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週刊日本株式アウトルック

日本株は個別選別で続伸か、指数はECBが分岐点に

2017/10/20
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2017/10/23〜10/27)

来週(2017/10/23〜10/27)の日経平均株価の予想レンジは21,200円-21,700円。衆議院選挙は自民党が勝つ無難な結果が予想され、材料出尽くしとなりやすい。地政学リスクなどが高まることなく外部環境が平穏を保てていれば、米国市場に資金流入が続き、米主要指数の上昇が日経平均株価の押し上げ要因となる。ダウ平均を構成する企業の決算発表も多く、好反応が期待できそうだ。
一方、ファーストリテイリングやファナックなど日経平均株価に寄与度が大きい値がさ株の一角が伸び悩んできた。主力大型株も決算発表を前に手掛けづらく、円安フォローも限られそう。週後半には、ECB(欧州中央銀行)定例理事会なども控えており、上昇が一服する可能性が高い。
週初から外部環境に変化があれば、選挙までは高いというアノマリーを背景に買いあおってきた短期筋が一転して売り越しに転じるリスクは想定しておきたい。

物色面では、国内企業の中間決算発表が本格化するため、個別物色の様相が強まりそうだ。ただ、業績上振れ期待が高まっており、市場の目線はすでに高くなっている。そのため、上方修正含みの内容にはポジティブに反応する公算が大きいが、市場予想通りであれば株価の押し上げ要因としては力不足だろう。
来週は3週ぶりに新規上場が予定されており、足元の大型株優位の局面からマザーズを中心とした小型株に次第に資金シフトが起きる展開も想定される。

主要な海外経済指標やイベントでは、米9月耐久財受注(10/25)、欧州中央銀行(ECB)定例理事会、ドラギ総裁会見(10/26)、米7-9月期GDP(10/27)などが注目される。ECBは9月の理事会で、量的緩和プログラムを維持すると同時に、政策金利や中銀預金金利もそれぞれ据え置いた。ドラギ総裁は記者会見で、10月の理事会で量的緩和プログラムの見直しを決定することを示唆した。「テーパリング(量的緩和の縮小)」開始の是非を判断する公算が大きく、場合によっては為替市場からのリスク要因となる。
一方、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、キャタピラー、アルファベット、インテル、マイクロソフト、エクソンモービルなど米主要企業の決算内容が、高値更新中の主要指数の強いモメンタムを維持させる結果となるかが注目される。

10/19の日経平均株価(図表1)は13連騰となり、連日で年初来高値を更新した。直近3日間は「十字足」に近く取引時間中は伸び悩むが、5日移動平均線(21,311円 10/19)をサポートに強いモメンタム相場が続いており、トレンドフォローが基本スタンスとなる。
ちなみに、過去の連騰最長記録は1960/12/21〜1961/1/11までの14連騰となる。

短期的な上値メドは、9/8安値から9/21高値までの上げ幅(1,242円)を高値に加えたE計算値21,723円付近、4/17安値から6/20高値までの上げ幅(2,094円)を高値に加えたE計算値22,412円などが考えられる。長いヒストリカルでは、1996年6月高値22,666円などが存在する。
下値メドは、心理的節目の21,000円〜10日移動平均線(21,053円 10/19)、心理的節目の20,500円、9/21高値(20,481円)、6/20高値(20,318円)などが考えられる。 

変化日のリズム(日柄)は4月安値からの反発局面が参考になる。終値ベースの4/14安値から「9」日目(一目均衡表の「基本数値」)でいったん頭打ちとなり、微調整のあと4/14安値から「17」日目(基本数値)に再び高値をつけた。4/14安値から「33」日目(基本数値)にも高値を付けている。
今回も似た変化日のパターンをたどっている。9/8安値から「9」日目の9/21でいったん頭打ちとなり、微調整のあと「17」日目の10/3に動意付いた。次は、「33」日目の10/26付近で相場基調に変化が生じる可能性が高い。9/27安値から「17」日目の10/20なども変化日候補として重要となる。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2016/10/3-2017/10/19)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週の主要な国内経済指標の発表やイベントは、衆院選投開票(10/22)、東京モーターショー2017(東京ビッグサイト 〜11/5)(10/25)、9月企業向けサービス価格指数(10/26)、9月消費者物価指数(10/27)がある。

