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2024-05-11 18:24:20

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週刊日本株式アウトルック

グロース株への下値買いが継続するかがポイント

2022/2/25
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2022/2/28〜3/4)

 来週(2022/2/28〜3/4)の日経平均株価の予想レンジは26,050円-27,050円。ウクライナ情勢に予断を許さない状況が続く見通し。中国2月製造業PMI(3/1)や米2月ISM製造業景気指数(3/1)、週末の米2月雇用統計(3/4)など米中の重要経済指標の発表も数多くあり、地政学リスクを抱える中で手控えムードを一層強くさせる。
 ヘッジファンド勢による日本株売りはピークを越した可能性はあるが、ヘッドラインなどに反応するアルゴリズム売買が相場の変動率を大きくしている。そのため、値ごろ待ちの個人投資家による押し目買いが上手くいかず、評価損拡大による投げや戻り待ちの売りが上値を抑える。
 相場が大きく下げる場面では、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による下値買いが支えになるが、3月入りで持ち合い解消売りなども上値を抑える要因になってきそうだ。

 これまで比較的堅調だったバリュー株に利益確定売りが強まる反面、売られ過ぎたグロース株の下値を拾う動きがみられるようになってきた。前回、ご案内したようにTOPIXのグロース指数をバリュー指数で割った相対チャートからはまもなくグロース優位へ転換する可能性を示唆している。
 これは米国市場でも同様だ。年初から振り返ると、ダウ平均よりもナスダックの方が下落率が大きく、ITハイテク株いわゆるグロース株が下げを主導してきた。それによって、ナスダックは概ね1年間の平均値である52週移動平均線を大幅に下回り調整色を強めている(図表1)。一方、52週移動平均線からのマイナス乖離率が、2010年以降で株価が急落から上昇に転じた水準近くまで拡大しており、短期的には売られ過ぎを示唆している。
 日米ともにグロース株に強い買い戻しや押し目買いが入れば、短期的には指数のリバウンドが予想される。

図表1:ナスダックと52週i線の推移(2010/1/8-2022/2/22)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 日経平均株価(図表2)は下向きで推移する25日移動平均線(27,143円 2/24)に上値を抑えられ、下値模索の展開となっている。2/10高値27,880円で上値抵抗線(a)までいったん戻る場面があったが、一時的なアヤ戻しだったことになる。
 昨年9月につけた昨年来高値30,795円を起点に、上値を切り下げる下落波動が続いている。基本的には下落継続との見方が優先されるが、2/24は昨年12/3安値27,588円から1/5高値までの上げ幅に対する倍返しの下げとみた25,780円処を下値で意識した。2/10高値から一目均衡表の基本数値である「9」日目が経過したことで、目先の反発につながるかどうか。

 上値メドは、25日移動平均線、2/10安値27,575円付近、1/18安値28,129円付近など。下値メドは、昨年12/3安値27,588円から1/5高値までの上げ幅に対する倍返しの下げとみた25,780円処、心理的フシ目の25,000円付近、1/27安値から2/10高値までの上げ幅に対する倍返しの下げとみた24,208円処、2020年1月高値24,115円処などがある。

図表2:日経平均株価の日足チャート(2021/1/4-2022/2/24)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表では、1月商業動態統計、1月鉱工業生産指数、1月住宅着工統計(2/28)、2月新車販売台数(3/1)、10-12月期法人企業統計(3/2)、1月失業率、1月有効求人倍率(3/4)がある。

 国内企業の決算発表では、SBI、東和フード(2/28)、伊藤園(3/1)、泉州電、ロックフィール、アルチザ(3/3)、アインHD、カナモト、DyDo、ハイレックス、内田洋、日駐、ラクーンHD、ファースト住、日本スキー(3/4)などが予定している。

