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2024-05-11 22:21:31

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週刊日本株式アウトルック

月後半は金融イベントが続く、日経平均の1月高値の習性に注意か

2021/1/15
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2021/1/18〜1/22)

来週(2021/1/18〜1/22)の日経平均株価の予想レンジは28,600円-29,600円。リスク選好地合いが続く可能性はあるが、短期的には過熱感も強い。東証1部の値上がり銘柄数の継続的な広がりはみられず、指数がまもなく反落する先行指標となりえる。イベント面では、米大統領就任式に加え、日銀金融政策決定会合(1/20-21)や黒田日銀総裁会見が注目材料となる。12月の会合では、新型コロナウイルス禍で2%の物価目標の達成までさらに時間を要す見通しとなり、金融政策の点検を実施することを決めた。点検対象として、ETF(上場投資信託)を含む資産購入や短期金利をマイナス0.1%、長期金利を0%程度に誘導する長短金利操作を挙げる声が多かったようだ。3月の会合で結果が公表される見通しだが、ETFの購入を抑えるような思惑などが生じた場合は株価の上値を抑える要因となる。
1/21の日銀総裁会見後の翌日早朝には、米半導体大手インテルの決算が発表される予定。7-9月期決算ではデータセンター向け売上高の不振が嫌気され急落した経緯があるため、期待値を下回る場合は注意が必要なタイミングとなる。

好地合い継続には米企業決算を材料に主要指数の高値更新が続くかが焦点となるが、2000年以降のダウ平均の1月〜2月の騰落は芳しい。日経平均株価は1月中旬から後半にかけて高値を付ける傾向も見受けられる。2017年9月頃から上昇し、翌年1/23に高値を付けてから大幅な調整局面があった。2019年も9月から反発基調を強め、翌年1/20に高値を付けて上昇一服となった経緯がある。
足元の上昇は昨年11月から基調を強めている。上記に比べるとまだ時間的な上昇余地はありそうだが、上昇幅でみるとかなり幅が出ており、いつ調整があっても不思議ではない。

月後半からは、日本企業の主に4−12月期決算発表に焦点が移る。中国を中心にマクロデータの改善基調が続いており、上方修正期待は根強い。ただ、外部環境が悪化していれば材料出尽くしの反応となりやすく、特に景気敏感では非鉄、鉄鋼、海運株などが売られる公算が大きい。FOMC(連邦公開市場委員会)を翌週に控え動きづらく、個別材料やテーマ物色、日経平均の上昇を横目に調整が続いたマザース市場に出直りがみられるかが注目点となる。

日経平均株価(図表1)は29,000円が視野に入った。2015年6月高値を起点とした、右肩上がりの上値傾向線が推移する28,000円前後のフシを上抜けたことで、上昇が一段と加速する展開となっている。注目できる水準として29,600円付近が挙げられる。
最近の動きから判断した場合、昨年3月安値から6月高値までの上げ幅を、11月安値からの上昇で当てはめた水準が29,600円となる。さらに過去の大きな動きで観測した場合、2007年7月高値から2009年3月安値までの下げ幅を、2007年7月高値からそのまま上げた水準が29,500円処となる。1990年6月高値から同年10月安値までの下落幅、1991年3月高値から1992年8月安値までの下落幅を習性値幅とし、昨年3月安値からの上昇幅として当てはめると29,434円〜29,921円となり、複数の観測で算出できる重要な上値の目安となる。

TOPIXは依然として2018年高値(1,911P)を上回っていない。2007年高値を起点にその2018年高値をつないで延長した上値抵抗線が現在1,900P半ばで推移している。TOPIXがそこまで上昇したら日本株全体が反落調整に入ると想像できよう。仮に、1,950P程度まで上昇した場合を考えた場合、日経平均株価をTOPIXで割ったNT倍率が15.2倍程度であるため、NT倍率の水準が変わらなければ日経平均株価の上値メドは29,600円処になる。
今年はまだ始まったばかりだが、年前半で3万円という予想が多い中、「大勢予想」には微妙に届かない、ということも考えられる。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2019/12/2-2021/1/14)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表やイベントでは、日銀金融政策決定会合(〜1/21)、12月貿易収支、黒田日銀総裁会見、日銀が経済・物価情勢の展望(展望レポート)を公表(1/21)、12月全国消費者物価指数(1/22)がある。

