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2024-05-11 21:45:40

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週刊日本株式アウトルック

日本株、メジャーSQ通過で反転上昇なるか

2022/3/11
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2022/3/7〜3/11)

来週(2022/3/14〜3/18)の日経平均株価の予想レンジは24,200円-26,200円。東京株式市場は3/15-16に行われる連邦公開市場委員会(FOMC)を前に週前半の日中値幅は小さくなりそうだ。ウクライナ情勢やインフレ懸念が上値を抑える一方、3月限のメジャーSQが通過したことで3月本決算銘柄への権利・配当取り目的など期末を意識した買い物が下値を支える展開が予想される。主力大型株への資金流入観測なども心理的な下支え要因となる。

注目点は、日本時間で3/17の早朝となるFOMC終了後のパウエルFRB議長の会見である。先日の下院議会証言では金融面での先行き不透明感の払拭につながった。しかし、米2月消費者物価指数(CPI)は予想範囲内にとどまったものの、米長期金利は1.99%台へ上昇する場面があった。ウクライナ情勢を背景に原油、穀物、貴金属価格の上昇を受け、3月のCPIはさらに上昇することが見込まれている。パウエルFRB議長の発言が米金利上昇を促すかたちとなれば、ウクライナ情勢に関係なく株価の波乱要因となる。

図表1は、3月のメジャーSQ前後20日間の日経平均株価の動きをみたものである。今年のように下落相場でSQを迎えた過去6回(2001年、2007年、2008年、2009年、2011年、2020年)の平均をみると、SQ直後に安値を付け上昇する推移になる。来週の日米の金融イベントなどをきっかけに、今年も上昇局面への移行に期待したいところだ。成長株やハイテク株へのポジション調整の売りが上値を抑える可能性はあるが、月末近くになると年金など大口投資家による配当再投資の買いが入ることで、需給環境は次第に売り買いタイトになっていく。

国内の経済指標は、1月機械受注(3/17)、2月全国消費者物価指数(3/18)に注目。海外の経済指標では、中国2月鉱工業生産、中国2月小売売上高、中国2月固定資産投資、独3月ZEW景況感指数、米3月ニューヨーク連銀景気指数、米2月生産者物価指数(3/15)、米2月小売売上高(3/16)、米3月フィラデルフィア連銀景気指数(3/17)、米2月中古住宅販売(3/18)などが注目材料となる。

図表1:下落基調で迎えた3月メジャーSQ前後の動き(日経平均株価、2001-2022)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

日経平均株価(図表2)は3/10の急反発で一時、1000円を超える上げ幅となる場面があった。前日の上ヒゲ陰線からマドを開けて上値を伸ばす陽線を形成。下向きで推移する10日移動平均線(25,922円 3/10)に届かなかったことや、3/7の下げで形成したマド埋め(25,774円)とはならなかったが、久しぶりの強気の陽線がみられた。

RSI(9日)は31.4%→39.7%(3/10)に上昇。過去の価格帯別の累積売買代金を振り返ると、24,000円〜26,000円近くまでは極端に少なく、乱高下しやすい水準である。3/10は1/27安値(26,044円)を起点に2/24安値(25,775円)を通る上値抵抗線まで上昇する格好となったが、短期的には超えていけるかが注目される。超えることができれば、25日移動平均線(26,653円 同)まで上値余地は拡大する。25日移動平均線に続き、3/1高値27,013円を上回ることが下げ止まりに必要なポイントとなる。

上値メドは、10日移動平均線、25日移動平均線、3/1高値27,013円付近、2/10安値27,575円付近など。下値メドは、3/9安値24,681円、2018年10月高値24,448円処、1/27安値から2/10高値までの上げ幅に対する倍返しの下げとみた24,208円処、2018年1月高値24,129円処、2020年1月高値24,115円処などがある。

図表2:日経平均株価の日足チャート(2021/1/4-2022/3/10)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表では、2月貿易収支(3/16)、日銀金融政策決定会合(〜3/18)、1月機械受注、2月首都圏マンション販売(3/17)、黒田日銀総裁会見、2月全国消費者物価指数(3/18)がある。

国内企業の決算発表では、神戸物産、三井ハイテ、正栄食、Pアンチエイジ、MSOL、シーアールイー、JMHD、ポールHD、J.S.B.、巴工業、稲葉製作、ギフト、Hamee、グッドコムA、フロンティアI、NATTYHD、さくらさ、CINC、シャノン、デリバリコン、フィット、バリュゴルフ、VALUENEX(3/14)、ビジョナル、パーク24、アスクル、トリケミカル、ACCESS、スバル興、銚子丸、Link−U、アールプランナ、ツクルバ、ジェネパ、ジェイック(3/15)、セルソース、スマレジ、サーキュ、モロゾフ、AB&C、バルニバーヒ、アシロ、LeTech(3/16)、エニグモ、GA TECH、トウキョベース、ネオジャパン、MacbeeP、アルデプロ、CAICA、ダブルエー、coly、カラダノート、旅工房、SKIYAKI、Mマート(3/17)などが予定している。

