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週刊日本株式アウトルック

日経平均は長期トレンド維持のための2度目の正念場

2019/8/9
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2019/8/13〜8/16)

来週(2019/8/13〜8/16)の日経平均株価の予想レンジは20,500円-21,000円。国内企業の決算発表がほぼ終了し、お盆休みの週で盛り上がりに欠ける展開が予想される。円高進行に一服感がみられれば、米主要指数に連動性を強める公算が大きい。ダウ平均は200日移動平均線から反発に転じているが、週後半は戻り一服で日本株の上値も限られそうだ。
中国人民銀行が10時15分頃に公表する人民元取引の基準値に神経質になるムードが続くことが予想され、トランプ米政権がレッドラインとみなす「7元」の攻防に要注目となる。ドル・人民元は4月以来で5%程度上昇。仮に、10%〜25%上昇した場合、対中関税10%〜25%を相殺できるという見方もある。中国人民銀行が元安を容認しているとの観測が一層強まれば、トランプ氏の言動が波乱要因になる。また、中国が米国への報復措置として米国債の売却に乗り出すことや、トランプ米政権がドル売り介入に乗り出すことが警戒要因となる。

週前半は、そーせい、QBネット、オープンハウス、トリドールHDなど成長期待のある企業決算がある。海外の経済指標では、独8月ZEW景況感指数(8/13)、中国7月固定資産投資、中国7月鉱工業生産、中国7月小売売上高(8/14)、米8月NY連銀景気指数、米8月フィラデルフィア連銀景気指数、米7月小売売上高(8/15)などが発表され、景況感のモメンタムに神経質になりそうだ。

図表1は、日経平均株価のお盆(8/13-16)を含む週の騰落と、8月のローソク足の陰線(勝敗)の関係をみたものである。2000年〜2012年までの13年間、お盆の週に上昇すると8月は陽線(始値よりも終値が高い)になる、逆に、お盆の週に下落すると陰線(始値よりも終値が低い)になる傾向があった。アベノミクス相場が本格的に始まった2013年以降、その法則が崩れた年が多いが、昨年は8連騰(8/21-30)するなど商いが薄い中で一方通行になる可能性が高く、特に値幅の大きくなる場合の騰落の方向には留意しておきたい。

図表1:お盆週の騰落と8月の陰陽の関係(2000年-2018年)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

日経平均株価(図表2)は8月に入り調整色を強める展開となっている。7月の月間の高値と安値のレンジは830円程度と2017年7月以来の狭い値幅だったが、8月は4日間(8/6現在)ですでに1,450円程度動いている。現時点では12/26安値(18,948円)を下回ってないことや、2012年安値水準を起点に2016年安値を通る右肩上がりの長期上昇トレンドライン上まで調整したところで下げ渋っている。

12/26安値を起点に6/4安値(20,289円)を通る右肩上がりの上値抵抗線を一気に上回る戻りがある場合、依然として下落基調が続く200日移動平均線(21,374円 8/8)前後で頭打ちが予想されるものの、その後の底固めにつながる可能性が高まる。つまり、短期的な上値のフシとなるのは、上述した上値抵抗線や7/18安値20,993円、7/25高値21,823円付近となる。

一方、6/4安値(20,289円)を下回ったことで、4/24高値からの逆N字波動(下げの三波動構成)がイメージできる。目先的な戻りが上値抵抗線以下にとどまる場合、4/24高値から6/4安値までの下げ幅を7/25高値から下げたN計算値19,750円前後、6/4安値から7/25高値までの上げ幅に対する倍返しの下げとなる18,755円前後、12/26安値から4/24高値までの上げ幅を7/25高値から下げた背反値18,409円前後などまで下落余地が拡大する可能性が高まる。

日柄分析では、昨年1月高値〜10月高値までの「173」日を昨年12月安値からの先の期間で当てはめた9/13前後、昨年12月安値〜4月高値までの「79」日を4月高値から先の期間で当てはめた8/22前後が変化日として重要となる。

図表2:日経平均株価の日足チャート(2018/7/2-2019/8/8)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表は、7月企業物価指数、6月第3次産業活動指数 7月工作機械受注 (8/13)、6月機械受注(8/14)、がある。

