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週刊日本株式アウトルック

日経平均は変化日延長なるか、日米中の週初の材料が決め手に

2017/06/30
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2017/7/3〜7/7)

来週(2017/7/3〜7/7)の日経平均株価の予想レンジは19,800円-20,300円。株主総会後や月替わりによる海外投資家の売買動向、日米経済指標の結果がポイントとなる。週前半は日米中の経済指標の結果に反応がなければ、米国市場の休場(7/4は米独立記念日)などもあり材料難となる。ただ、海外株式や為替相場の落ち着きが予想され、物色のフローは変化しながらも市場全体は堅調な地合いが続くイメージだろう。2月期決算銘柄の売買、小型株への押し目買い、大型株は円安基調が続けば自動車株や海運株、証券株など、6月相場で上昇率が小さい出遅れ業種への買いが見込まれる。

ドル円の円安方向への動きでカギを握るのは米6月雇用統計(7/7)を中心とした米経済指標だ。図表1で示した、6月ISM非製造業景況指数(7/3)、6月ISM非製造業景況指数(7/6)の結果は重要となる。年後半は両者合算のピークをつないだ景気のトレンドラインに近づけるかどうかが、日本株の上昇継続のカギとなる。ほか、来週は6/13-6/14開催のFOMC議事録公表(7/5)なども相場に影響の強い材料となる。

一方、国内では、週初の寄り付き前に6月調査の日銀短観が発表される。3月調査では、現状判断は大企業製造業・非製造業ともに12月比で改善。先行き判断に関しては大企業製造業が米国経済への不透明感などから弱い見通しとなり、非製造業は人手不足によるコスト高懸念などが影響した。2017年度のドル円の想定レートは108.43円となり、その後の実勢レートのサポート水準となった。今回の注目は2017年度の設備投資計画である。電気機械などの加工業種で引き続き業況の改善が見込まれている。3月から上方修正されれば、週初から日経平均株価の高値更新につながる要因となる。
同日の前場中には、財新中国6月製造業PMIが発表される。5月は49.6となり、11カ月ぶりに景気判断の分かれ目となる50を下回った。6月の市場予想は49.7とやや改善が見込まれている。6/30に発表された政府発表の6月製造業PMI、日銀短観の結果に対する相場の流れにもよるが、仮に50を回復する場合は機械や素材関連を中心に買い戻しを強める公算が大きい。逆に、予想通りないし若干下回る程度では、今の地合いでは弱気材料にならないだろう。

図表1:米ISM景況指数と日経平均株価(1997/1-2017/5)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

今週は欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁によるユーロ圏の景気浮上に対する前向きな発言があり、金融市場にややサプライズがあった。欧州を中心とした金利上昇(債券価格の下落)、ユーロ買いにつながり、欧州の量的緩和の出口を意識するような動きになっている。
ドル円に関しては、5/24の戻り高値1ドル=112.11円を上回ってきており、5/11高値114.36円をこの夏場に超えてくれば、ドル円は当面の底入れとなりそうだ。

図表2は、日経平均株価とドル円の相関を示したものである。今年に入ってからの日経平均株価とドル円はあまり連動していない。特に、4月に日経平均株価が安値を付けたあとの反騰局面では、緑色で示した両者の相関(9週)が極端に薄れていく傾向が確認できる。過去の一局面だけの参考に過ぎないが、2015年5月からの動き(赤の矢印)に似たような展開になってくることが予想される。つまり、年後半は円安株高のリズム、円安が株価上昇の主要因になるということだ。円安は国内企業の業績上振れ期待につながり、現時点でも相対的に割安といわれている日本株を買う理由(自信)なるとみられる。

図表2:日経平均株価とドル円の相関(2012/12/28-2017/6/28)

年後半は円安株高の連動局面か?

