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2019-10-16 02:16:07

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週刊日本株式アウトルック

IPO再開で新興株に資金流入か、金融イベント控え主力株へは見送り姿勢

2015/6/12
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2015/6/15〜6/19)

来週(2015/6/15〜6/19)の東京市場はもみ合いが予想される。日経平均株価の予想レンジは20,200円-20,700円。
メジャーSQ通過後で先物中心に新規売買が活発化する可能性はあるが、週初からFOMC(連邦公開市場委員会)、イエレンFRB議長の声明を控え模様眺めが優勢か。東京市場がFOMCの結果を織り込むのは6/18の相場となる。米国株式の反応次第ではあるものの、翌日6/19には日銀金融政策決定会合なども控えており、主力株全般に見送りムードが広がりそう。
5月首都圏新規マンション発売や5月訪日外客数などが発表されるため、値ごろ感の強いインバウンド関連への押し目買いや、業種別で物色がかたよる場面も想定される。

一方、欧米株式はやや落ち着きを取り戻しつつあるも、独DAX指数は史上最高値から10%程度下げた水準にとどまっており、不安定な動きは主力株の重荷となる。米国株式市場も金利上昇→株安へのアレルギーはなくなってきた雰囲気だが、イエレンFRB議長の発言次第で荒れる可能性もあるため、海外の長期金利の動向には注意を払いたい。

東証マザーズ指数(図表1)が騰勢を強めている。東京市場は7月〜8月にかけては夏枯れ相場といわれ、東証一部の売買代金が減少する傾向が強く、それを先取りした動きが早々と始まる公算が大きい。来週から新規上場が再開することで新興市場に資金流入の増加が予想され、バイオ関連などを中心に小型株への物色が広がる展開が予想される。
東証マザーズ指数は2013年5月高値(1,083.24P)以降の調整が続いているが、下値を切り上げる三角もち合いを形成している。2008年10月安値(255.95P)以降、約4年間続いたラインボトムで底固めが完了し、騰勢が始まった上昇波動の現在は踊り場に過ぎない。昨年10月安値(812.58P)はもち合いの中心レベルを下回らずに切り返しており、このまま一気に上値抵抗線を超えてくる可能性が高い。
高値更新後に考えられる上値の節目としては、2004年11月安値(1,391.28P)付近や、もち合い期間の最大値幅を中心レベルから上昇で当てはめた1342.38Pとなる。2008年10月安値〜2011年3月高値(526.93P)を上昇初波動とした場合の4層倍1,339.87Pなどと概ね一致する重要な節目だ。

図表1: 東証マザーズ指数(長期月足、〜2015.06.11)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

日経平均株価(図表2)の現在の年初来高値は5/28に付けた20,655円である。3/23高値から4/1安値までの下げ幅の倍返しである20,629円処を意識した公算が大きい。短期的には25日移動平均線(20,169、6/11現在)をサポートに、再び高値更新につながるかが注目される。短期のトレンドを示す新値三本足はすでに「陰転」し売りサインが出ているため、「陽転」の買いサインが出るまでは上値に警戒が必要だ。終値で20,457.19円を上回れば陽転する。
高値更新後の上値メドとしては、3/23高値を起点としたもみ合い期間の最大値幅となる4/23高値(20,252円)〜5/7安値(19,257円)までの下げ幅(995円)を、その中値から上げた20,750-20,770円処。2000年4月高値20,833円、4/23高値〜5/7安値までの下げ幅の倍返しの上げとみた21,247円処などが挙げられる。下値メドは、75日移動平均線(19,650、6/11現在)や19,000円処となる。

図表2:日経平均株価の短期チャート(日足、2015.1.5-2015.6.11)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週の主要なイベントや国内経済指標の発表は、5月首都圏新規マンション発売、5年国債入札(6/16)、5月貿易統計、5月訪日外客数、5月日本製半導体製造装置BBレシオ(6/17)、日銀金融政策決定会合(6/18〜19)、40年国債入札(6/18)、4月全産業活動指数、日銀金融政策決定会合政策発表、黒田日銀総裁会見(6/19)などがある。決算発表は、菊池製作所、ウインテスト、野村オフィス(6/15)、ツルハHD、アークランド(6/16)、日ヘルスケア、西松屋チェーン(6/19)などが予定している。

一方、海外のイベントや経済指標では、米6月NY連銀製造業景気指数、米5月鉱工業生産・設備稼働率、米6月NAHB住宅市場指数、米4月対米証券投資(6/15)、FOMC(6/16〜17)、米5月住宅着工件数、独6月ZEW景況感指数(6/16)、米ゲーム見本市「E3」(6/16〜18)、イエレンFRB議長会見(6/17)、米1-3月期経常収支、米5月消費者物価指数、米6月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、米5月CB景気先行総合指数、5月北米半導体製造装置BBレシオ(6/18)などが注目材料となる。

来週は新規上場が4件予定されている。6/16にマザーズに上場するヘリオス(4593)は再生医療品のバイオベンチャー。理化学研究所が研究するiPS細胞を用いた加齢黄斑変性の新たな治療法の実用化を担うことを目的に、2011年2月に設立された。山中教授のノーベル賞決定で始まったバイオ相場の時からIPOが観測されていた銘柄で投資家には知名度が高い。比較的買いは集まりやすそうだが、吸収金額も多くリスクは高そうだ。
同日JASDAQスタンダードに上場するスマートバリュー(9417)はNTTドコモが提供する移動体情報通信機器の販売などのほか、垂直統合型のクラウドサービスを提供する事業も展開している。最近はやりの「クラウド」を前面に掲げる点は要注目か。新規上場の空白期間明けという点で、予想以上に初値買いが入った3月のコラボスとエムケイシステムの状況に似ている。携帯電話販売とソリューション事業の組み合わせでは、過去にも例があり高騰した。需給的に吸収金額は6億円と少なく、高い初値が見込めそう。

