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週刊日本株式アウトルック

個人は材料株物色を強める公算、主力株さえずSQ前に波乱の展開も

2015/7/3
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2015/7/3〜7/10)

来週(2015/7/6〜7/10)の東京市場は波乱の展開か。日経平均株価の予想レンジは19,600円-20,800円。週末はオプションSQを控えており、外部環境次第では大荒れとなる公算が大きい。米6月雇用統計の結果を通過し、ギリシャでの国民投票の結果が気掛かりだ。ユーロ圏財務相会議のダイセルブルーム議長は、7/5の国民投票の結果が出るまでは、新たな金融支援の枠組みについて検討することはないことを強調した。欧州中央銀行(ECB)もギリシャの銀行への資金繰り支援について現状維持を決めたが、結果を通じてどのような判断を示すかが焦点となる。
国内では、良好だった日銀短観の結果に続き、5月景気動向指数や6月景気ウォッチャー調査、5月機械受注などの経済指標が市場予想を上回れば、内需セクターの下支え要因となるかどうか。
海外では、6月16・17日開催のFOMC議事録の公表や、中国6月の主要経済統計などが注目される。米国市場では、7/8の米アルコアの決算あたりから米主要企業の業績動向が意識されだす。国内でも2月本決算企業の3-5月の結果が本格化しており、日米ともに企業業績のモメンタムに着目点が移るだろう。

7/2に発表された6月第4週(6月22〜26日)における投資主体別売買動向(図表1)では、海外投資家が4週間ぶりに大幅買い越しに転じた。現物、先物ともに買い越し。そのほか都銀や地銀、信託銀行も買い越した。一方、個人と投資信託が大幅売り越しに転じた。事業法人も現物中心に売り越した。 この週の東京市場は堅調に推移。週初からメガバンクを中心に上昇し、強い動きとなった。ギリシャ問題に楽観的な見方が広がったことや、前の週に一時2万円を割り込んだが深押ししなかったことで投資家心理が好転。年初来高値やITバブル時の高値を更新した。週末にかけては利益確定売りに押されたものの、日経平均株価は週間で約531円上昇し、3週ぶりに陽線を形成した。
一方、海外投資家が先物を5,000億円近く買い越したのも、直近3週間で1兆2,800億円程度売り越した分の一部を買い戻したに過ぎないという見方もできる。主力大型株は一部で値崩れが目立ち、全体的に統一性のある動きになっていない。つまり、主力大型株全体で指数を底上げする動きは想定できず、IPO関連やマザーズ銘柄、低位株などに物色の矛先が向かいやすく、個人主体の相場展開となりそうだ。

図表1:投資主体別売買動向(先物と現物合算ベース、単位:億円)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

日経平均株価(図表2)は6/18安値(19,990円)を下回らずに、再び25日移動平均線(20,413円)上を回復した。回復力の強さから先高期待を残すかたちとなっているが、マド上限(20,650円)や5/28高値(20,655円)のフシを超えていけるかが焦点となる。一方、6/18安値(19,990円)を起点に短期右肩上がりの下値支持線を下回ると下げが加速する可能性があり注意しておきたい。

当面の上値メドとしては、6/24高値20,952円、2000年4月高値(20,833円)〜2003年4月安値(7,603円)までの下げ幅(13,230円)を2011年11月安値(8,135円)からの上げとみた21,365円。1996年6月高値(22,750円)と2000年4月高値(20,833円)の中値である21,791円などが考えられる。
下値メドは、上記の下値支持線や75日移動平均線(19,961円、7/1現在)を割り込むと、3/23高値(19,778円)と4/1安値(18,927円)の中値19,352円処などが注目される。

図表2:日経平均株価の短期チャート(日足、2015.1.5-2015.7.2)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週の主要なイベントや国内経済指標の発表は、5月景気動向指数(7/6)、10年物価連動国債入札(7/7)、6月景気ウォッチャー調査(7/8)、5月機械受注、6月都心オフィス空室率(7/9)、6月国内企業物価指数、6月消費動向調査、オプションSQ(7/10)などがある。
決算発表は、シーヴイエス、レデイ薬局、技研製、壱番屋、4℃HD、フジ、日プロセス、ベルク(7/6)、ローソン、7&IHD、不二越、ハニーズ、クリエイトSDH、メディアドゥ、ケーヨー、丸栄、井筒屋、AIT、グランド、アオキスーパー(7/7)、ABCマート、良品計画、イオン、イズミ、イオンモール、イオンディライ、ファーストコポ、山下医、リック、フェリシモ、創通、トーセ、ポプラ、三光合成、くろ工、BS11、乃村工、昴、ミニストップ(7/8)、OSG、ファーストリ、ヤマダSXL、ドーン、KG情報、サダマツ、エストラスト、東武住販、Fブラザース、東京個別、日本色材、MORESCO、エヌピーシー、ローツェ、千代インテ、東武ストア、毎コムネット、吉野家HD(7/9)、ビックカメラ、久光薬、島忠、ライフコーポ、プラズマ、サカタのタネ、コシダカHD、ディップ、JIN、トレファク、キリン堂HD、三協立山、エスクローAJ、竹内製作、東洋電、コーナン商事、リンガハット、プレナス、モリト、ポケットC、日本エンタ、メディ工房、サイバーS、薬王堂など(7/10)が予定している。

一方、海外のイベントや経済指標では、米6月ISM非製造業景況指数(7/6)、豪州準備銀行理事会、米5月貿易収支、米5月消費者信用残高(7/7)、BOE金融政策委員会(7/8〜9)、6月16・17日開催のFOMC議事録(7/8)、中国6月消費者物価、中国6月生産者物価(7/9)などが注目材料となる。米決算の発表は、アルコア(7/8)が予定している。