  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

日経平均株価(図表3)は4/17安値(18,224円)を起点とした短期上昇波動が続いており、高値圏で底堅く推移している。目先的には25日移動平均線(19,986円 6/29)の上昇が続き、一目均衡表では基準線の上昇なども見込めるため、下値を切り上げる展開が予想される。
一方、日中の値動きが小さい日が目立ってきている。5月中旬以降、高値と安値を切り上げながらレンジを狭めており、突如として大陰線が出てくるパターンなども想定され、注意しておきたい。

過去の値動きから考えられる上値メドは、(1)昨年2/12安値(14,865円)から昨年4/25高値(17,613円)までの上昇幅2,748円を4/25高値に加えた20,361円処、(2)3/2高値(19,668円)から4/17安値(18,224円)までの下げ幅1,444円を下げの半値水準から上げた20,390円処、(3)5/16高値(19,998円)から5/18安値(19,449円)までの下げ幅549円を5/16高値から上げた20,547円処、3/2高値(19,668円)から4/17安値(18,224円)までの下げ幅1,444円の倍返しの上げとみた21,112円などが考えられる。
一方、下値メドは、25日移動平均線(19,986円 6/29)、5/25高値(19,850円)、5/18安値(19,449円)、75日移動平均線(19,471円 6/29)などが考えられる。過去の累積売買代金が多い19,000円〜19,500円は強い支持帯になろう。

日経平均株価は今年に入り、主な安値から高値、高値から安値、そして高値から高値までに「32日間」の周期がある。同じ期間で上昇や下落が続くとみた場合、直近の5/18安値(19,449円)から32日後となる「6/30」、6/2高値(20,239円)から32日後となる「7/18」前後の動きに注目できそうだ。上昇・下落の判別は基本的には不明だが、6/30前後で上昇一服の可能性も高いといえる。しかし、東証1部の売買代金が膨らんでくれば、7/18前後まで上昇基調が続くことも考えられる。

図表3:日経平均株価の日足チャート(2016/1/4-2017/6/29)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成


来週の主要な国内経済指標の発表やイベントは、東京都議会議員選挙投開票(7/2)、6月調査日銀短観、6月自動車販売台数、6月消費者態度指数(7/3)、6月マネタリーベース、10年国債入札(7/4)、30年国債入札(7/6)、5月毎月勤労統計調査、5月景気動向指数、GPIFは16年度の運用実績を発表(7/7)がある。

国内の企業決算では、象印、地域新聞、キユーピー、アヲハタ、KTK、日フイルコン、宝印刷、4℃HD、平和堂、フジ、ジャステック、アークス(7/3)、エスプール、サンエー、アスクル、バイク王、放電精密、ニューテック(7/4)、イーサポート、ローソン、ABCマート、ジーフット、薬王堂、ファンタジー、東京個別、フロイント、不二越、良品計画、マルカキカイ、トーセイ、キユソー流通、BS11、イオンディライ、アオキスーパー(7/5)、サーラ、KG情報、大有機、トーセ、クリーク&リバ、キャリアリンク、技研製、マニー、三光合成、乃村工、グランド、ベルク(7/6)、ネクステージ、ファーストコポ、コシダカHD、フェリシモ、Fブラザース、ダイユーリック、創通、メディ工房、シリコンスタシオ、久光薬、トーヨーアサノ、ダイケン、マルゼン、デザインワン、エスクローAJ、セラク、岡野バル、エコトレディン、マックハウス、リヒトラブ、オンワードHD、ワキタ、ヤマトインタ、島忠、チヨダ、東武ストア、日プロセス、吉野家HD、カンセキ、ヤマザワ(7/7)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表やイベントでは、、財新中国6月製造業PMI、ユーロ圏5月失業率、米6月ISM製造業景況指数、米5月建設支出(7/3)、豪州準備銀行理事会(7/4)、米5月製造業受注、6/13-6/14開催のFOMC議事録(7/5)、米6月ADP雇用統計、米5月貿易収支、米6月ISM非製造業景況指数(7/6)、G20サミット(〜7/8ドイツ:ハンブルグ)、米6月雇用統計(7/7)などが注目される。

なお、7/4の米国市場は独立記念日のため休場となる。

来週の注目銘柄(2017/7/3〜7/7)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

1861

400円

338円

建設株の業績堅調が続くとの見方から再び注目されている。直近では特に大手ゼネコンが騰勢を強めており、中堅どころの銘柄もキャッチアップすると予想。5/12に発表された同社の今期の見通しは、前期比16.5%営業減益計画。しかし、前期の着地が従来計画を上回ったことなどもあって発表以降、株価は強い動きが続いており、先週は年初来高値を更新している。昨年の7月高値344円なども上抜けており、中期的にも下値が切り上がる格好となっている。今年4月のピーク時には10.93倍まであった信用倍率は直近では2.69倍と大きく低下。次の上値の節目は、2015年10月高値411円や2014年9月高値420円となる。ターゲットは400円、ロスカットは338円

