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週刊日本株式アウトルック

日経平均のモミ合いは最終局面へ、直近3年続いた9月騰勢に向けて

2020/8/21
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2020/8/24〜8/28)

来週(2020/8/24〜8/28)の日経平均株価はモミ合い基調継続か。週間の予想レンジは22,600円-23,300円。米国株や為替市場の不安定さから、日本株も全般的には模様眺めムードが続きそうだ。半導体関連を中心にハイテク株の弱さが目立っており、続くようだと高値圏で推移するグロース株に売りが波及する展開が予想される。ドル円相場の目先の円高は1ドル=107円前後のフシ到達による揺り戻しの範ちゅうではあるが、さらなる円高には株売りに一段と反応しやすくなる。一方、海外投資家による日本株への買い越し姿勢が続いており、下落時の日銀によるETF買いともに需給環境は悪くない。

今週公表されたFOMC議事要旨では先行きに対する厳しい景気見通しが示されたことや、イールドカーブ・コントロール(YCC)の導入には消極的なスタンスが示され米長期金利が上昇。主要指数が軟調になる場面があった。
来週は米カンザスシティー連銀主催のジャクソンホール会合(〜8/28、オンライン開催)でパウエルFRB(連邦準備理事会)議長の講演を控えており、後半にかけては様子見姿勢が強まる公算が大きい。
トランプ米政権と議会民主党との新型コロナ景気対策法案を巡る協議が難航していること、数日中の開催の可能性が報じられている米中第1段階通商合意の検証協議に関する続報などに神経質になる場面があるかもしれない。

一方、8月最終週を迎える。2010年〜昨年までの10年間で、日経平均株価の月足ローソク足が陽線(月初よりも月末の方が高い)だったのは3回のみ。あとはすべて陰線(月初よりも月末の方が安い)だった。陽線だった3回に関しても、直近のレンジ内で形成したもので、上昇相場を推進するような動きではなかった。今年の8月も現時点では陽線ではあるが、6月高値までのレンジにとどまる可能性が高くなってきた。
面白いのは、2017年〜昨年までの直近3年間は8月までの値固めを経て、いずれも9月頃から上に放れる展開となった点である。最終週もモミ合いは続きそうだが、9月は4年連続の上放れのシナリオも十分に考えられる。

マザーズ指数は相対的に堅調に推移しているが、水準的には2018年2月〜6月までの相場モミ合い時の下限に相当する。当面の上値のフシ前後に到達したともいえ、目先的には上値が重くなりやすい。最近の米国市場ではダウ平均がナスダックに比べ劣勢を強いられている。それが再び逆転した場合、東京市場ではバリュー株物色が再来し、逆にグロース系のマザーズ指数が伸び悩む公算が大きい。業績に対する不透明感は依然として強いものの、9月の中間決算を前にバリュー系の高配当狙いを準備するタイミングではないだろうか。

日経平均株価(図表1)は7/31安値(21,710円)を起点とした短期上昇波動では高値モミ合いの局面にある。足元は5日移動平均線(23,085円 8/20)を下回る展開となっているが、早期に同線上を回復できるかが焦点となる。
8/12には6/9高値(23,185円)を起点に7/15高値(22,965円)を通る右肩下がりの上値抵抗線まで上昇。8/13には上値抵抗線を明確に上回り、6/9高値(23,185円)も上抜けた。つまり、新型コロナショック時の急落後につけた3月安値を起点とした上昇波動の継続が確認されており、足元の高値モミ合いは一段高に向けての踊り場になるとみられる。
RSI(9日)は64.6%(8/20)と直近高値からややピークアウト感はあるが、再び過熱ゾーンで強いモメンタム回復が見込めるタイミングだ。8/19は4日ぶりの陽線を形成。東証1部の値上がり銘柄数も4日ぶりに値下がり銘柄数を上回った。TOPIXは先行して2日連続で陽線を形成しており、再び全面高につながる展開に期待したいところである。

当面の上値のフシは、2/25の急落で形成したマド埋めの23,378円〜昨年11月高値レベルの23,600円処となる。6/9高値から6/15安値までの下げ幅の1.5倍返し24,000円、6/9高値から6/15安値までの下げ幅の倍返し24,841円などにも注目。3/19安値から3/25高値までの上昇幅を6/15安値から同値幅上げた24,735円にも近く、上昇継続の場合の重要なフシとなる。一方、7/31安値(21,710円)を下回る場合、21,000円の心理的フシまで下落余地は拡大する公算が大きい。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2019/8/1-2020/8/20)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表では、8月都区部消費者物価指数(8/28)がある。