国内の企業決算では、ADワークス、高純度化、キヤノン電、キヤノンMJ、安川電、タカラレーベン(10/23)、不二家、栄研化、シマノ、キヤノン、KABU.COM、日電産、GMOFHD、日立金、総合メディ、蝶理(10/24)、エムスリー、LINE、日立化成、日立建、日立国際、クラリオン、航空電、アドバンテ、ファナック、大和証G、日立ハイテク、富通ゼネ(10/25)、松井証、大東建、アイカ工、野村不HD、協和キリン、NRI、サイバエージ、富士電機、富士通、エプソン、新電工、日立物、NTTドコモ、コーエーテクモ、JCRファーマ、小糸製、大ガス、日立、SBI(10/26)、NSSOL、川重、トクヤマ、日新製鋼、HOYA、ニフコ、日軽金HD、東ガス、山崎パン、MonotaRO、グリー、信越化、ヤフー、新日鉄住、コマツ、シャープ、オリコ、JR東日本、JR東海、関西電 (10/27)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表やイベントでは、米9月シカゴ連銀全米活動指数(10/23)、米7月リッチモンド連銀製造業指数(10/24)、独10月Ifo景況感指数、英7-9月期GDP、米9月耐久財受注、米8月FHFA住宅価格指数、米9月新築住宅販売件数(10/25)、ECB定例理事会(ドラギ総裁会見)、米10月カンザスシティ連銀製造業活動指数、米9月中古住宅販売仮契約(10/26)、米7-9月期GDP(10/27)などが注目される。

米企業決算は、ハリバートン、シーゲイト・テクノロジー(10/23)、ゼネラル・モーターズ、AT&T、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、キャタピラー、マクドナルド、3M、ユナイテッド・テクノロジーズ、イーライリリー、コーニング、ロッキード・マーチン、テキサス・インスツルメンツ(10/24)、ビザ、コカ・コーラ、ボーイング(10/25)、アルファベット、インテル、フォード、ゼロックス、ウエスタンデジタル、マイクロソフト(10/26)、メルク、エクソンモービル、シェブロン(10/27)が発表を予定している。


新規上場では、10/25にシルバーライフ(9262)がマザーズに上場する。高齢者向け配食サービスのフランチャイズ(FC)展開。FC本部として配食サービスの仕組みを構築し運営するとともに、自社工場や仕入先工場で製造された調理済み食材をFC加盟店などに販売している。高齢者向け配食専業は参入が相次いでおり競争は激しいが、それだけ市場拡大が期待できる分野だ。最近は高齢者施設でも介護報酬削減の影響もあって、施設内調理から配食に切り替える流れになっているという。割安感もあるため堅調なスタートが期待できそう。

同日にマザーズに上場するテンポイノベーション(3484)は飲食店舗中心の転貸借専業である。クロップスの子会社。不動産オーナーから賃借した店舗物件を店舗出店者に転貸している。居抜きの個別物件が中心で、一棟一括借り上げのサブリースとは異なる。居抜き物件情報サイト「居抜き店舗.com」、居抜き物件買い取りサイト「店舗買取り.com」を運営している。

10/26は、SKIYAKI(3995)がマザーズに上場する。アーティストへのファンサイト向けプラットホームの提供。具体的にはインターネット上でのコンテンツ配信やチケット、グッズ、CD・DVDなどの販売サービスを主力としている。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の子会社だが、上場によって持ち分法適用関連会社に移行する。業績事態は右肩上がりで、ストック型の収益モデル、華やかな芸能関連とあって人気は高そう。