 一方、海外の経済指標の発表やイベントでは、世界最大級のモバイル展示会「モバイル・ワールド・コングレス」(スペイン・バルセロナ、〜3/3)(2/28)、中国2月製造業PMI、中国2月財新製造業PMI、米2月ISM製造業景気指数、バイデン米大統領の一般教書演説(3/1)、米2月ADP全米雇用リポート、ベージュブック(3/2)、米2月ISM非製造業指数、米1月製造業受注(3/3)、米2月雇用統計(3/4)がある。

 米企業決算では、セールスフォース・ドットコム、ターゲット(3/1)、ダラー・ツリー(3/2)、ブロードコム、コストコ・ホールセール(3/3)などが発表を予定している。

来週の注目銘柄!(2/28〜3/4)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

2175

3,450

2,800

介護・医療業界向け人材紹介サービスで最大手。2022年3月期の3Q累計(4-12月)は前年同期比で増収増益を達成。介護キャリアや医療キャリアともに成長率を一時的に押し下げたものの、カイポケの会員数は順調に増加。グローバルキャリア領域は大きく成長している。株価は2021年11月高値4,865円を起点に調整局面にあるが、同年5月安値2,820円を意識して値固めが進展中。グロース株売りの流れに押され、年初から2/18までの下落率は31%に達しており、反転上昇は近いとみられる。ターゲットは3,450円、ロスカットは2,800円

6490

3,180

2,510

グランドパッキンやメカニカルシールなど流体制御関連の総合シールメーカー。売上の7割弱が電子機器関連。半導体製造装置向け継ぎ手やポンプが次の収益柱である。2022年3月期は過去最高の売上高、利益を予想。原材料高や部材不足に懸念はあるが、半導体市場の活況継続で大幅増収見込む。株価は1/5高値3,850円から一本調子の下げ。一方、長期トレンドをみる200日移動平均線に近づいており、リバウンド狙いで挑みたい。年初から2/18までの下落率は23%である。ターゲットは3,180円、ロスカットは2,510円

6855

2,320

1,800

半導体検査用プローブカード大手。2022年3月期の3Q累計(4-12月)の連結営業利益は41.9億円(前年同期比2.2倍)で着地した。一部では半導体不足による影響があったものの、メモリーIC向けを中心に堅調に推移したことが寄与した。株価は1/5高値3,175円を起点に、二段上げで200日移動平均線を割り込む展開となっている。だが、2021年10月までのもみ合いゾーンまで調整が進展しており、自律反発狙いのタイミングとみられる。年初から2/18までの下落率は28%に達した。ターゲットは2,320円、ロスカット1,800円

7744

2,800

1,720

ペン先や金属部材の製造・販売、DJ等音響機器、医療データ分析調査など多角的に展開。2022年12月期の連結業績予想は半導体やサプライチェーン課題等のリスクが前年同等程度に発生するとし、そのコストを計画に織り込んだ上で、各事業ともに増収増益を見込んでいる。今期はJMDC株の一部をオムロンに売却することが利益を押し上げる。株価は年初から2/18までの下落率が32%に達しており、下値買いの好機とみられる。2021年11月高値2,867円を起点に調整局面にあるが、高配当、PERは1倍割れと今後はバリュエーション面でのサポートが意識される公算が大きい。ターゲットは2,800円、ロスカットは1,720円

9090

1,370

810

小売業に特化した3PL(物流一括請負)。低温食品物流に強み。直近では、EC向け庫内作業代行のほか拠点間輸送・宅配を手掛けるファイズへの公開買付けの開始と資本業務提携契約の締結を発表。2022年3月期の通期営業利益は88.9億円(前年同期比10.9%増)を見込む。株価は2020年高値2407.5円からの調整幅が大きく、調整期間も長い。さらに年初から2/18までの下落率は26%に達しており、短期的にはリバウンドが見込める値ごろ感が生じている。ターゲットは1,370円、ロスカットは810円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・2/22現在、東証1部上場銘柄で時価総額が3,000億円以下、PERが50倍以下、PBRが10倍以下、今期増益予想(純損益、日経予想)、株価の13週移動平均線からの乖離率がマイナス15%以下の中から、成長性や話題性を含め、総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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