SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-05-11 18:51:24

マーケット > レポート > 週刊日本株式アウトルック

週刊日本株式アウトルック

夏枯れ相場へ移行の公算、月末・月初を含む週も波乱は限定的

2021/6/25
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2021/6/28〜7/2)

来週(2021/6/28〜7/2)の日経平均株価の予想レンジは28,600円〜29,500円。東京株式市場は引き続き外部環境を睨みながら短期資金中心の展開か。米中の主要経済指標の発表がある週でもあり、米長期金利の動向には神経質にならざるを得ない。
月末、四半期末、月初を含む週となるが、物色やトレンドに大きな変化はなさそうだ。特に注目は月末の6/30の動きである。月末安のアノマリーが続く中での売り仕掛けに対し、東証1部上場の3月期決算企業の配当支払いがピークを迎える。6/30だけで1兆4,000億円程度の配当金が株主の懐に入るもようだ。配当金すべてが再投資にまわることはないが、米国株上昇の追い風などがあれば再投資効果を材料に買い物が増加する可能性もあるだろう。

マザーズ市場を中心に新規上場(IPO)がラッシュを迎えている。初値騰落はいまいちではあるものの、東証1部の売買代金が落ち込む中で小型株の活性化が期待される。マザーズ市場で時価総額トップのメルカリ(4385)が上場後で初の黒字転換を達成するなど、内需成長株への好イメージにもつながる公算が大きい。
新型コロナ感染者は5月のピークから減少傾向である一方、東京都では6/23に約1カ月ぶりに1日の感染者数が600人を超えた。ワクチン接種進展を見越して騰勢を強めた空運や陸運など経済再生関連の株価がピークアウトしており、しばらく蚊帳の外にあった巣ごもり関連が業績期待で再びクローズアップされる可能性もある。内需成長株には割高感は付きまとうものの、次の決算発表までは日数があることで小型株全般への波及効果にも期待したいところだ。

国内経済指標の発表では、5月鉱工業生産(6/30)、6月日銀短観(7/1)などが注目材料。海外の経済指標では、米6月消費者信頼感指数(6/29)、中国6月製造業PMI、米6月ADP全米雇用リポート、(6/30)、中国6月財新製造業PMI、米6月ISM製造業景気指数(7/1)、米6月雇用統計(7/2)などが景況感の認識において重要である。


ドル円相場が堅調だ。円安進行は国内輸出企業にとって、利益の押し上げ要因となることが多い。今期以降の「業績V字回復」を期待したい日本株にとっては追い風となる。ちなみに、東証1部の主力大型企業の今期の想定為替レートは1ドル=105円〜108円が多く、平均すると概ね106円前後である。

図表1は、実際のドル円相場と日銀短観における大企業製造業の想定為替レート、日経平均株価の推移である。昨年前半までは、想定為替よりも円安になると株は買われる、想定為替よりも円高になると株は売られる構図だったが、昨年後半からは、円高・株高、今年3月からは円安でも株価が上がらない状況にある。
昨年は日本はコロナ感染者が比較的少ない理由で円高・株高となり、今年は世界的にコロナワクチン接種が進展する中、接種率が低く感染者の増加が止まらない日本売りが円安・株安につながっているという議論もあった。ただ、そんな思惑が全会一致となり、大きな市場が左右されることはない。

株価が上値を追えないのは、企業の控えめな業績見通しが原因である。昨年秋口以降、ご覧の通り想定為替レートは円高トレンドになっている。製造業にとって、想定を円高方向に抑えれば業績予想が抑えられる。つまり、日本企業はコロナの影響に対し、依然として弱気センチメントを引きずっている状況にある。控えめな業績見通しでは、海外投資家による買いを通じた株価上昇は見込めない。そういった意味では、少なくとも次の決算発表までは動きづらく、夏枯れ相場に本格突入することも考えられる。

図表1:ドル円と日経平均株価(2016/1-2021/6/23)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

