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週刊日本株式アウトルック

指数の戻りを横目に出遅れ・業績物色か

2017/11/17
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2017/11/20〜11/24)

来週(2017/11/20〜11/24)の日経平均株価の予想レンジは22,400円-22,900円。東京株式市場は11/23の祝日を挟んで4日立会い、米国市場も感謝祭で休場(11/23)があり、週後半は材料不足となる。戻り売りをこなしながら底堅い展開が予想される。今週のように値幅はあっても緩やかに調整する相場では、日銀によるETF買いがサポートとして機能しやすくなるほか、待機資金による押し目買いや売り方の買い戻しが底堅い需給相場を演出する。積極的に上値を買う材料がなくても、アナリスト評価を材料にした短期資金の売買や、出遅れ業種、業績見通しを判断しながらの物色は続く公算が大きい。

主要な国内経済指標の発表は少なく、海外の経済指標では米10月CB景気先行総合指数(11/20)、米10月シカゴ連銀全米活動指数、米10月中古住宅販売件数(11/21)、米10月耐久財受注、10/31・11/1開催のFOMC議事録(11/22)などが注目される。

日経平均株価はSQ直前の11/9、高値と安値の値幅が約860円となり、ちょうど1年前のトランプ波乱(昨年11/9)以来の値動きの大きさとなった。1年周期は重要である。そういえば、2015年の年間高値が6/24、その1年後の6/24に2016年の年間安値をつけた。1年といえば偶然のように聞こえるが、地球が太陽を1周するのに1年かかることを考えると、11/9は「魔」の力が働いたのかもしれない。
最もSQ前後は需給面での分岐点になりやすいことや、日柄分析でいうと11/9高値は9/8安値を起点に「42日目(基本数値)」が経過したタイミングであったことなど、ある意味で納得のできる高値といえる。ただ、今の調整局面で忘れてはいけないことは、今回の上昇相場で日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)はバブル崩壊後の戻り高値を上回ったことで、日本株は中長期的に新たな局面入りとなった可能性が高いということである。

国内企業の4-9月期の決算発表はメガバンクで終了した。日経平均株価が高値を付ける過程で先に調整に入っていたメガバンク株が、先に持ち直してくるかどうかが注目である。業績がパッとしないようでも、ここが柱にならないと相場全体の水準訂正も厳しい。
年末までを見据えれば、ドル円相場の動向がカギを握る。久しぶりに米国の長期金利が2.4%台を回復したと思いきや、10月ISM製造業景況指数は前月から低下、大型ハリケーンの影響で減少した9月の反動で大幅増が予想された10月の非農業部門雇用者数は市場予想を下回った。今週発表された10月の小売売上高もさえない、消費者物価指数も低調ということもあって、再び2.3%台前半まで低下している。米国の景気はこれからも堅調が続くのか、来年利上げできるのか? 為替市場や債券市場は迷っているようにもみえる。

来週の11/23はサンクスギビング・デー(感謝祭)である。年末までの商戦を占う上でも、感謝祭翌日から日曜日までの消費の勢いに関心が移る局面に入ってくる。
図表1は、感謝祭の翌営業日から年末までの株価の騰落(勝敗)と平均騰落率を1993年からみたものである。米国市場の大型株(S&P500)の騰落率だけをとると、さほど魅力のある期間ではないが、勝敗にしても騰落率にしても、圧倒的に小型株が優位な期間であることがわかる。
日経平均株価の勝敗はイマイチである。仮に、図表1の傾向のように今年も米小型株指数のラッセル2000が相対的に強くなるのであれば、日本株もマザーズ市場や、本則市場でもこのところ下に突っ込んだ小型株が相対的に優位となる公算が大きい。

図表1:感謝祭の翌営業日から年末までの騰落と平均騰落率(1993-2016)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

日経平均株価(図表2)は25日移動平均線(22,000円、11/16)を下値で意識して反発。「陽線包み足」を形成し、目先的にはやや戻りが続きそうだ。マド埋め水準の達成、25日移動平均線や一目均衡表の基準線から強めの「陽線」が形成されたことで、米国市場の動き次第では売り方は買い戻しを強いられる公算が大きい。

ただし、11/9に形成した高値「波乱線」が派手な動きだっただけに、早期の高値更新はそう簡単ではなさそう。アヤ戻しのあとのダメ押しにも依然として注意が必要である。11/9の次の変化日としては、9/8安値から「51日目(基本数値)」となる11/22前後となり、調整一巡のタイミングとして重要となる。

上値メドは、10日移動平均線(22,562円、11/16)や11/9終値22,868円付近、11/9高値23,382円付近、4/17安値から6/10高値までの上昇幅の2倍を高値に加えた24,506円前後が考えられる。下値メドは、25日移動平均線(22,000円、11/16)、10/20高値21,489円、心理的節目21,000円が考えられる。
日柄面で変化日となりやすいのは、11/22、12/1(6/20高値から9/8安値までの対等日柄)、12/13(9/8安値から65日目)などが考えられる。

図表2:日経平均株価の日足チャート(2016/10/3-2017/11/16)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週の主要な国内経済指標の発表は、10月貿易統計(11/20)、9月全産業活動指数(11/21)がある。

