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週刊日本株式アウトルック

相場は波乱含みか、米国株とのデカップリングは終了へ

2015/4/3
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2015/4/6〜4/10)

来週(2015/4/6〜4/10)の日経平均株価の予想レンジは18,500円-19,500円。米3月雇用統計の反応に為替市場がどのように反応するかがポイントとなる。指標結果がドル買いのきっかけになれば、東京市場は輸出関連を中心に買いが広がる公算が大きい。輸出・内需と明確に区分けした物色はないだろうが、3連休明けの米国市場の動向を見極めるため、仮に好感されたとしても買いが広がらない可能性もある。
むしろ、来週は日銀政策決定会合における追加緩和の有無が注目される。先日発表された3月調査の日銀短観が全体的にさえない結果となったため、追加緩和期待が強まったムードもある。ETFの買い付け枠拡大などが期待とポイントになるが、日経平均株価やTOPIXは年初来高値に近い水準だけに実施されれば上昇に弾みがつくだろう。ただ、あまり直前に追加緩和の思惑が強まると、実際そうでなければ失望売りが相場を押し下げる要因になりかねない。
ここ最近の値動きの大きさに投資家や投機筋が慣れてくるころだ。こんな状況で来週は4月限オプションSQを週末に迎える。SQを前に思惑的な売買が相場を左右しやすく、波乱含みとなる可能性は高い。

一方、米国株が不安定な動きを続けている。来週から始まる米企業決算の傾向次第では上値を抑える要因になる。ドル高に対する米企業業績の停滞はある程度ネガティブにとらえていても、世界的な株高による強気ムードがうっすらと下支えている部分はあるだろう。どの決算でどのタイミングになるかは想定しづらいが、世界の時価総額シェアが断トツに大きい米国市場が本格的に下げ始めた時のリスクは考える必要はあるだろう。S&P500社ベースの1-3月期の純利益は前年同期比で3%減益が見込まれている(ロイター調べ)。米主要指数は依然として高値から下げたあとの戻りを試している段階であり、強気一辺倒ではない。減益幅が広がるアナウンスには敏感に反応するだろう。
また、報道によると米国の利上げ時期の予想が6月から、今は9月予想が大勢になっているようだが、利上げ時期がさらに伸びてしまうと、景気回復の遅れを嫌気して逆にネガティブな反動を示すかもしれない。前回も指摘したが、景気減速局面では輸送株が先行して下落するといわれるが、ダウ輸送株指数の弱さが気がかりである。

名実ともに4月相場入り。ゆうちょ銀行の中期計画で株式投資などのリスク資産を増加すると報じられたことを好感し、主力株に見直しが入る場面があった。LINEが上場手続きを再申請したことが報じられ関連銘柄が大幅高となるなど、幸先の良いスタートを切った。4月は新年度相場への期待感から楽観的な見方が広がる傾向にあり、良好なパフォーマンスが期待される。ただ、月初から月半ばにかけて高値を付け、その後3月期決算が本格化する月末にかけて値を崩す傾向がみられることには留意したい。

3月第4週(3/23〜27)における現物取引と先物取引を合算した投資主体別売買動向(図表1)では、海外投資家が7週ぶりに売り越した半面、個人と投信が2週連続、信託銀行が3週ぶりに買い越した。
都市銀行と地方銀行による「期初の売り」は先物でつないだかたちとなった。この点は今週の市場の話題の一つにもなったことでもあり、サプライズはない。それにしても主力株が大幅に下げる姿に違和感はあったが、やはり海外投資家の売り越しが原因だった。前週の買い越し額を縮小する動きに続き、セル・イン・メイを前に早めにポジションを落としに入る可能性はあり注意が必要だろう。信託銀行の買い越しも上記のとおり、大半がGPIFを中心とした年金による再投資の買いであり、市場でうわさになったGPIFによる買い付け終了に対する懸念を払しょくするには時期尚早だろう。

図表1:投資主体別売買動向(先物と現物合算ベース、単位:億円)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

