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週刊日本株式アウトルック

日本株、イベントごとの反応が変化見極めのカギ

2014/9/26
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野 幸利

来週の株式見通し(2014/9/29〜10/3)

来週(2014/9/29〜10/3)の日経平均株価の予想レンジは16,000円-16,700円。配当権利狙いの買いが一巡し、国内外のマクロ指標の結果が利益確定売りの要因になる可能性はある。一方、主力株に対する物色対象も広がりをみせてきており、国内機関投資家や海外投資家の関与が高まってきたもようだ。ドル円相場が高値圏で強含めば買い戻しが下値を支える。
東証一部の騰落レシオは116.4%(9/25現在)と、これだけ上昇してもさほどの過熱感はない。そもそも指標のピークと株価のピークは一致しないケースが多く、過熱圏の120%を超えても目先的には気にする必要はないだろう。

NT倍率(日経平均株価÷TOPIX)が上昇基調に転じた可能性がある(図表1)。上昇する場面では日経平均株価が相場全体を強く先導するケースが多い。過去の経緯では主要な高値をつける過程で上昇に弾みがつきやすく、2013年5月や12月に高値を付ける直前の動きと比べると上昇余地はあるとみれる。
指数の過去の高値時よりもNT倍率が低水準に放置されているのは、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の改革の中で株式の買い増しが期待され、それに追随したTOPIXベースの買いが意識されてきたためだ。そろそろ改革案がアナウンスされる時期が近づいており、材料出尽くしなら日経平均株価が主導する局面に移っていくシナリオはありだろう。

図表1:NT倍率(日経平均株価/TOPIX)2010/1/4-2014/9/25
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週は米9月雇用統計の発表が最大の注目材料となるが、国内では10/1に9月調査の日銀短観(図表2)が発表される。消費税率引き上げ後の消費回復が遅れていることから、企業が景況感の先行きをどうみているかが示される。市場予想は、大企業製造業DIでプラス10と6月短観(プラス12)から2ポイントの悪化。大企業非製造業も同じく6月(プラス19)から2ポイント悪化のプラス17と、製造業・非製造業ともに2期連続悪化が見込まれている。先行き見通しも製造業はプラス13(6月はプラス15)、非製造業はプラス18(6月はプラス19)と悪化が見込まれる。一方、9月に入ってから急速に円安が進行しており、予想値を上回るような結果が示されると株価を一段と押し上げる要因になるだろう。設備投資は7.0%と前回(7.4%)から下方修正が予想されており、着地の水準が注目される。
相場環境の好転が続くなか多少の下振れは材料出尽くしとなる可能性はあるが、高値警戒も意識されてきており、イベントごとの市場の反応が反転を見極めるカギとなりそうだ。

図表2:日銀短観(全国企業短期経済観測調査)と日経平均(1995-2014/6)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週(2014/9/29〜10/3)の国内の主要な経済指標の発表やイベントは、秋の臨時国会召集(9/29)、8月失業率・有効求人倍率・家計調査、8月商業販売統計、8月鉱工業生産、8月毎月勤労統計調査、8月自動車生産台数(9/30)、9月調査日銀短観、9月新車販売台数(10/1)など。
企業決算は、WNIウェザー、象印、タカキュー、しまむら(9/29)、スギHD、アダストリアH、スター・マイカ、日本エンタ、キャリアリンク、ユニオンツール、ライトオン、西松屋チェ、スター精、宝印刷、平和堂(9/30)、良品計画、ミニストップ(10/1)、キユーピー、7&iHD、不二越、わらべや、ナガイレーベン(10/2)、ダイセキ、ユニーGHD、ダイセキソリュ、マルカキカイ、オンワードHD、ワキタ、チヨダ(10/3)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標やイベントは米8月個人所得・個人支出、米8月中古住宅販売仮契約(9/29)、米7月S&Pケース・シラー住宅価格指数、米9月シカゴ購買部協会景気指数、米9月CB消費者信頼感指数(9/30)、中国9月製造業PMI、米9月ADP雇用統計、米9月ISM製造業景況指数、米8月建設支出、米9月新車販売台数(10/1)、ECB理事会(ドラギ総裁会見)、米8月製造業受注(10/2)、米9月雇用統計、米8月貿易収支、米9月ISM非製造業景況指数(10/3)などが材料視されやすい。
なお、中国本土市場が国慶節(10/1〜10/7)で休場となる。

新規上場の案件では、9/30にマザーズにFFRI (3195)が上場する。同社はサイバー・セキュリティー対策製品の研究開発および販売などを手掛けている。大手への販売実績が豊富なIT関連で利益率も高い。吸収金額が少ないことで需給もひっ迫が見込め、高い初値が望めそう。一方、業績規模は小さく、取引先のNRI子会社も売り出し主となっているのは気になる点である。高利益率のソフト開発元はシステム関連でもベンダーと違って人気化しやすいが、次第に薄商いになることには変わりない。
一方、マザーズに同日上場のホットランド(3196)は、たこ焼き「築地銀だこ」、たい焼き「銀のあん」、アイスクリーム「COLD STONE CREAMERY」などのブランドを直営、フランチャイズ形式などで展開している。知名度は高いが、その分成長性に欠けるイメージがある。が、機動性の高い小型店舗と複数業態により、応用範囲が広いようだ。優待制度も上場前に設定されており、それなりの人気が出そう。吸収金額は最大40億円強と重く、PERも高い印象。同日上場も予定されており資金分散が予想される。