一方、海外の経済指標の発表やイベントでは、米10月CB景気先行総合指数(11/20)、米10月シカゴ連銀全米活動指数、米10月中古住宅販売件数(11/21)、米10月耐久財受注、米11月ミシガン大学消費者信頼感指数、10/31・11/1開催のFOMC議事録(11/22)、米ブラックフライデー、独11月Ifo景況感指数(11/24)などが注目される。

米企業決算は、ロウズ、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、セールスフォース・ドットコム(11/21)が発表を予定している。

なお、11/23の米国市場は感謝祭のため休場となる。

新規上場では、11/21に情報技術(IT)コンサルティング中堅のサインポスト(3996)がマザーズに上場する。金融向けが主力。顧客IT部門の一員として問題・課題を摘出し、それらを解決する具体的な施策を提案し、実行している。 
ITコンサルではあるが、前期から始めたソリューション事業が今期は急拡大。主力事業も堅調に拡大する予想となっている。加えて今期からの新規事業(イノベーション事業)では、短期筋が好みそうなテーマ性の高い単語がちりばめられている。ロードスターキャピタルは売上高比率1%前後でもクラウドファンディング事業への期待から人気化した。過熱化した相場下では実際の収益寄与は買い手にとってはどうでもよく、買いが殺到することになりそうだ。吸収金額は小粒でIPOが少ない時期だけに、初値は相当に高騰することになると考える。

来週の注目銘柄(11/20〜11/24)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

2151

1,400円

915円

廃棄物処理・リサイクル事業が主力。地盤の首都圏では建設需要の増加で取扱量が急拡大している。再生可能エネルギー施設も収益寄与。大型商業施設の開業が増加すれば、特需発生要因として注目されやすい。スクラップの市況回復は恩恵大。M&Aを積極化している。株価は26週移動平均線をサポートに短期波動は上昇継続。2016年高値(1,191円)超えで、中期トレンドも上げ転換の公算が大きい。1200円付近を意識したもみ合いを経て、上放れに期待したい。ターゲットは1,400円、ロスカットは915円

2157

5,000円

3,690円

「カラオケ本舗まねきねこ」を展開。女性専用フィットネス「カーブス」でシニア層の開拓を積極化している。高齢化社会や高齢者の首都圏移動も追い風である。人口増で市場拡大が見込まれる東南アジアにも注力。余暇ビジネスの勝ち組銘柄としての位置づけである。株価は2016年安値(1,616円)からの上昇は正念場。13週移動平均線からの上方かい離が急拡大し、短期的には高値警戒感も強い。だが、13週移動平均線を待ちながらの株価もみ合いを経て上値余地ありとも予想できる。26週移動平均線までのスピード調整の場合は迷わず押し目買い断行か。ターゲットは5,000円、ロスカットは3,690円

2327

3,350円

2,400円

システム構築大手。新日鉄住金系への依存度低く、製造業に強い。クラウドが業績をけん引しているほか、AI(人口知能)ビジネスにも展開。業界再編やメガバンクによる業務効率化投資は中長期的には追い風となろう。株価の振幅はやや大きめの特徴あり。7月の調整は52週移動平均線をサポートに急回復となり、6月に付けた年初来高値(2,782円)を早々に更新した。次の上値のフシは2015年高値の3,065円。足元は直近高値から3週目の調整が入っており、押し目買いのタイミングか。13週移動平均線付近での週足下ヒゲ確認で買いサイン。ターゲットは3,350円、ロスカットは2,400円

2768

370円

301円

総合商社。自動車、航空、肥料に強み。ボラティリティの低い非資源事業等に軸足を移している。11/15付の日経新聞朝刊では、水産庁の長谷成人長官が成熟していないクロマグロの漁獲が急増していることに危機感を示したと報じられ、養殖クロマグロの需要拡大を見込んだ買いが入る場面があった。外国人株主比率が高い。株価は10月高値(350円)から調整が続いたが、13週移動平均線をサポートに長い下ヒゲを形成する可能性が高い。すでに2015年高値(329円)を上抜けており中期的な上昇余地が広がったとみられる。つまり、中期上昇トレンド内での短期的な押し目買い水準となりえる。信用買い残のボリューム感も乏しく、買い余力は大きいだろう。ターゲットは370円、ロスカットは301円

2780

2,900円

1,680円

ジュエリー・時計・衣類などブランド品を中心に販売・買取りを手がけている。名古屋が発祥で関東にも積極出店。10月度月次売上高は前年同月比32.3%増と好調だ。最近では、ブランド品フリマアプリ「KANTE(カンテ)」の提供を開始。中国でもブランド品の仕入れ・販売を行うリユースビジネスモデルを確立。今後の業績への貢献が期待される。株価は2015年高値(4,095円)からの長い調整局面は「ダブルボトム」を形成し、底打ちを確認した。13週移動平均線をサポートにしながら、上昇時は戻り売りをこなす好循環。直近の大陽線で真空地帯への突入を示唆した公算が大きい。ターゲットは2,900円、ロスカットは1,680円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・ 東証上場銘柄で11/15現在、時価総額が200億円以上、配当利回りが0.8%以上、PBRが4.5倍以下、今期増収・増益予想(日経)、株価が200日移動平均線を上回っている中から、テーマ・話題性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
  • ※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

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