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2024-05-11 16:29:37

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週刊日本株式アウトルック

ドル円の動向が上値のカギ、低バリュー株に加え出遅れ新興株への物色も意識か

2019/10/18
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2019/10/21〜10/25)

来週(2019/10/21〜10/25)の日経平均株価の予想レンジは22,500円-22,900円。東京株式市場は堅調な米国株や円安を背景に戻りを試す展開が予想される。
米主要指数に特に過熱感はなく、引き続き堅調な値動きが下値の支えになりそうだ。主要な経済指標では米9月中古住宅販売(10/22)、米9月耐久財受注(10/24)などに限られるが、決算ではキャタピラー、ボーイング、マイクロソフト、3M、インテル、アマゾン・ドット・コムなど注目企業の発表が予定されており、個別株要因を材料とした相場付きになることが予想される。
一方、日経平均株価を押し上げた値がさ株には高値警戒感も強い。7月高値に迫っているファーストリテイリングの反落や、半導体関連中心に値がさハイテク株の調整が指数の上値を抑える展開も想定しておきたい。特に、英国のEU離脱に関連するネガティブな報道や、米中通商部分合意に関連する要人発言などには警戒か。中国側は、「米国に対する報復関税を維持する限り年間500億ドル相当の米国産農産物の購入は難しい、報復関税を撤廃する条件は、トランプ米大統領が関税を撤廃することだ」と述べ、米下院が可決した「香港人権・民主主義法案」に対する報復措置を示唆している。

ドル円相場の動向が注目ポイントになりそうだ。109円にドル売りオーダーが控えているが、同水準にある200日移動平均線を超えれば目先の円安余地を探ることになる。9月日銀短観での大企業製造業の2019年度想定為替レートが108.68円であるため、109円台に乗せれば外需セクターには追い風となろう。
加えて、来週からは日電産、東製鉄、信越化など国内企業の中間決算発表が本格化する。主力企業の業績見通しが地合いの良し悪しを左右しそうだ。業績に対する市場の目線がやや下がっているため、上方修正含みの内容にはポジティブに反応する公算が大きい。
物色面では、決算銘柄のほか、東証1部のバリュー株(低PER・PBR銘柄、高配当)、出遅れ感のあるマザーズなど新興市場株の動向にも注目したいところだ。

日経平均株価(図表1)は9/19高値(22,255円)から急速に値幅調整を強いられる局面があったが、75日移動平均線(21,346円、10/17)をサポートに再び強い上昇がみられる。10/11のSQ(10月限)算出日には25日移動平均線(21,837円、10/17)上を早々に回復。75日移動平均線上での底堅い動きが、10/9〜10/10の変化日を起点に上放れる理想的な動きとなった。

そして、今週は9/19高値に加え、年初来高値である4/24高値(22,362円)などを一気に上回る動きとなり、8月安値を起点とした「N字波動(アルファベットのNのような動き)」が確認できたことに加え、昨年12月安値を起点とした「N字波動」も同時に確認。一目均衡表の基本計算値を利用すると、8月安値を起点としたV計算値:23,234円、N計算値:23,421円、E計算値:24,400円。また、昨年12月安値を起点としたV計算値:24,614円、N計算値:23,524円、E計算値:25,776円などが値幅予測として挙げられる。出てきた数字の近い水準を平均すると、23,393円、24,507円などが上値メドになりやすい。例えば、23,393円という水準は、昨年10/10と10/11の間の窓埋め(23,373円)を意識する上値メドになる。

一方、上昇過程でチャート上に連続した「窓」を形成していることや、120%以上の過熱ゾーンで滞留する騰落レシオ(25日)などからはスピード調整もそろそろ意識する必要がある。十字足に近い動きとなった10/16〜10/17の翌日以降、下放れる動きになる場合は9/19高値22,255円や7/25高値21,823円付近までいったん調整の可能性が高まる。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2018/7/2-2019/10/17)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表は、9月貿易収支、8月全産業活動指数(10/21)、東京モーターショー2019(東京ビックサイト、〜11/4)(10/24)がある。
企業決算では、エンプラス、ゲンキードラ、ナガワ(10/21)、日電産、ジャフコ、小野測、ベクター、ピエトロ、高純度化、日鋳造、日本ユピカ、モーニングスター(10/23)、中外薬、ディスコ、MonotaRO、ネットワン、エイトレッド、東製鉄、太洋工業、信越ポリ、菱鉛筆、システナ、DNAチップ、レッグス、トランコム、総メディHD(10/24)、信越化、エムスリー、NRI、エスリード、積水樹、サカイ引越、カワチ薬品、コーエーテクモ、NTTDIM、栄研化、東映アニメ、BPカストロール、エスティック、東洋機械、イントラスト、幸楽苑HD、キヤノンMJ、リコーリース、だいこう、杉村倉、沖縄セルラー、未来工業、三谷産、日車輌、富通ゼネ、千趣会、サーティワン、蝶理、岩井コスモ(10/25)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標は、米9月中古住宅販売(10/22)、米8月FHFA住宅価格指数(10/23)、ECB定例理事会(ドラギ総裁記者会見)、米9月耐久財受注、米9月新築住宅販売(10/24)、独10月Ifo景況感指数(10/25)などがある。
米企業決算では、ハリバートン(10/21)、バイオジェン、トラベラーズ、ユナイテッド・テクノロジーズ、プロクター・アンド・ギャンブル、マクドナルド、UPS、ロッキード・マーティン、テキサス・インスツルメンツ(10/22)、キャタピラー、イーライリリー・アンド・カンパニー、ボーイング、イーベイ、ザイリンクス、マイクロソフト、フォード、ペイパル(10/23)、ツイッター、3M、コムキャスト、イルミナ、インテル、ビザ、アマゾン・ドット・コム(10/24)、ベライゾン・コミュニケーションズ(10/25)などが発表を予定している。