来週の注目銘柄(2017/10/23〜10/27)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

3989

2,650円

1,950円

日常生活上のトラブル解決のためのマッチングサイト運営が主力。主なサイトは、「カギ110番」「雨漏り修理110番」「シロアリ110番」「農機具買取査定君」などのほか、各サイトを統合した「生活110番」など。受注の90%はコールセンターによる電話経由のもの。他社が自前のスタッフで展開するのに対し、同社はポータルサイトとコールセンターによるマッチングに専念しており仲介の立場。売上高は手数料の計上のみになるため利益率が高い。今年の8月にマザーズに上場した。株価は上場日の高値(3,085円)からさえない展開が続く。ただ、9/25の戻り高値(2,720円)からの調整局面では下落モメンタムが小さくなってきており、そろそろ反発に転じる公算が大きい。ターゲットは2,650円、ロスカットは1,950円

3991

6,000円

4,160円

ビジネスSNS(交流サイト)「Wantedly(ウォンテッドリー)」を運営している。実態としては求人情報サイトだが、本体サイトの他にアカウントと連動した名刺管理アプリやチャット機能など通常業務向けの機能も提供しており、「ビジネスSNS」としての展開を広げていくというのが戦略。掲載企業はウェブ系を中心にスタートアップや中小企業が多く、従業員100名以下の層が約85%を占める。また、個人ユーザーは20代〜30代が全体の8割を占めている。今年の9月にマザーズに上場した。株価は10/10に付けた安値(3,700円)から出直り基調を強め、買い優勢の局面に転じつつある。出来高の増加次第では上場来高値(6,310円)に肉薄する場面もありそうだ。ターゲットは6,000円、ロスカットは4,160円

6550

5,400円

4,000円

インターネット広告の販売代理店。現在はドコモや電通と組んで成長著しいスマートフォン向け広告に注力している。実質的な創業は2005年4月で、ネットエイジグループ(現ユナイテッド)が設立したRSS広告社が前身。2012年秋から翌年夏にかけてMBO(経営陣が参加する企業買収)を実施しており、現法人格はそのための受け皿として設立された。今年の6月にマザーズに上場した。株価は上場直後の高値から9月安値(3,300円)まで調整が続いたが、9月後半からのもみ合い相場からやや上に抜け出す雰囲気が出てきたよう。出来高の増加次第では上昇継続の可能性が高い。ターゲットは5,400円、ロスカットは4,000円

6551

5,450円

4,400円

アルバイトやパートなどの人材サービス企業。採用活動代行(RPO)サービスのほか、バイト求人サイトの企画、運営、コンビニエンスストアの運営などを展開している。近年のコンビニなどでは、人手不足を背景に都心店舗は本部一括採用や派遣を活用する動きが顕著。同社はそうした時流に乗って成長している企業である。今年の6月にマザーズに上場した。株価は上場直後の高値を調整後に再び更新するなど、やや特異な値動きとなったが、7月高値から足元までの3カ月程度は右肩下がりの調整を強いられている。一方、現在は10/17安値(4,535円)を意識して底ばいの展開。底割れリスクもあるが、大型株優位の展開から小型株に移り変わるとみれば、値ごろ感の買いに期待できそう。出来高の増加を確認した上で買い参入しても遅くない。ターゲットは5,450円、ロスカットは4,400円

7810

1,480円

1,090円

山梨発の宝飾品SPA(製造小売り)。同社の特許技術である「Dancing Stone(ダンシングストーン)」を用い、国内向けジュエリー・アクセサリー製品と海外向けパーツを企画販売している。投資家御用達番組「がっちりマンデー」にも登場した宝飾品大国山梨の企業。身につけた人のわずかな動き(心臓の鼓動でも)で宝石を揺らせて輝かせる特許技術を保有しており、世界で売り上げを拡大させている。今年の7月にJASDAQスタンダードに上場した。株価は上場4日目の高値(1,810円)を起点に強い戻りもなく調整が続いたが、9月の下値固めを経過し、10月から戻り歩調を強めている。出来高の増加はみられないが、株価の反発力の強さを信用したいところだ。ターゲットは1,480円、ロスカットは1,090円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・ 今年の上場銘柄(マザーズ、ジャスダック)で10/18現在、時価総額が100億円以上、今期増収・営業増益予想(日経)の中から、テクニカル面や出来高面、テーマ・話題性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
  • ※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

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