7/7はマザーズに富士山マガジンサービス(3138)が上場する。インターネットを活用した雑誌の定期購読サービスを手掛ける。筆頭株主とその親会社であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の持ち分法適用会社。11期目にようやく黒字が定着したところである。需給不安は少ないが、既存株主の売り圧力もかかるため、ほどほどの初値で落ち着くのではないか。

一方、7/8はJASDAQスタンダードにクレステック(7812)が上場する。ドキュメント制作。顧客企業の新製品に添付する取扱説明書やメカニック向けの修理マニュアルなどのドキュメンテーション作成に関わる業務を行っている。基本的に製造業の好調が追い風になる業態だが、ペーパーレス化や電機メーカーなどのリストラなどで市場が縮小しており成長性は乏しい。だが、吸収金額は少なく、初値ではVCが売却できないため需給主導での初値が期待できそうだ。

7/10は平山(7781)がJASDAQスタンダードに上場する。製造派遣・請負などのアウトソーシングが主力。製造業向けの人材事業を展開しており、技術者派遣やコンサルティング、研修ツアーなども手掛けている。テルモ向けが売上高の半分を占める。製造請負は久々の上場だが、既に上場企業は多く新奇性はない。円安を背景とした製造業好調の恩恵を受け、業界全体の業績が拡大基調で同社も同様。取り立てて注目する要素が少ない案件だが、需給面での問題がなく堅調が想定される。

来週の注目銘柄(2015/7/6〜7/10)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

3156

3,300円

2,390円

ソニー製品を扱うユーエスシーと共信テクノソニックが経営統合して誕生。各種半導体・電子部品販売事業、電子機器・システム機器販売事業などを手掛ける。EMS事業では東南アジア進出を検討。海外スマホ向けにCMOSセンサーが好調。2016年3月期の売上高は6.9%増の3,000億円、連結営業利益は前期比16.5%増の65億円になる見込み。ソニーの公募増資によるデバイス分野の増強投資から、受注の思惑が連想しやすい銘柄でもある。株価は右肩上がり。PERやPBRに割安感もあり、出来高の増加次第で追随買いの公算が大きい。一目均衡表では基準線の上昇を機に上昇に弾みが続くかが焦点となる。ターゲットは3,300円、ロスカットは2,390円

6125

300円

174円

主力の平面研削盤や大型特殊研削盤などの販売が順調に推移。国の設備投資支援策や更新需要が追い風。景気停滞感の中国市場は気掛かりだが、半導体関連装置は国内外でスマホやタブレット向け堅調。会社四季報2015年夏号における業績予想では、前号比増額、会社比で強気見通しだ。株価は2010年以降の高値のフシを突破した。長期の底入れを確認した可能性が高く、その反騰局面に移行していく公算が大きい。2006年には795円の高値を示現した経緯もあり、業績は好調ながらも出遅れ感だけでも十分なカタリストになるだろう。ターゲットは300円、ロスカットは174円

7779

4,200円

3,080円

ロボットスーツ「HAL」の開発・製造を手掛ける。医療や介護福祉、生活支援から、災害レスキューなどの重作業支援と機能改善・機能再生治療の分野で事業を展開する。米国食品医薬品局(FDA)に対してHAL医療用の最終申請書類を提出。欧米や日本での保険適用拡大、あるいは医療機器承認に向けた動きが今後増加してくることが予想され、中長期的な成長余地は大きい。羽田空港への次世代型ロボット導入の基本合意書を締結した。株価は上場後に高値圏でもみ合い。2014年高値4,265円からの調整局面は続くが、株価は次第に煮詰まり度合いを強めている。日足の一目均衡表では抵抗帯(雲)を上抜け、短期的な買いサインに素直に乗りたい。一方、信用買い残が多く、上値追いには出来高面の盛り上がりが必要か。ターゲットは4,200円、ロスカットは3,080円

7780

2,900円

2,380円

コンタクトレンズ関連事業のほか、動物医療事業、環境バイオ事業、ライフサイエンス事業などを展開している。東南アジアなど海外市場は伸びしろあり。6/25に東証一部に新規上場した。高い初値が付いたが、実質PER18.9倍で市場平均をやや上回る程度。ファンダメンタルズからすれば過熱感はなかった。6/26安値2,392円を意識して底固めが予想されるが、7月末にはTOPIX組み入れに伴う需要も控え、割高感はないだけに調整は短いだろう。ターゲットは2,900円、ロスカットは2,380円

8273

5,900円

4,950円

中国地方を中心にスーパーを展開する。食品スーパーを手がけるユアーズとの資本業務提携に向けた基本合意締結を発表した。両社はともに広島を地盤にしておりスケールメリットが効きやすく、大型店中心のイズミに対しユアーズは小型店中心で、業務補完効果が高い。同業の買収などを積極的に行い西日本での勢力を拡大し、業績は増収増益基調が続いている。株価は13週移動平均線をサポートに右肩上がりの基調が続いている。直近の市場全体の急落局面においても下げは小幅でチャートは全く崩れていない。割安感があるわけではないが、信用買い残が少なく需給面は良好だ。ターゲットは5,900円、ロスカットは4,950円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証上場銘柄で7/2現在、時価総額が80億円以上、PBRが8倍以下、今期増収予想(日経予想)、株価が25日移動平均線(メニコン除く)を上回っていることをベースに、出来高や成長性、話題性などを考慮しピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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