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2019-06-16 15:33:22

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週刊日本株式アウトルック

疑心暗鬼でも上値追い続くか、リスク回避で低位株にシフトも

2015/6/5
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2015/6/8〜6/12)

来週(2015/6/8〜6/12)の東京市場は不安定な展開か。日経平均株価の予想レンジは20,000円-21,000円。欧州市場はギリシャ問題を抱えやや不安定ではあるが、ECB(欧州中央銀行)による緩和継続スタンスを支えに落ち着きを取り戻しつつある。米国市場も足元の10年債利回りの上昇を織り込む底堅さがみられ、金利上昇→株安へのアレルギーがなくなってきたようだ。経済指標では中国の5月主要統計、米国では5月小売売上高の発表があるが、翌週のFOMC(6/16〜17)を前に手がかりになりづらい。週末はメジャーSQ(6月限)がある。TOPIX先物は9月限へのロールオーバーがすでに始まった。外部環境からの追い風にもよるが、オプションの権利行使価格で最も建て玉が積み上がっている21,000円のコール(6月限と7月限合計で3万7,280枚、6/3現在)を意識して、先物買いが活発化する展開なども想定される。

一方、日米欧ともに株式市場の上昇モメンタムは鈍ってきており、仮に欧米や中国などのアジアが「震源地」になるような何らかの「外的ショック」があると、このところ堅調な金融株に利益確定売りが強まる展開が予想される。気になるのはやはり金利の上昇である。現在のように緩やかであればよいが、米10年債利回りはチャート上では二番底の底固めが完了しており、上昇スピードが早まるようだと波乱につながる公算が大きい。また、恐怖指数とされる米VIX指数が、いつ上昇してもおかしくない低水準を続けている点も気掛かりである(上昇はリスク回避となる)。

連騰にともなう心理的な高値警戒感から、日経平均株価やTOPIXなど指数ベースでは反落があっても不思議ではない。ただ、個別では出遅れ銘柄への物色やリターン・リバーサル投資、バリュー株(割安株)への資金シフトなど、循環物色が効いている。6/2に発表された2市場の信用取引の残高は、買い残がわずかに減少する一方、売り残は5年ぶりの高水準となった。売り残の増加は将来の買い戻しにつながるため、相場を支える要因になる。
また、株主総会を前に投資先企業の価値向上を目指すスチュワードシップ・コード導入の効果も大きい。機関投資家と投資先企業との建設的な対話により、ROE改善などを通じた株価上昇期待が海外投資家に加え、日本の投資家の間にも浸透し売り圧力を弱める可能性があるからだ。

5月第4週(5/25-29)における現物と先物の両取引を合算した投資主体別売買動向では、海外投資家が7,069億円の買い越しとなり、2週連続で大幅な買い越しとなった。一方、4月から7週連続で売り越しだった信託銀行(主に年金の動向を反映する)は前週に続き買い越し。金額自体は大きくはないものの、日経平均株価が2万円を超えたことによる企業年金の代行返上の売りは一巡した可能性がある。まだ売りが続いていたとしても、「5頭のクジラ」のどこかが再び買い付けを始めた可能性も高い。

日経平均株価が2万円を超え、1988年以来27年ぶりとなる12連騰の記録を機に、物色の流れが大きく変わる公算が大きい。図表1は、TOPIXがリーマンショック直後に安値を付けた2009年2月を100とし、指数化した月足チャートである。これまで続いた成長性が高い企業に多い値がさ株の上昇相場はいったん終わりを迎え、ここから相場の波に乗るヒントは、株価が低位のバリュー株によるダイナミックな相場であり、2017年ぐらいまで続くことが予想される。6/2現在、東証1部の中で200円以下は90銘柄ほど存在する。もし、値がさ株をこれまで買い続けた資金が低位株に向かえば、控えめでも株価は3倍も夢ではないだろう。低位株を200円以下に限った話ではないが、とにかく低位株相場に備えることが重要である。図表2では低位株の例として、合同製鐵、ノリタケカンパニーリミテド、アキレスを挙げた。