6/17はマザーズにマーケットエンタープライズ(3135)が上場する。同社は中古品ネットショップの運営を手掛ける。実在店舗を有さず、インターネットに特化して多種多様なリユース品を買い取り販売するネット型リユース事業を展開している。中古品売買は実際には参入障壁が低く、競合の多い事業だが、IPOでは規模の小ささが相まって高騰する例が多い。今回も吸収金額が少なく、加えてネットショップに特化した企業ということである程度高い初値が期待できる。ただ、業績水準は例によって低くビジネスリスクは高い。期末月上場のため下方修正リスクは低く、来期期待もあるが、長期投資の際には上場後の業績推移を確認してからの判断にしたいところ。

6/18はデジタル・インフォメーション・テクノロジー(3916)がJASDAQスタンダードに上場する。独立系の情報サービス企業。ソフトウエア開発とコンピューター販売を営んでいる。マイナンバー制度を控える行政や景気回復を受けた民間のIT投資が足元で堅調なため、業績は拡大基調。割安感は乏しいものの、不人気は想定しづらい。吸収金額は7億円超と少額で需給懸念も少なく、そこそこの上昇が見込めるだろう。

 来週の注目銘柄(2015/6/15〜6/19)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

2229

6,820円

4,560円

国内スナック市場で圧倒的なブランド力。ポテトチップスの売り上げが急増。「フルグラ」のヒットも恩恵大。海外事業に力を入れるなか、市場は順調に拡大している。北米・韓国以外の海外販路拡大へ。円安は追い風。海外投資家の注目度高い。株価は4月の上ヒゲローソク足でいったん高値形成だが、12カ月線のトレンド上を推移し、再び高値更新に向けて騰勢を強める公算が大きい。日足では短期二番底を形成し、買い方は見切り発車が必要か。高値更新を見込み、下げの倍返しを狙いたい。ターゲット6,820円、ロスカットは4,560円

2531

1,300円

860円

宝酒造とタカラバイオがグループの中核。バイオ医薬品の開発支援や遺伝子医療を強化。2016年3月期は消費増税による反動減が一巡。焼酎数量などの回復を見込み、連結営業利益は前期比1.8%増の113億円になる見通し。海外での日本食市場の広がりを背景に清酒事業が好調に推移している。自社株取得に意欲。株価は地味ながらも年初来高値を更新。2013年12月高値1,031円が視野に入ってきた。割安感はないが、信用残は低水準で売り長。手垢が少なく新鮮味があり、4ケタ乗せからは動意付く展開が予想される。ターゲットは1,300円、ロスカットは860円

4661

9,500円

6,750円

4月の全券値上げで顧客単価は上昇。「アナと雪の女王」イベントの期間延長効果、円安や所得環境の改善によるレジャー消費拡大に期待したい。足元は高値警戒感から下落→買い方の投げが続いたが、業績拡大期待は強く、そろそろ押し目買いの好機とみられる。5/21に付けた戻り高値8,636円を上回れば、年初来高値9,890円に向けトライ再開か。月足の一目均衡表では7月は転換線の上昇が強まる可能性が高く、株価の押し上げ要因として注目したい。ターゲット9,500円、ロスカット6,750円

5352

400円

243円

総合耐火物の大手。耐火物関連事業が90%以上を占める。鉄鋼向け中心。連結海外売上高比率38%を目指す。前期の売上高は過去最高を更新。投資有価証券評価損の計上により当期純利益は減益だった。鉄鋼会社向け耐火物の販売数量・販売が不明であることや、為替変動に伴う原料価格の変化が不透明であることから、2016年3月期の業績予想は未定とした。ただ、長期的には新興国での鉄鋼生産能力増強による耐火物需要の拡大が期待できる。株価は月足の12カ月移動平均線をサポートにゆるやかに上昇基調が続いている。週足の一目均衡表では三役好転の強気。信用買い残は重荷となるが割安感があり、低位株相場到来を期待して仕込み場とみられる。ターゲット400円、ロスカット243円

6645

6,980円

5,310円

前期は主力の制御機器事業が好調で2期連続で過去最高益を更新した。経済指標などからも国内企業の設備投資には回復基調がうかがえる上に、海外も米国を中心に需要は好調。前期が27.2%営業増益の865億円で着地したのに対し、今期は3.9%増の900億円計画と保守的な見通し。今期想定為替レートは1ドル115円で足元の円安進行は業績押し上げ要因となることから、業績上振れの可能性も高い。株価は中長期的には右肩上がりのトレンドが続く。6/2高値5,900円を起点に短期的には調整局面だが、一目均衡表の基準線をサポートに持ち直す公算が大きい。信用倍率も低下基調にあり、直近では1.96倍と今年最低の水準だ。ターゲットは6,980円、ロスカットは5,310円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証一部上場銘柄で6/10現在、時価総額が200億円以上、PERが45倍以下、PBRが8.0倍以下、信用倍率が15倍以下、今期増収増益(純利益)予想(日経予想)、株価が200日移動平均線を上回っていることをベースに、出来高や話題性なども考慮しピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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