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2024-05-12 05:46:36

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週刊日本株式アウトルック

米S&P500やナスダックの高値更新にらみ、日経平均は75日線を超え買い戻しに勢いも

2018/8/24
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2018/8/27〜8/31)

来週(2018/8/27〜8/31)の日経平均株価の予想レンジは22,500円-22,900円。東京株式市場は外部環境の落ち着きを受けて買い優勢の展開か。
米ジャクソンホール会合(8/23-25)でのパウエルFRB(連邦準備理事会)議長の講演に反応する、米国株式市場や為替市場の動向を織り込むことから始まる。米主要指数であるS&P500やナスダックは史上最高値を前に微調整を入れているが、再び高値更新に向かえば日経平均株価の23,000円超えをサポートするきっかけとなる公算が大きい。

基本的には、東証1部の騰落レシオ(25日)は80%台と過熱感がないことに加え、国内企業の足もとの好業績を背景に割安感のある銘柄には買いが入りやすい。ドル円相場が再び1ドル=111円台に回復してきたことも後押し材料となる。また、今週は配当利回り面で魅力的な銘柄が多い証券株が物色されたように、9月末の権利取りを意識して利回り面+値ごろ感で買われそうな銘柄への先回り買い的な動きもありそうだ。
低迷が続くマザーズ市場の変化にも注目したい。東証マザーズ指数の先週の安値(932.07P)は、2012年6月安値を起点に2016年2月安値を通る中長期の上昇トレンドライン上に値する。中長期の上昇トレンドラインが短期下落トレンドの反発ポイントになるとすれば、マザーズ銘柄の一部が息を吹き返す公算が大きい。

一方、米中制裁関税発動、トランプ米大統領の政治的危機など、株価下落やドル売り・買いの潜在的なリスクは残っている。米中通商協議が終了したこともあり、協議の結果についてのトランプ米大統領を中心とした要人の発言で市場のムードが一変する場面があることなども想定しておきたい。
また、米中貿易戦争に比べると小さくみえる、イタリアの政局不安や英国が欧州連合(EU)と合意なしでEUを離脱した場合のポンドへの影響、豪政府の混乱に加え中国通信機器メーカー(ファーウェイとZTE)に対する通信参入制限なども尾を引く可能性があり、それぞれの進展度合いによっては市場ムードを悪化させる要因になるだろう。

国内の経済指標で重要なのは7月鉱工業生産(8/31)。海外では、独8月Ifo景況感指数、米7月シカゴ連銀全米活動指数(8/27)、米8月消費者信頼感指数(8/28)、米4-6月期GDP改定値(8/29)、米7月個人支出(8/30)、中国8月製造業PMI、米8月シカゴ購買部協会景気指数(8/31)などが比較的材料視されやすい。

日経平均株価(図表1)は終値ベースで先週の高値(22,356円)を上抜けた。RSI(9日)も50%以上に上昇した(8/24現在)。一目均衡表では転換線(22,157円 8/23)の下げは続いたが、抵抗帯(雲)上に浮上し、基準線(22,388円 同)なども上回る展開となった。

この勢いで75日移動平均線(22,465円 同)まで続く短・中・長期移動平均線のフシの密集地帯を上回れるかが焦点となる。上回れば上値抵抗線まで上昇余地が広がる。

一方、5月高値(23,050円)を起点としたもみ合いは継続。一目均衡表では遅行スパンの逆転(遅行スパンが当時の株価を下回っている)は継続している。下値では、直近安値でサポートとなった5/30安値(21,931円)付近や、年初来安値を起点に7月安値を通る下値支持線を維持できるかがポイントとなる。

ボリンジャーバンド(20日)では下落が続く−2シグマの方向に再びボラティリティが大きくなる可能性は残っているが、逆に反対方向の+2シグマを上抜ける場合は展開が大きく異なる。昨年11月の高値に向けて16連騰した上昇相場の直前に、いったん−2シグマを下回り下落圧力が強まった当時と同じように、先週の弱い動きが「ダマシ」となり上昇に勢い付く展開も想定できそう。

5/30安値〜7/15安値までの期間と、7/15安値から8/13安値までの期間が「27」日間の対等日柄となっており、8/13が安値変化日となった可能性が高いためである。
短期的な上値メドは、8/8高値22,800円〜5/21高値23,050円、1/29安値23,580円などが重要である。下値メドとしては、8/13安値21,851円、7/5安値21,462円付近が考えられる。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2018/4/1-2018/8/23)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標は、8月消費動向調査(8/29)、7月商業販売統計(8/30)、7月有効求人倍率、7月完全失業率 、8月都区部消費者物価指数、7月鉱工業生産(8/31)がある。