企業決算では、津田駒、ネクスG(1/18)、アサヒ陶、ティムコ(1/19)、ゲンキードラ(1/20)、ビオフェル(1/21)、東製鉄、カワチ薬品、ブルドック(1/22)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表では、中国10-12月期GDP、中国12月鉱工業生産、中国12月小売売上高(1/18)、米大統領就任式、米1月NAHB住宅市場指数(1/20)、ECB定例理事会(ラガルド総裁記者会見)、米1月フィラデルフィア連銀景気指数、米12月住宅着工件数(1/21)、米12月中古住宅販(1/22)などがある。

米企業決算は、ハリバートン、ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、ネットフリックス(1/19)、モルガン・スタンレー、USバンコープ(1/20)、インテル、IBM、ユニオン・パシフィック、CSX、インテュイティヴ・サージカル(1/21)などが発表を予定している。

なお、1/18の米国市場はキング牧師誕生記念日のため休場となる。

来週の注目銘柄(2021/1/18〜1/22)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

5923

3,360

2,330

関西地盤の中堅橋梁・鉄骨メーカー。2021年3月期上期(4-9月)の売上高は66.2億円(前年同期比25.7%減)、営業利益は1.6億円(同57.2%減)と軟調な着地となった。しかし、株価は安定して右肩上がりを維持。米国における追加経済対策や新型コロナウイルスのワクチン普及に向けた期待を背景に金属製品業種には資金が流入しやすい状況となっており、買い安心感が強い。足元の良好なモメンタムを背景に、今後も堅調な推移を見せる。ターゲットは3,360円、ロスカットは2,330円

6339

1,000

700

鋳造機械製造で首位。2021年3月期上期(4-9月)の連結売上高は363億円(前年同期比30.0%減)、営業損益は7億円の赤字(前年同期は25億円の黒字)となった。自動車業界を中心に設備投資が低調に推移したことが寄与。しかし、株価は足元で荒い値動きながらも徐々に上昇している。7月以降、相場全体と比較して弱いパフォーマンスが続いていたものの、昨年終盤から出遅れ銘柄としての物色が強まっており、今後も堅実な動きを見せると考える。ターゲットは1,000円、ロスカットは700円

7236

1,800

1,230

自動車・建設機械メーカー向けにラジエーターなど熱交換器を製造。2021年3月期上期の連結売上高は488億円(前年同期比26.2%減)、営業損益は16億円の赤字(前年同期は17億円の黒字)と軟調な着地となった。国内で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う主要客先の販売減少により、自動車用・建設産業機械用売上高が減少。株価は6月以降低水準の圏内で横ばいが継続しており、業績悪化は十分織り込み済み感が強い。今後は、PBR1倍割れ、外需優位の相場といった材料を背景に買いは向かいやすいとみる。ターゲットは1,800円、ロスカットは1,230円

7955

640

440

システムキッチン3位。新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってリスク回避から内需が買われるような局面でも同社の株価はさえない動きを見せてきた。しかし、それを背景に出遅れ感は強く、配当利回り4%前後という魅力もあって、今後は押し目買いが積極的に向かいそうだ。今がエントリーのタイミングとして吉と考える。ターゲットは640円、ロスカットは440円

8089

2,000

1,400

建材と戸建て・マンションの2本柱だが住宅部門縮小中。同社は従来未定としていた2021年3月期通期の連結営業利益予想を33億円(前期比2.7倍)とすると発表した。併せて、期末配当予想を15円(前期は0円)にすると発表。株価は7月から非常に強い勢いで上昇しているものの、今期予想PERは7倍前後、PBRは0.4倍と割安感は依然として強く、今後もトレンドフォロー的な買いは向かいやすいと想定する。ターゲットは2,000円、ロスカットは1,400円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証1部上場銘柄で1/13現在、時価総額が500億円以下、PBRが0.5倍以下、配当利回りが0.9%以上、株価が5日・75日移動平均線を上回っている銘柄の中から、業績面、話題性、成長性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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