新規上場では、10/24にインティメート・マージャー(7072)がマザーズに上場する。データ管理プラットフォーム(DMP)によるマーケティング支援を手掛けている。フリークアウト・ホールディングスの子会社。閲覧履歴などのオーディエンスデータにより構成される独自のDMP「IM-DMP」を用い、データの活用により広告主であるクライアント企業のオンライン、オフライン双方のマーケティングを支援する事業を展開している。
一方、10/25にBASE(4477)がマザーズに上場する。Eコマース(電子商取引)のプラットフォーム「BASE」が主力。子会社にてオンライン決済サービスと資金調達サービスも展開している。

来週の注目銘柄(2019/10/21〜10/25)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

2352

1,450

1,158

メール利用したクラウド型販売支援ソフトの開発・販売が柱。2020年3月期の第1四半期の営業利益は6,900万円(前年同期比11%増)だった。会社計画は4,300万円だったので着地は上振れた。クラウドサービスが好調に推移し、アプリケーション事業の売り上げが計画を上回ったことなどが寄与した。8月には北秋田市の「ふるさと納税」寄付者向けメール配信にメール配信システム「WEBCAS」が採用されたことを発表。「WEBCAS」は業界最高水準である毎時300万通のOne to Oneメールを送れる超高速性を誇っており、今後も同社の業績をけん引すると考える。株価は8月高値(1,362円)からの調整局面にあるが、押し幅は小さく短期・中期・長期の移動平均線が同水準に収れんしている。株価動意に近いことを示唆しており、上振れに期待したいところだ。ターゲットは1,450円、ロスカットは1,158円

2488

1,200

894

外資系主体に情報機器ハード・ソフト・保守からIT研修等に展開。医療機器・ロボットも重点施策となっている。2020年3月期の第1四半期の営業利益は8,500万円(前年同期比2.6倍)と好調な着地。教育ソリューション事業・ICTソリューション事業ともに好調だった。8月にはクラウドサービス利用者向けの従量課金型運用サービス「Kyrios」の提供を開始。今後の収益貢献が期待される。株価は高値もみ合いで強含み。下値も順調に切り上げており、先高期待は根強い。直近売られる場面でも年前半に付けた高値水準を意識しており、押し目は買い主体の存在が見え隠れする。上期の決算発表は11/13を予定している。ターゲットは1,200円、ロスカットは894円

2666

190

147

千葉地盤のカー用品店。2020年3月期の第1四半期の営業利益は4,300万円(前年同期比81%増)と好調な着地。車検部門が、車検入庫台数が増加したことにより、増収となった。また、自動車販売部門が、軽自動車を中心に新車販売台数が順調に増加したことにより、増収となったことも寄与した。安全意識の高まりなどにより誤発進防止装置やドライブレコーダーなどの需要が継続していることは、同社への大きな追い風になると考える。株価は緩やかな上昇基調。上昇モメンタムは減速気味ではあるが、6月高値(195円)に向けた動きであろう。10/16現在、一目均衡表では三役好転が続いている。ターゲットは190円、ロスカットは147円

4840

733

444

建設コンサルタント事業とファッションブランド事業の2本柱。2019年12月期の上期営業損益は2.1億円の黒字(前年同期は0.3億円の赤字)だった。建設コンサルタント事業が、受注高が堅調に推移したことや原価率の改善及び販管費の縮減により大幅な黒字となった。また、ファッションブランド事業が増益となったことも寄与した。10/1にはアンローステッドで乳製品を使用しないVeganチョコレートに特化したメーカーであるRAAKA CHOCOLATE(米国)に出資したと発表。今後の展開に期待したい。株価の値動きは荒いものの、25日移動平均線をサポートに堅調。月足では連続陽線を示現している。目先的な調整は予想されるが、大きなトレンド展開に期待したい。ターゲットは733円、ロスカットは444円

6640

3,100

2,240

コネクター大手。スマホ、PC向けから車載関連にシフト。2019年12月期の上期営業損益は2.8億円の赤字(前年同期は3.9億円の黒字)となったものの、第2四半期単独で見た場合は第1四半期と比較して、15億円の増収、8.4億円の増益となり、業績の底入れが確認できた。2020年12月期には車載用コネクターの伸長や、5Gスマホ向けコネクター受注本格化が期待されていることから、業績の拡大基調は続くとみる。株価は8月安値(1,156円)から順調に上昇続けたが、9月高値(2,740円)を起点に現在は高値もみ合い。ただ、上昇基調にある25日移動平均線をサポートに一段高が期待できそうだ。ターゲットは3,100円、ロスカットは2,240円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証1部銘柄で10/16現在、時価総額が500億円以下、PBRが4.0倍以下、今期増益予想(純損益ベース、四季報予想)、株価が5日移動平均線を上回っている中から、話題性、材料性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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