図表3は、日経平均株価の長期チャートである。現在は、2007年7月高値18,261円に向けて上値と下値を切り上げながらの推移が続いている。当面の焦点は、2013年5月高値15,627円を起点に同年12月高値を通る右肩上がりの上値抵抗線を超えていけるかどうか。
2009年3月安値7,054円を起点とした上昇波動は、2013年12月高値→4月安値までを下落第4波とみた場合、現在は上昇第5波目が始まったばかりとみることができる。
2013年5月高値を起点とした上値抵抗線上の水準は達成時期によって異なるが、2009年3月安値7,054円から2010年4月高値11,339円までの上昇幅4,285円を2013年6月安値12,445円に加えた16,730円処、2007年高値(18,261円)の両肩にある高値17,500円前後が考えられる。

月足の一目均衡表では、基準線が年明けあたりから上昇基調が強まる。そのタイミングをきっかけに株価上昇に弾みがつけば、2009年3月安値から2010年4月高値までの上昇幅を4月安値から上昇で当てはめた18,195円処まで上値余地が広がる公算が大きい。
一方、上昇第5波目に現れやすいとされる上値と下値が切り上がる傾斜三角型は、将来の急落リスクをはらむ。下値支持線を割り込むようなケースでは、2013年5月高値からの急落幅(3,182円)程度ぐらいの下げは想定しておきたい。

図表3:日経平均株価の長期日足チャート (1996/1/4〜2014/9/24)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週の注目銘柄(2014/9/29〜10/3)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット株価(円)

注目ポイント

1812

615円

494円

大手ゼネコンの中でも都心部に強みを持ち、リニア中央新幹線の工事実績が高い点などを改めて評価したい。建設株は利益確定売りに押される展開が続いたが、復興需要や都心部再開発など、建設需要は非常に旺盛だ。押し目は絶好の買い場と考える。株価は13週移動平均線まで調整が続いたが、週足は下ヒゲを形成するムード。大手ゼネコン株との比較感でみると、大成建設(1801)の株価は2006年高値632円に対して現在94%戻した水準。清水建設(1803)は2006年高値に対して89%戻した位置で推移している。一方、同社株は64%戻したにすぎず出遅れ感が強い。25日移動平均線をクリアしたあとの動きに注目したい。ターゲットは615円、ロスカットは494円

3086

1,600円

1,320円

大丸と松坂屋ホールディングスの共同持株会社。パルコ事業ほか、好調なクレジットカード事業を中心に卸売事業、建装事業などを展開。8月の百貨店事業の売上高は、西日本・中部地区の店舗を中心に、台風上陸や降雨日数増によるマイナス影響を大きく受けたものの、宝飾品や化粧品の売上高が前年比で小幅に回復。気温の低下に伴い、秋ものファッションの定価商品も好調に推移している。中期経営計画では2016年に銀座六丁目10地区再開発、2017年に松坂屋上野店南館建替えのオープンを予定。株価は今年前半の底値を切り上げる格好で75日移動平均線を上回る展開へ。週足では13週移動平均線が26週移動平均線を上回るゴールクロスを見込む。6月高値1,488円を上回ると、新たな中期波動を確認か。株高による資産効果を期待し、内需株に再度注目したい。ターゲットは1,600円、ロスカットは1,320円

7202

1,800円

1,448円

国内トラック大手。海外販売に強み。国内トラックの受注環境は建設や物流需要向けに旺盛である。4-6月期営業利益はコンセンサスを上回る好決算。アジアの減速はあるものの、国内トラック事業の貢献と合理化効果も。主力のピックアップトラックでは、タイ、豪州以外の各地域への拡販に注力。自動車関連では長期的に出遅れ感があり、来年に向けて注目したい銘柄だ。株価は年初来高値を更新中。信用買い残は減少し、売り残ときっ抗。取り組み妙味も加わり、2013年7月高値(1636円、株式併合後)更新は時間の問題だろう。中長期波動でも期待値が高く、2013年5月高値1836円(株式併合後)をクリアできれば青天井となる。ターゲットは1,800円、ロスカットは1,448円

7649

5,000円

4,390円

ドラッグストア「スギ薬局」を展開。9/10に発表された8月月次速報では、既存店売上高が前年同月比0.8%増と2カ月連続のプラスとなった。客単価も上昇傾向にあり、消費増税の反動減が懸念されるなか、堅調な業績が光っている。再び内需系好業績銘柄への選好が強まりそうな点もフォロー要因と考える。株価は6月高値5,060円で買いが一巡したが、13週移動平均線をサポートに早々に出直りの公算。2006年高値3,540円から2011年安値1,597円までの下げ幅の倍返し5,500円処までは引っ張りたい。日足では9/11の陰線高値(4,520円)を上回り、短期トレンド転換の本気度も高い。短期ターゲットは5,000円、ロスカットは4,390円

7860

1,930円

1,630円

音楽・映像コンテンツ制作の「エイベックス・エンタテインメント」などを傘下に持つ。音楽CD・ダウンロードの販売は縮小する一方、映像配信でドコモ向けが好調。今期はソフトバンクモバイル向けの映像配信サービス「UULA(ウーラ)」によって収益改善が見込まれる。株価は2013年8月高値3,770円を起点に調整局面が続く。一方、13週移動平均線と26週移動平均線が下げ止まり、底打ち感も。8/5高値1,852円を上回ると基調に変化が生じる公算が大きい。日足の一目均衡表では遅行スパンが好転、抵抗帯(雲)を上回ったことで目先の動きに注目だ。ターゲットは1,930円、ロスカットは1,630円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・東証一部上場銘柄で9/24現在、時価総額が500億円以上、PER35倍以下、PBR3.0倍以下、配当利回りは0.8%以上、今期増収予想(日経予想)の中から、話題性、需給面などを考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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