一方、海外の経済指標の発表やイベントでは、中国2月鉱工業生産、中国2月小売売上高、中国2月固定資産投資、独3月ZEW景況感指数、FOMC(〜3/16)、米3月ニューヨーク連銀景気指数、米2月生産者物価指数(3/15)、パウエルFRB議長会見、米2月小売売上高、米3月NAHB住宅市場指数(3/16)、英国金融政策発表、米2月住宅着工件数、米3月フィラデルフィア連銀景気指数、米2月鉱工業生産(3/17)、米2月中古住宅販売(3/18)がある。

米企業の決算発表では、フェデックス、ダラー・ゼネラル(3/17)などが予定している。

来週の注目銘柄!(3/14〜3/18)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

2587

5,300

4,320

サントリーHDの中核子会社。国内飲料2位。同社は2/14、2022年12月期の通期連結営業利益予想(IFRS)を1,255億円(前期比5.8%増)、年間配当予想を78円(前期は78円)にすると発表した。原材料高騰の影響およびマーケティング投資増加を想定のもと、売り上げ増、サプライチェーンなどのコスト削減活動継続により増益を計画している。株価は相場全体が波乱の中でも比較的堅調だ。200日移動平均線を上回る推移を保ちながら、足元の調整局面では25日移動平均線付近を意識して底堅い。昨年12/2安値3,895円を起点に下値を切り上げるトレンドを形成しており、このまま昨年9月につけた昨年来高値4,925円更新を想定したい。ターゲットは5,300円、ロスカットは4,320円

3197

1,880

1,430

2022年12月期の通期の営業利益予想は100億円(前期比45%減)と大幅減益を見込む。2月度の既存店売上高はまん延防止等重点措置などの影響を受け7%減となり、前月比では22.7ポイント低下するなど、こちらも厳しい。一方、決算発表した2月中旬に比べれば、13県のまん延防止が解除されるなど、状況は改善してきている。悪材料はすでに織り込み済みと考えられることから、今後は好材料に反応しやすい展開を予想する。株価は昨年12月以降でおおむね横ばい。200日移動平均線に頭を抑えられる格好となっているが、下値も1,450円付近になると押し目買いが入る。高値と安値の値幅が次第に小さくなってきており、200日移動平均線を超えることができれば、上昇トレンド発生のサインと判断してよい。ターゲットは1,880円、ロスカットは1,430円

6778

1,650

1,085

通信計測器の開発業者、携帯電話の基地局や交換機向けが収益柱である。同社は3/3、2022年7月期の通期連結営業利益予想を従来の9億円から14億円に上方修正した。モバイルネットワークソリューションの国内向けの販売において、ソフトウエア製品の占める割合が上昇し、売上総利益が増加したことに伴い採算性が向上した。株価は上記を好感して一時は200日移動平均線を上回る場面があった。翌日以降は反動安を強いられているが、一目均衡表の抵抗帯「雲」や25日移動平均線を支持に再動意のシナリオが想定される。2月の月足ローソク足は「十字足」で分岐サインとみれば、中期波動も下降から上昇に転じるタイミングだろう。ターゲットは1,650円、ロスカットは1,085円

6902

7,700

6,310

自動車部品で国内最大、世界2位。トヨタ系。直近の決算発表時に2022年3月期の通期の連結営業利益予想(IFRS)を従来の4,400億円から4,000億円(前期比2.6倍)に下方修正した。半導体不足や地政学リスクに伴う自動車生産の停滞など自動車業界を取り巻く環境が急速に悪化しており、同社も例外ではない。株価は年初につけた10,185円の高値から200日移動平均線を下回る大幅調整を強いられており、海外投資家などによる日本株売りの対象の一部にもなっているようだ。一方、2015年や2018年の高値近くまで調整しており、いつ反転上昇に転じてもおかしくない水準である。ウクライナ情勢には予断を許さないが、押し目買いの準備はしておきたいところだ。ターゲットは7,700円、ロスカットは6,310円

7267

3,600

2,730

2022年3月期の通期の連結営業利益予想(IFRS)は8,000億円(前期比21.2%増)の見込み。直近の決算発表時に上方修正した。為替の影響による利益の増加を見込む。最近のニュースでは、3/4にソニーとモビリティ分野における戦略的提携に向けた基本合意書を締結したと発表した。株価は全体の地合い悪化の影響でポジティブな反応にはならなかったが、今後に効いてくる材料性のあるものである。短期的には半導体不足や地政学リスクによって自動車業界を取り巻く環境が急速に悪化しており、海外投資家などによる日本株売りの対象の一部にもなっている。一方、長期波動は壮大なレンジ相場を形成していることで、直近の急落でも大きく相場が崩れた感はない。むしろ、月足では基準線に近づいたことで押し目買いの好機と判断したい。ターゲットは3,600円、ロスカットは2,730円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・3/8現在、東証1部・2部上場銘柄で、PERが100倍以下、PBRが3倍以下、配当利回りが0.4%以上、信用倍率が15倍以下(3/4現在)、今期増収予想(日経)の中から、テクニカル面、成長性や話題性を含め、総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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