図表1: 低位株と値がさ株の推移 (月足、2009.2〜2015.5)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

図表2は、東証1部全銘柄について、出来高率上位200銘柄のうち、5日移動平均線をはさんで上にブレークした銘柄を出来高率の大きい順に並べたものである。6/3現在、低位株が目立っており、資金シフトが起き始めている公算が大きい。
※出来高率 = 当日の出来高/発行済み株式数X浮動株比率X100で求めたもの。

図表2: 東証一部の動意銘柄に低位株が目立つ傾向に
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

日経平均株価(図表3)は13連騰を逃したとはいえ、12連騰は筆者が学生だったころまで遡らないとなかった記録であり、いかに今の相場が強いかという証左だ。短期の5日移動平均線を意識して高値圏で強含んでおり、買い方が優位の展開は続く見込み。
短期的な調整は当然あるだろうが、2000年4月高値(20,833円)から2003年4月安値(7,607円)までの下落幅13,226円を2011年11月安値(8,160円)から逆に上げた21,386円が次の上値メドとなる。短期波動でも2014年10月安値(14,532円)から同年12月高値(17,935円)までの上げ幅をさらに上げたE計算値21,338円にも近いためだ。1996年6月高値(22,666円)と2000年4月高値の中値21,749円処、1996年6月高値から2003年4月安値までの下げ幅15,059円を、2009年3月安値から上げた22,113円処などもいずれターゲットになるだろう。ただ、上記を達成したあと調整に転じた場合、2007年7月高値(18,261円)水準までの揺り戻しが生じるぐらいの覚悟は必要である。

図表3:日経平均株価の長期チャート(日足終値、1996.1.4-2015.6.3)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週の主要なイベントや国内経済指標の発表は、4月国際収支、1-3月期GDP改定値、5月景気ウォッチャー調査(6/8)、5月消費者態度指数(6/9)、5月国内企業物価指数、4月機械受注(6/10)、4-6月期法人企業景気予測調査、5月都心オフィス空室率、20年国債入札(6/11)、4月第三次産業活動指数、メジャーSQ算出日(6/12)などがある。決算発表は、大盛工業、ケア21、アスカネット、ロックフィール、サトウ食品、ミサワ、イーブック、ミライアル、日ビュホテル、シーイーシー、丹青社(6/9)、ラクーン、アゼアス、ビットアイル、TYO、DR.シーラボ、コーセル、楽天地(6/10)、テンポス、稲葉製作、テックファーム、イハラケミカル、オハラ、オービス、アルデプロ、ドーム(6/11)、フルスピード、ファーマフーズ、神戸物産、丸善CHI、メガネスーパ、日東網、モルフォ、エイチーム、ザッパラス、フリービット、gumi、サンバイオ、3Dマトリックス、TASAKIなど(6/12)などが予定している。

一方、海外のイベントや経済指標では、G7サミット(6/7〜8、独)、独4月鉱工業生産・貿易収支、仏4月鉱工業生産、中国5月貿易収支(6/8)、中国5月消費者物価、中国5月生産者物価、米4月卸売在庫(6/9)、仏4月鉱工業生産、英4月鉱工業生産、ブラジル5月消費者物価、米5月財政収支(6/10)、中国5月小売売上高・鉱工業生産・都市部固定資産投資、米5月小売売上高(6/11)、ユーロ圏4月鉱工業生産、米5月生産者物価、米6月ミシガン大学消費者信頼感指数 (6/12)などが注目材料となる。

