高値を更新。その後は高値更新直後の反動で調整含みだが、25日移動平均線上を保っており、押し目買いに注目だろう。ターゲットは3,900円、ロスカットは2,680円 ※2022/8/12現在、日証金による信用取引規制が行われていますので、取引の際にはご注意ください。

6324

6,400

4,440

精密制御減速装置を手がける。2023年3月期の1Q(4-6月)の連結営業利益は21.3億円(前年同期比19.2%増)で着地。市場予想を下回ったものの、中国ロックダウンの影響により減益となる企業も多いなか、2ケタ増益を確保できただけでも十分な実績と考える。2Q以降の加速に期待したい。株価は上述の決算を受け、8/10は大幅安からスタート。開始早々に4,470円の安値をつけた後は急速に買い戻され、後場は高値圏で安定した。結果的に前日比5%近い上昇で終えており、5日移動平均線と25日移動平均線をダブルでブレイクアップする強い動きとなった。過去に1万円近い株価位置だったころからみればまだ低い水準であり、決算を通過した安心感から買いが強まると予想する。ターゲットは6,400円、ロスカットは4,440円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・8/10現在、時価総額が1兆円未満、PBRが5.0倍以下、信用倍率が10.0倍以下(8/5現在)、株価が25日・75日移動平均線を上回っている中から、業績面や成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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