企業決算では、そーせい、サイボウズ、ラクス、ヨコレイ、オイラ大地、ハウスドゥ、FFRI、カルナバイオ、QBネットHD、WSCOPE、ベルトラ、ワタミ、クラウドワクス、ユーザベース、アドベンチャ、ウェルビー、イーレックス(8/13)、サイバダイン、エボラブルA、光通信、すかいHD、オープンハウス、AMBITION、ファインデクス、オプティム、セレス、チェンジ、アミューズ、出光興産、フリークアウト、メドピア、フェローテック、MTG、トリドールHD、カオナビ(8/14)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標は、米7月財政収支(8/12)、独8月ZEW景況感指数、米7月消費者物価指数(8/13)、中国7月固定資産投資、中国7月鉱工業生産、中国7月小売売上高、米7月輸出入物価指数(8/14)、米8月NY連銀景気指数、米8月フィラデルフィア連銀景気指数、米7月小売売上高、米7月鉱工業生産指数、米8月NAHB住宅市場指数(8/15)、米7月住宅着工件(8/16)などがある。

米企業決算では、シスコシステムズ(8/14)、ウォルマート、アプライド・マテリアルズ、エヌビディア(8/15)
などが発表を予定している。

来週の注目銘柄(2019/8/13〜8/16)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

1820

2,360

1,630

準大手ゼネコン。今期1Q(4-6月)の連結営業利益は40.1億円(前年同期比2.3%減)と微減だった。建設事業受注高について、主に国内建築工事が減少したことなどが影響した。しかし、バリュエーション面ではうま味がある状況だ。PBRは0.5倍で、今期予想ROE10%をベースに株式益回りを計算すると18%近くになる。株価は昨年8月以降長期的に軟調な推移が続いてきたが、今現在5年超ぶりの安値圏にあり、今後も売り込まれる公算は小さいと思われる。今後は、バリュエーションを調整する買いが継続して向かうと考える。ターゲットは2,360円、ロスカットは1,630円

4182

1,600

1,100

キシレン系芳香族や機能化学品を生産。海外でメタノール合弁。足元の株価は軟調だ。同社は8/2、2020年3月期通期の連結純利益予想を従来の340億円から250億円(前年同期比54.5%減)に引き下げると発表。メタノール、ポリカーボネート、高純度イソフタル酸などの市況が期初予想を下回って推移する見通しだという。ただ、この下落により配当利回りは5%を超える水準となっている。同社は安定配当銘柄であり、今後は配当重視の投資家の買いが下値を支え、しっかりの展開につながると考える。ターゲットは1,600円、ロスカットは1,100円

6032

740

510

製造業に特化した求人サイト「工場WORKS」など運営。同社は8/1、2020年3月期1Q(4-6月)の連結営業利益が1,700万円(前年同期比84.6%減)だったと発表した。メディア&ソリューション事業が、自動車産業を中心とした製造業の経済的な落ち込みの影響を多大に受け、大幅な減益となった。これを受け、市場では売りが多く出て、上場来安値を更新。ただ、PER9.0倍という水準を考えれば悪材料出尽くしによる買い戻しが入る可能性が高いとみられ、またトップラインの推移には安定感がみられることなども評価し、今後は反発の局面に入ると考える。ターゲットは740円、ロスカットは510円

6810

1,720

1,190

電池や美容家電が強い。今現在、同社は上限50億円の自社株買いを実施中。自己株式を除いた発行済み株式総数に対する割合が6.6%とそれなりの規模の株主還元のため、資本効率向上への期待は高まりやすい。国内大手証券では、民生LiBの好調は短期的な現象ととらえ、モニター用途が中心の車載レンズユニットなどの停滞が今後の業績にマイナス寄与すると予想するところもある。また、足元の軟調なモメンタムも相まって売りが継続しているが、配当利回り20%超という水準のインパクトから目先では下値を拾う動きが活発化し、6月の下落を埋めにいく動きを見せると考える。ターゲットは1,720円、ロスカットは1,190円

7259

4,100

2,840

トヨタ系部品大手。同社は7月、2020年3月期通期の連結営業利益予想を従来の1,800億円から1,600億円(前期比22.2%減)に引き下げると発表した。上期において中国市場を中心にオートマチックトランスミッションの販売台数が社内計画を下回る見通しであることから、業績予想を修正した。加えて、足元では米中貿易摩擦や弱い経済成長率を巡る懸念もあり、株価は軟調。PBRは0.6倍にまで低下している。ただ、これにより配当利回りは4.8%と高水準。今期市場予想ベースの株式益回りも10%を超える。こうした点から、下値を拾う動きが徐々に優勢化するとみる。ターゲットは4,100円、ロスカットは2,840円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証1部上場銘柄で時価総額が8/7現在で1兆円以下、PERが24.0倍以下、PBRが2.5倍以下、配当利回りが4.5%以上、株価が25日移動平均線から10%以上マイナスかい離となっている中から、業績面、話題性、材料性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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