日経平均株価(図表2)は6/21の急落幅を早々に取り戻し、29,000円付近を上限にもみ合い。短期と中期の移動平均線が収れんしており、上か下かのどちらかに放れるタイミングに近いと考えることができる。今週はひとまず下への動きを否定した格好となった。
ただ、25日移動平均線(28,858円 6/24)や75日移動平均線(29,068円 同)が今のタイミングで完全に上向きに転じるには、株価上昇の連続性と強い力が必要になる。つまり、25日前や75日前の応当日株価が、現在よりも継続して低くなる日柄経過までは上方向へのトレンドは発生しにくい状況といえよう。

年初来高値を付けた2月以降、29,000円以上500円ごとに累積で60兆円程度の売買代金をこなしてきた価格帯に差し掛かっている。戻り待ちの売りが強く、上昇の持続力が長い価格帯とは言い難い。
5/10の戻り高値(29,685円)と同時に、2月高値を起点とした上値抵抗線を明確に上抜けられるかが強気転換のポイントとなる。

図表2:日経平均株価の日足チャート(2020/9/1-2021/6/24)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表では、日銀金融政策決定会合の「主な意見」(6/17〜18開催分)(6/28)、5月失業率、5月有効求人倍率、5月商業動態統計(6/29)、5月鉱工業生産、5月住宅着工統計(6/30)、6月日銀短観、6月新車販売台数(7/1)がある。

企業決算では、しまむら、象印、あさひ、ヒマラヤ(6/28)、Jフロント、DCM、ナガイレーベ、ケーヨー、ピックルス、銚子丸(6/29)、ニトリHD、ダイセキ、アダストリア、サムティ、ストライク、マルマエ、フィードフォー、スターマイカHD、ダイセキソリュ、パイプドH、三陽商(6/30)、クスリのアオキ、平和堂、大有機、WNIウェザー(7/1)、良品計画、アスクル、エスプール、トシンG、ハイデ日高、TSIHD、日本BS放、霞ヶ関キャ、エクスモーション(7/2)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表では、世界最大級のモバイル展示会「モバイル・ワールド・コングレス2021」(スペイン・バルセロナ、〜7/1)(6/28)、米4月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米6月消費者信頼感指数(6/29)、中国6月製造業PMI、米6月ADP全米雇用リポート、米5月NAR仮契約住宅販売指数(6/30)、中国6月財新製造業PMI、ユーロ圏5月失業率、米6月ISM製造業景気指数(7/1)、米6月雇用統計、5月貿易収支、5月製造業受注(7/2)などがある。

米企業決算では、マイクロン・テクノロジー、ゼネラルミルズ(6/30)が発表を予定している。

来週の注目銘柄!(6/28〜7/2)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

1801

4,800

3,300

最大手ゼネコンの一角。同社の2022年3月期通期の連結営業利益予想は900億円(前期比31.0%減)となっている。新型コロナウイルス感染症が収束に向かった場合は事業環境が徐々に回復すると想定されるものの、先行きの不透明感から厳しい競争環境が継続する見通しとしている。ただ、目先では悪材料の出尽くし感が強く、また発表した上限300億円の自社株買いが好感されていることから、足元では買いが優勢。値ごろ感もあって、今後も資金は向かいやすいとみる。ターゲットは4,800円、ロスカットは3,300円

1975

3,900

2,700

空調・衛生工事の専業大手。前期売上高は減少したものの、それまでの増収トレンドは堅調で、基本的には新型コロナウイルスの収束以降は成長が期待できる。おまけに株価は昨年4月以降もみ合いが続いており、コロナワクチンの普及に伴って買いが徐々に強まると予想される中、上方向へのブレークも期待できる。今期は増収見込みとなっており、計画通り進めば業績回復期待からさらに資金流入の勢いは強まると予想する。ターゲットは3,900円、ロスカットは2,700円