2587

5,500円

5,000円

缶コーヒーや茶飲料に強み。ブランド力強化や新規需要の掘り起こしに注力。東南アジアや欧州など積極的に海外展開を図っている。収益力強化や品質の向上などを背景に、2017年12月期第1四半期の連結経常利益は115億円(前年同四半期比31.3%増)と好調を維持している。株価は、4/17安値(4,620円)を起点とした上昇に対する調整局面にあるが、短期的には一目均衡表の抵抗帯(雲)上限付近を下値で意識して反発が期待できそうだ。7月初旬は「猛暑」が警戒されており、サマーストックとしての観点でも着目されそう。上場来高値は2016年2月に付けた5,810円となる。信用残は売り超となり、需給面に不安は乏しい。当面は雲をサポートに上げ下げを繰り返す展開が想定されるが、年後半には上場来高値を伺う場面がありそうだ。ターゲットは5,500円、ロスカットは5,000円

7201

1,220円

1,030円

ドル円の円高一服傾向が鮮明になりつつあることから自動車株が見直される展開を想定。中でもバリュエーション面で割安感の強い同社に注目する。PERは一桁台でPBRは1倍を割り込む水準にある。今期予想配当利回りは6/28時点で4.8%と高水準。足元で世界的にグロース銘柄に伸び悩みの動きがみられることも追い風と考える。このところは1,050円〜1,080円あたりで一進一退の動きが続いていたが、6/28は1,100円台に乗せており、もみ合い上放れの様相を強めている。一目均衡表でも抵抗帯(雲)上限近辺での攻防が続いていたが、今週に入り明確に上に抜けてきた格好。4月に1,000円割れでボトムを打ち、底固めが進んだことで、下落トレンドから脱却の可能性が高い。週足でも26週移動平均線を上回ってきており、底打ち感が一段と強まる展開を予想する。ターゲットは1,220円、ロスカットは1,030円

7202

1,530円

1,310円

国内トラック大手。タイ市場におけるピックアップトラックの動向がカギとなる。2018年3月期の通期連結営業利益は1,520億円(前期比3.8%増)を見込む。研究開発費の増加、鋼材などの原材料高の増加をコスト低減の徹底と売上高の拡大によりカバーし増益を目指す。上記見通しを発表した当時は市場コンセンサス1,794億円を下回ったことで、それまでのリバウンド局面から一転して大幅調整を余儀なくされた。ただ、2016年2月安値を起点とした右肩上がりの下値支持線上でもある1,300円台前半では下げ渋る動きを続け、直近では目先安値の波動を切り上げる展開となっている。長期波動は2007年高値1,440円を中心にもみ合いを続ける格好となっており、それ以下の水準では長期スタンスでは押し目買いの判断としてよい。自動車関連の出遅れとして月替わりで物色が予想される。ターゲットは1,530円、ロスカットは1,310円

8282

2,500円

2,090円

テレビの需要拡大期待や、収益性を重視した店舗展開などが評価されている。前期は時短・節水志向の大容量タイプ洗濯機などが好調に推移。2018年3月期の通期連結営業利益予想は273億円(前期比6.6%増)を見込んでいる。「猛暑」関連である。株価は長期的な上昇波動が続いており、成長イメージが強い。一方、2015年以降は2,400円前後に上値の壁が存在する。今年の上昇局面でも5月相場で2,342円の高値を付けたあと、足元まで調整が続いている。日足では一目均衡表の抵抗帯(雲)の中まで入り込む下落となっているが、2016年12月高値の2,180円付近では下げ止まることが予想され、ここからは買い下がりか。2,180円程度までの調整にとどまれば、次の反転局面では580円幅程度の上昇幅が生じる可能性が高まる。ターゲットは2,500円、ロスカットは2,090円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・ 東証1部上場銘柄で6/28現在、時価総額が1,000億円以上、配当利回りが1.4%以上、PBRが3.0倍以下、信用倍率が5.0倍以下(6/23現在)、今期増収予想(日経予想)の中から、テクニカル面やテーマ・話題性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
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