日経平均株価(図表2)は25日移動平均線を割り込む場面があったが、持ち直しも早い。最近は振れ幅自体が大きくなっているものの、3/23高値(19,778円)を視野に入れた状況は続いている。5日移動平均線(19,250円、4/2現在)の上昇が加われば、高値更新は時間の問題となろう。
その際の上値メドは、昨年10/17安値から12/8高値までの上げ幅を1/16安値からの上昇とみたN計算値20,093円。昨年10/17安値から12/8高値までの上げ幅を12/8高値に加えたE計算値21,531円。NとEの中値20,812円なども重要なフシとなる。

一方、短期のトレンドを判断する「新値三本足」は陰転のまま。RSI(9日ベース)も50%を下回っており、本格反転サインはでていない。昨年10/17安値(14,529円)を起点としたN計算値とV計算値の中値(19,780円)がフシ(直近高値は3/23の19,778円)として意識されたことから、2万円を前に頭打ちになった可能性も高いと判断できる。
基調に変化が生じやすいのは、昨年4月安値から9月高値までの「113」の日柄を10月安値から先に当てはめた4/3前後、昨年4月安値から10月安値までの「128」の日柄を、先に当てはめた4/24前後が挙げられる。
目先で注意すべきタイミングは、米3月の雇用統計が発表になる4/3前後である。米国株式市場は「聖金曜日」で休場となるため、先に統計結果を織り込む東京市場が間違った反応をするかもしれないからだ。

図表2:日経平均株価と移動平均線 (日足、2014.3.4-2015.4.2)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週の主要なイベントや国内経済指標の発表は、2月景気動向指数(4/6)、日銀金融政策決定会合(4/7〜8)、3月景気ウォッチャー調査、黒田日銀総裁会見(4/8)、3月都心オフィス空室率、30年国債入札(4/9)、オプションSQ(4/10)などがある。

国内企業の決算発表は、ジェイコムHD、アダストリアH、バイク王、三協立山、シグマ光機(4/6)、スギHD、高島屋、イズミ、ダイセキ、クリエイトSDH、メディアドゥ、エヌピーシー、放電精密、ケーヨー、チヨダ、さが美、パルコ(4/7)、ABCマート、コスモス薬品、久光薬、ファミリーマート、わらべや、SHIFT、創通、トーセ、東京個別、クリーク&リバ、サイゼリヤ、マニー、リンガハット、BS11、乃村工(4/8)、ローソン、Jフロント、OSG、良品計画、ファーストリテ、パソナ、米久、大黒天、スリーエフ、スター精、三光合成、MV西日本、毎コムネット、ハウスレジ(4/9)、ビックカメラ、島忠、ユニーGHD、トレファク、コシダカHD、ドーン、ブロッコリー、ヴィレッジV、DCM、ネクステージ、ANAP、メディ工房、ダイト、明光ネット、MORESCO、マルゼン、ローツェ、竹内製作、トランザクショ、ワキタ、ライフコーポ、近鉄百、東武ストア、吉野家HD、プレナスなど(4/10)などが予定している。

一方、海外のイベントや経済指標では、米3月ISM非製造業景況指数、イースターマンデーで香港・上海や欧州各国など休場(4/6)、豪州準備銀行理事会、米2月消費者信用残高(4/7)、BOE金融政策委員会(4/8〜9)、3月17・18 日開催のFOMC議事録(4/8)、中国3月消費者物価、中国3月生産者物価(4/10)などが注目される。
米企業決算の発表は、アルコア、ベッド・バス・アンド・ビヨンド(4/8)が予定している。

新規上場では、4/8に創薬型のバイオベンチャーのサンバイオ(4582)がマザーズに上場する。病気や事故などで失われた身体機能の自然な再生プロセスを誘引ないし促進させ、運動や感覚、認知の機能を再生させる「再生細胞薬」を開発している。新興市場では既にバイオ株ブームは終わっている。サンバイオの収益は開発進ちょくのタイミングで赤黒を行ったり来たりで、黒字が定着したわけではない。必然的にモメンタムに左右されやすく、そうした中での吸収金額160億円は新興市場にとってはきつい。提携先で株主でもある大日本住友がまだ高値を維持しているところを見ると、それなりの買いは期待できそうだが、どちらにしても上値は重そうだ。経営陣が研究者出身ではなく、外資系コンサルティングの出身で、わざわざ米国法人を親子逆転してまで日本に上場しようとしている点も気掛かりだ。