4767

450

300

イベント企画運営大手。同社は直近で、2021年6月期通期の連結営業利益予想を従来の3.8億円から5.6億円(前期比75.9%減)に引き上げると発表した。緊急事態宣言の影響を考慮し、ある程度保守的な見方をしていたが東京2020オリンピック・パラリンピックの進行中案件や各種オンラインプロモーション案件などが以前公表した業績予想より売上高および売上総利益ともに上回って着地する見通しとなったことが寄与する。足元では13週移動平均線上を底堅く推移していることから買い安心感も強く、今後は買いがさらに強まると考える。ターゲットは450円、ロスカットは300円

6292

1,170

800

プラスチック成形・合理化周辺機器トップ級。2021年3月期通期の連結営業利益は5.1億円(前の期比68.2%減)と軟調な着地となった。ただ、直前に業績予想の上方修正を発表するなど足元では業績関連でポジティブな方向で市場の認識が強まっている。目先は売りがやや優勢に見えるが、長期的に見れば昨年4月以降堅実に右肩上がりの推移を続けており、中・長期的なスパンを想定する投資家の資金は呼び込みやすいと考える。ターゲットは1,170円、ロスカットは800円

9769

1,800

1,200

東京西部地盤に小中学生向け塾「ena」を展開。新型コロナの影響を大きく受ける業態ではあるものの、コロナワクチンの接種普及や規制が徐々に緩和されるに従って、買い戻しが長期的に続いている。今期予想PER約13倍、配当利回り5%弱といううま味も相まって、今後も投資家の注目は集まりやすいと想定する。ターゲットは1,800円、ロスカットは1,200円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証1部上場銘柄で6/24現在、時価総額が1兆円以下、配当利回りが3.0%以上、PBRが4.0倍以下、PERが10.0倍以上、株価が10日移動平均線を上回っている中から、業績面、話題性、成長性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
  • ※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

免責事項・注意事項

  • 本レポートは、株式会社DZHフィナンシャルリサーチ(以下、「DZH」と称します)により作成されたものです。本レポートは、DZHが信頼できると判断した各種データ、公開情報に基づいて作成しておりますが、DZHはその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示したすべての内容は、DZHで入手しえた資料に基づく現時点での判断を示しているに過ぎません。DZHは、本レポート中の情報を合理的な範囲で更新するようにしておりますが、法令上の理由などにより、これができない場合があります。
  • 本レポートは、お客さまへの情報提供のみを目的としたものであり、特定の金融商品の売買あるいは特定の金融商品取引の勧誘を目的としたものではありません。また、本レポートによる情報提供は、投資等に関するアドバイスを含んでおりません。本レポートにおいて言及されている投資やサービスは、個々のお客さまの特定の投資目的、財務状況、もしくは要望を考慮したものではありませんので、個々のお客さまに適切なものであるとは限りません。本レポートで直接あるいは間接に取り上げられている金融商品は、株価の変動や、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化、金利・為替の変動などにより投資元本を割り込むリスクがありますが、DZHは一切その責任を負いません。

    DZHおよびグループ会社は、本レポートの論旨と一致しないレポートを発行している場合があり、また今後そのようなレポートを発行する場合もあります。DZH、グループ会社およびその役職員は、本レポートに記載された金融商品について、ポジションを保有している場合があります。本レポートでインターネットのアドレス等を記載している場合がありますが、DZH自身のアドレスが記載されている場合を除き、ウェブサイト等の内容についてDZHは一切責任を負いません。本レポートの利用に際しては、お客さまご自身でリスク等についてご判断くださいますようお願い申し上げます。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

いちご・レジデンス・トークン?西麻布・代々木・八丁堀・上野・門前仲町・阿佐ヶ谷・金町?(デジタル名義書換方式)

ご案内
・【よりスムーズな解決を実現!】お問い合わせ内容の事前入力サービス
・口座開設の流れ

よくあるお問合せ
・NISA関連のお問い合わせ
・パスワード関連のお問い合わせ

HYPER SBI 2 ダウンロード

ご注意事項

ヘルプ

  • オンラインセミナー
  • 【国内信用デビュープログラム】はじめての取引で金利・貸株料最大10万円キャッシュバック

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.