企業決算では、リクルートHD、アイフリーク、タカショー(8/26)、凸版印、DMG森精、DyDo、明星電、ルックHD、太陽工機、コスモス電(8/27)、PSS、テラ、曙ブレーキ、アイ・ケイ・ケイ、三城HD、ブロメディア、FIG、大和コン、グロバル社、キタック(8/28)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表やイベントでは、米共和党大会(〜8/27)(8/24)、独8月Ifo景況感指数、米6月FHFA住宅価格指数、米6月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米8月消費者信頼感指数、米7月新築住宅販売(8/25)、米7月耐久財受注(8/26)、米4-6月期GDP改定値、米7月NAR仮契約住宅販売指数、米カンザスシティー連銀主催のジャクソンホール会合(〜8/28、オンライン開催)(8/27)、米7月個人所得・個人消費支出(8/28)などがある。

米企業決算では、ベストバイ、セールスフォース・ドットコム(8/25)、ダラー・ツリー、ダラー・ゼネラル、ギャップ(8/27)などが発表を予定している。

来週の注目銘柄(2020/8/24〜8/28)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

3271

270

190

首都圏マンション分譲のグローバル・エルシードなどを傘下に持つ持株会社。同社は前期通期の営業損益予想を従来の25億円の黒字から14億円の赤字(前年同期は23億円の黒字)に引き下げたほか、前期3Q累計(7-3月)の営業損益が14億円の赤字(前年同期は7億円の赤字)だったと発表した。新型コロナウイルス感染症の拡大で、ホテル事業の業績が悪化している。株価は2018年1月から軟調な動きを続け、コロナ禍の影響を受けてさらに下落。しかし、足元では上場来安値圏にあり、PBRは0.4倍と低水準。目先は反発狙いの買いが下値を拾うと考える。ターゲットは270円、ロスカットは190円

6763

1,520

1,060

可変抵抗器の老舗。同社の今期1Qの売上高は23億円(前年同期比24.4%減)、営業損益は1億円の赤字(前年同期は2億円の黒字)だった。新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け、需要低迷やサプライチェーンの寸断などが影響した。ただ、長期的には5Gや電動自動車関連で電子部品の需要拡大が期待できる。一方で、バリュエーションはPBR0.6倍と割安感は強い。株価は乱高下する場面も見られるが、おおむね26・52週移動平均線付近を推移しており、底堅さも見て取れる。今後はこれらが評価され、買いが向かいやすいとみる。ターゲットは1,520円、ロスカットは1,060円

6924

1,940

1,340

照明機器大手。前期の営業利益は36億円(前の期比2.5倍)と堅調に伸びた。照明事業で、国内における照明機器が好調に推移した。特にLED道路灯、LEDトンネル器具など屋外用照明器具が計画を上回る水準となった。加えて、足元では新型コロナウイルス対策でニーズが高まる殺菌・環境衛生用にUV(紫外線)ランプを強化すると報じられた。株価は6月以降下落し、52週移動平均線上で下げ止まっており、足元では軟調となっている。しかし、今後は業績拡大期待を背景とした下値拾いの買いが優勢になると考える。ターゲットは1,940円、ロスカットは1,340円

7222

1,130

780

日産の生産子会社。今期の業績は軟調な見通しだ。主力の自動車関連において、景気の急減速を受けて新車販売が低迷していることから生産台数の大幅減少や生産性悪化を見込んでおり、営業損益予想は37億円の赤字(前期は93億円の黒字)となっている。ただ、株価は3月の水準からは持ち直しており、7月下旬からも下値買いが盛んになっている。PBRは0.7倍と依然として1倍を下回っており、割安感に着目した買いは今後も続きそうだ。ターゲットは1,130円、ロスカットは780円

9380

360

250

太平洋セメント系。同社の1Q(4-6月)の営業利益は1億円(前年同期比6.9倍)と、低水準ながら増益となった。主力の物流事業が貨物取扱量の減少などにより伸び悩んだ一方で、海運事業において粉体船・外航船などの取り扱い増加が寄与した。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を背景に海運業界の事業環境は厳しいものの、直近では治療薬やワクチン開発期待が高まりつつあり、資金が徐々に流入しつつある。株価も3月以降堅調な値動きを継続しており、良好なモメンタムも買いを呼び込みやすい。52週移動平均線を上回ったことで、今後はさらに買いの勢いが強くなりそうだ。ターゲットは360円、ロスカットは250円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証1部上場銘柄で8/19現在、時価総額が2,000億円未満、PBRが1.0倍以下、信用倍率が15.0倍以下(8/14現在)、株価が10日移動平均線を上回っている中から、業績面、話題性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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