来週の注目銘柄(2015/4/6〜4/10)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

1662

4,700円

3,590円

原油・ガス開発専業。今期も海外向けの天然ガス向けで増産が続く公算が大きい。原油安の影響がどの程度の業績下押し要因になるかの不透明感が買い意欲を抑えてきたが、原油市場(WTI先物)は45ドル台後半で値固めに入っており、50ドル台後半まで水準訂正の可能性がある。株価は週足ベースでは上昇に転じた13週移動平均線上を安定して推移しており、あとは26週移動平均線の上昇を待つだけの局面まで来ているもよう。昨年6月高値(4,480円)を起点とした右肩下がりの抵抗線をブレークし、材料によっては上値動意は近いとみられる。ターゲットは4,700円、ロスカットは3,590円

2503

1,850円

1,500円

国内ビール市場の低迷、さらに大手3社の中で最も業績が見劣りするとの証券会社のレポートが相次ぎ、これまでの同社株は伸び悩んできた。だが、弱気な見方はおおむね株価に織り込まれたと推察。国内における若者のビール離れの状況は変わらないが、上向きの景況感を背景に、この先のビール需要は底堅いと予想する。協和発酵キリン(4151)が傘下にあるため、足もとの医薬品株の物色で協和キリン株が上昇すると、その親会社のキリンHDにも思惑的な買いが入りそう。短期的には調整局面にあるが、週足では13週移動平均線をサポートに下ヒゲの可能性も。2013年5月高値を上回っていない出遅れ株であることに加え、信用残は取り組み妙味が大きい。ターゲットは1,850円、ロスカットは1,500円

4527

2,000円

1,580円

国内では大衆薬で目薬首位。アイケア、スキンケアでブランド力が強い。「肌研(ハダラボ)」が急成長しけん引役となっている。新規事業として再生医療にも取り組み、再生医療医薬品の開発も進めている。成長軌道に乗ってきたアジアを牽引役に成長ストーリーが注目される銘柄だ。株価は2000年以降で順調に底値を切り上げており、3月相場は大陽線を形成し、昨年後半から形成してきたもみ合いのレンジを上抜ける展開となった。昨年3月高値1,872円が視野に入っており、日足ベースの基準線上昇のタイミングに入ることで、騰勢を強められるかが注目される。ターゲットは2,000円、ロスカットは1,580円

7630

6,000円

5,030円

業績は絶好調とまでは言えないが安定感がある。会社の通期計画に対する上期(6-11月)の各利益における進ちょくは50%を超えており、原材料高や人件費高騰で苦戦する外食チェーンが目立つなか評価できる。既存店売上高もまずまずで、テレビで取り上げられた影響により多少の上下はあるものの、前年同月比で上振れの基調はおおむね継続している。新製品投入、ドライブスルー店の導入、宅配サービスの強化、海外出店の強化など注目点は多く、これらの業績への寄与に期待できそうだ。株価は3月高値5,790円を起点に下落基調にあるが、今年の上昇相場の半値押しを達成。一目均衡表では遅行スパンが当時の株価に接するタイミングであり、うまくいけば自立反発、さらには高値更新を狙える。ターゲットは6,000円、ロスカットは5,030円

7968

2,750円

1,810円

真珠やダイヤモンドなど宝飾品の販売を手がける。クリスマス商戦の好調や訪日外国人需要の取り込みなどが奏功し、第1四半期(11-1月)から期初の営業利益計画を上方修正している。中国春節の訪日客向け販売の拡大などが見込まれる第2四半期(2-4月)に関しても、販売好調が期待できそう。国内に関しても、企業のベアや株高による富裕層の資産効果から需要改善が期待でき、業績回復基調が続くとみられる。株価は中期的に右肩上がりの基調が続いている。足元では3/17に2,362円の高値を付けたあと、25日移動平均線を割り込むまで調整が続いたが、中陽線で持ち直しの兆しがでてきた。信用買い残は上値の重荷になるほど積み上がっていない。90年代からの値動きからは、3,000円処まで伸びしろがありそうだ。ターゲットは2,750円、ロスカットは1,810円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証一部上場銘柄で4/1現在、時価総額が50億円以上、PER40倍以下、PBR4.0倍以下、今期増収予想 (日経予想)、株価が13週移動平均線を上回っていることをベースに、出来高面、話題性などを考慮しピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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