企業決算では、DyDo、タカショー(8/27)、スリープロ(8/28)、アイ・ケイ・ケイ、ラクーン、パーク24、ウチダエスコ、ダイサン、菱洋エレク、エイチ・アイ・エス、アインHD(8/30)、ザッパラス、大和コン、トリケミカル、ナトコ、ACCESS、共和工業、巴工業、ピープル、内田洋(8/31)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表やイベントでは、独8月Ifo景況感指数、米7月シカゴ連銀全米活動指数(8/27)、米6月米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米8月消費者信頼感指数(8/28)、米4-6月期GDP改定値(8/29)、米7月個人所得、米7月個人支出(8/30)、中国8月製造業PMI、米8月シカゴ購買部協会景気指数(8/31)などが注目される。

米企業決算では、ティファニー、ベストバイ、ヒューレット・パッカード、H&Rブロック(8/28)、セールスフォース・ドットコム、フィリップス・バン・ヒューゼン(8/29)、キャンベル・スープ・カンパニー、ダラー・ツリー、ダラー・ゼネラル(8/30)などが予定している。

来週の注目銘柄(2018/8/27〜8/31)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

3407

1,800円

1,450円

8/2に上期の上方修正を発表。連結営業利益見通しを855億円→970億円へ引き上げた。第1四半期の着地は479億円(前年同期比27%増)と売上、利益ともに過去最高を更新。修正された上期の計画は、第1四半期の2倍を上回っておりアグレッシブである。セグメントでは「マテリアル」や「ヘルスケア」が好調である。株価は8/2に超大陽線を形成。その後は陽線のレンジ内でもみ合いが続いている。そのもみ合いも4月後半から6月上旬の高値付近を意識して形成されており、中期上昇トレンドの新たな局面入りを示唆している。直近の信用倍率は0.52倍と極めて低水準。真空地帯を駆け上がる展開を予想する。ターゲットは1,800円、ロスカットは1,450円

4502

5,400円

4,180円

2019年3月期の第1四半期の連結営業利益(IFRS基準)は989億円(前年同期比49.3%減)で着地した。大幅減益となったが、前年同期に多額の株式売却益を計上した影響が大きく、一時的影響を除いた営業利益は38%増益とのこと。株価はアイルランド製薬大手シャイアーの買収に絡んで長く下落基調が続いたが、7月にかけては値を戻し、足元はその反動で調整局面にある。一目均衡表の抵抗帯(雲)を意識し下げ渋るかが注目ポイントとなる。目先的に下回ったとしても4,300円付近で下げ止まり、再び雲上に抜け出せば底入れ期待が高まる。年初から大幅に売られたあとだけに買い場を探りたい銘柄だ。ターゲットは5,400円、ロスカットは4,180円

6141

1,900円

1,550円

マシニングセンタなど工作機械の製造・販売を手がける。8/8に発表された上期決算では、通期見通しが上方修正され、着地も前年同期比75%営業増益と良好な内容が確認できた。また、決算説明会においては米中貿易摩擦に関して、現段階では大きな影響が出ていないとの見方が示された。株価は25日移動平均線や一目均衡表の抵抗帯(雲)下限がサポートになる格好で下げ止まり、再び上値を試す動きとなっている。大きな流れとしては、今年1月に2,747円で天井を打った後、7月に1,464円でボトムを打ち、戻り基調が継続中。週足では今月に入って13週移動平均線を上に抜けている。利益確定売りをこなし、この先は5月の戻り高値2,215円に向けて勢いが強まる展開を予想する。ターゲットは1,900円、ロスカットは1,550円

6178

1,400円

1,210円

郵便・物流事業がゆうパックなどの取り扱い数増加などで採算が改善したことが寄与し、第1四半期決算は連結純利益が前年同期比18%増の1,235億円で着地した。通期の純利益見通し3,300億円に対する進ちょくも37%と良好である。株価は7/3安値(1,200円)をつけた後は、持ち直し基調にある。一目均衡表では抵抗帯(雲)を上抜け、三役好転を示現した。5/16の急落で形成したマド埋め前でいったん頭打ちになる可能性はあるが、転換線や基準線などでは押し目買いとなろう。調整後に5月高値(1,344円)を上抜けば、1,400円台前半が次の上値の目安になる。ターゲットは1,400円、ロスカットは1,210円

8601

720円

629円

証券株は第1四半期決算が前年同期と比べて見劣りし、株価の下げ基調が続いている銘柄が少なくない。しかし、同社の第1四半期は営業増益。大型のIPOなどを材料に新規口座の開設が増えており、ホールセールでは前年同期比で増収増益を達成した。株価は6/22安値(612.6円)を起点に持ち直し基調にある。7/24の戻り高値(674.1円)から下押す展開となっていたが、再び一目均衡表では抵抗帯(雲)上に浮上。このまま戻り高値を上抜けば二番底の底固めとなる。750円手前までは主要なフシはないといえよう。PERは9倍台、予想配当利回りは5%台後半と割安に放置されている。ターゲットは720円、ロスカットは629円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証1部上場銘柄で8/23現在、時価総額が2,000億円以上、PERが26.0倍以下、PBRが2.0倍以下、配当利回りが2.0%以上、信用倍率(8/17現在)が18.0倍以下の中から、テクニカル面や出来高面、話題性や材料性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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