 来週の注目銘柄(2015/6/8〜6/12)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

1802

910円

807円

建設業は総じて業績および利益率が改善基調にあるが、同社も2015年3月期の連結営業利益は前期比51.3%増の483億円と大幅に拡大した。利益拡大基調が続いている上に、2020年東京五輪開催に向けての開発需要など当面の需要は値強い。今期の営業利益見通しは3.3%増の500億円と控えめではあるが、ゼネコンの見通しに関しては保守的な傾向があり、上振れの可能性は高いと考える。株価は800円近辺でのもみ合いが続いていたが、もみ合い上放れが濃厚になってきた。信用倍率は5倍だが、株価は高位置で買い方の体力は温存されている。目指すは2006年高値980円だろう。ターゲットは910円、ロスカットは807円

5331

400円

295円

世界的な高級陶磁器食器メーカー。セラミックスの製造技術をベースに研削研磨工具や電子部品の材料などの分野で幅広く事業を展開。2016年3月期の連結営業利益は前期比27.8%増の28億円になる見通し。自動車、重電、航空機分野向けに工業機材の増勢見込む。株価は月足の一目均衡表では抵抗帯(雲)を上回る日柄が経過した。転換線や基準線は上昇基調に入りつつあり、2011年高値362円が視野に入ってきた。地味な存在ではあるものの、長期的な出遅れは文句なしだ。2011年高値を上回れば、400円処まで上値余地が広がるだろう。ターゲットは400円、ロスカットは295円

5411

3,650円

2,840円

銀行株や電力株などバリュー株の巻き戻しの動きが顕著だ。次のバリューセクターとして鉄鋼に注目したい。前期は45.2%営業増益と大幅に業績が改善した。PERは10倍台前半、PBRは1倍割れの水準で割安感が強いと考える。5/22の日本経済新聞では、同社が鉄鋼事業の売上高経常利益率を2倍の10%に引き上げるとの内容が報じられ、株価も好反応を示した。26週移動平均線をサポートに上げ下げのクセはあるが、2013年高値を上回り主要な節目は3,800円処。月足の一目均衡表では7月は転換線の上昇が見込まれ、株価押し上げ効果に期待したい。ターゲットは3,650円、ロスカットは2,840円

5480

312円

236円

ステンレス専業大手。2016年3月期の連結売上高は1.9%増の1,320億円、営業利益は前期比94.1%増の45億円になる見込み。円安の影響もあり工作機械受注は好調、ステンレス一般材は数量、売上高ともに2014年度第3四半期に底打ちか。業績動向次第で7期ぶりの復配を指摘する声も。株価は急動意。日足ベースでみると過熱感はあるが、チャート上のポイントは月足にある。2013年9月の急騰で大陽線を形成した。その後調整が続いているが、下値は基準線をサポートに日柄調整も終盤に入っている。2013年高値400円をクリアできると次は600円台トライだろう。直近の株価上昇で信用買い残(5/29現在、1,497万株)の減少度合いが、上値を軽くするポイントになる。ターゲットは312円、ロスカットは236円

8750

2,650円

2,130円

3月期決算で高い評価を集めたのが保険セクター。同社の株価も決算発表後に大きく上昇した。保険料収入が堅調な伸びを示した上、良好な運用環境を背景に運用収支が改善している。自社株買いや増配など積極的な株主還元を発表したことも好感された。コーポレート・ガバナンスコード導入に伴い、「モノ言う株主」として存在感を高める展開も期待できる。今期は買収した米プロアクティブ生命の寄与も見込まれ、堅調な業績推移が続く公算が大きい。株価は上場来高値を更新中。いまだにPBRは1倍割れの水準で買い安心感があり、信用倍率も1倍台と低水準で需給面に不安は乏しい。まずは2010年4月高値1,688円から2012年1月安値733円までの下げの倍返しを見込む。ターゲットは2,650円、ロスカットは2,130円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証一部上場銘柄で6/3現在、時価総額が300億円以上、PERが20倍以下、PBRが1.3倍以下、信用倍率が10倍以下、株価が25日移動平均線を上回っていることをベースに、業績面、JPX日経400採用銘柄なども一部に考慮しピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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