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週刊日本株式アウトルック

先物主導で指数上げ最終へ、現物は主力止まり新興株に再びシフトか

2014/7/4
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野 幸利

来週の株式見通し(2014/7/7〜7/11)

来週(2014/7/7〜7/11)の東京市場は先物主導の展開が予想される。日経平均株価の予想レンジは15,300円-15,800円。米6月雇用統計やECB理事会などが通過し材料難に陥りやすい。国内では、6月景気ウォッチャー調査や5月機械受注などの経済指標が発表されるが、良くも悪くも好調な米景気を背景に米主要指数の高値更新が続くかが日本株にとっては需要な要素である。
一方、国内の決算発表を前に早くも個別ベースでは手控え要因になると思われる。主力株は足元までの上昇ですでに目先の節目に到達した銘柄も少なくなく、来週は週末のオプションSQ絡みの商いも含め、先物主導で指数ベースの上昇が続く展開が予想される。

図表1:中国の貿易統計 (輸出と輸入、前年比、2008/1〜2014/5)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

海外では、6月17・18日開催のFOMC議事録の公表や、7/10に発表される中国6月貿易収支(図表1)などが注目される。直近発表される中国の経済指標は比較的堅調だ。

貿易収支の結果で景気の持ち直し期待が一層高まれば、中国関連株に加え、出遅れ感のある海運セクターなどが買われる公算が大きい。7/8には米アルコアの決算発表などもあり、ここ最近上昇が目立つ非鉄セクターへの支援材料になるかが注目される。

物色傾向は出遅れセクターへの買いに加え、8月7日に発表されるJPX日経インデックス400採用銘柄の定期見直しを前に、採用候補銘柄や自己資本利益率(ROE)などに着目した物色なども予想される。
また、8月に多くなる自社株買いの余力や実績のある銘柄への買いなどが増える可能性もあろう。大型株全般に買いが一服する公算が大きく、再び息を吹き返してきたロボット関連やミクシィ(2121)、日本通信(9424)、直近IPO銘柄などを中心に、新興市場に離散した短期資金が再び向かうことになるだろう。

国内の経済指標では、5月景気動向指数、日銀支店長会議で黒田総裁挨拶、地域経済報告(さくらレポート)(7/7)、6月景気ウォッチャー調査(7/8)、6月工作機械受注速報値(7/9)、6月国内企業物価指数、5月第三次産業活動指数、5月機械受注、6月都心オフィス空室率、6月消費動向調査(7/10)、オプションSQ(7/11)などが重要。
決算発表では、ABCマート(7/9)、ファーストリテイリング、柿安本店、JIN、津田駒、竹内製作所、カッパクリHD、コジマ、吉野家HD、プレナス(7/10)、コスモス薬品、東宝、パソナ、サカタのタネ、ビックカメラ、三協立山、コーナン商事、ガリバー、島忠(7/11)などが注目される。

海外の経済指標やイベントでは、独5月鉱工業生産(7/7)、米5月消費者信用残高(9日4:00)(7/8)、中国6月生産者物価、中国6月消費者物価、インドネシア大統領選挙、BOE金融政策委員会(〜10日)、6月17・18日開催のFOMC議事録の公表(7/9)、中国6月貿易収支、豪6月失業率、仏5月鉱工業生産・6月消費者物価、米5月卸売在庫(7/10)、米6月財政収支(12日3:00)(7/11)などが注目される。
また、7/8のアルコアを皮切りに米企業の4-6月期の決算発表が始まる。

新規上場は7/10にJASDAQスタンダードに鳥貴族(3193)が上場する。居酒屋「鳥貴族」を運営。関西圏・首都圏・東海圏に焼き鳥店を展開している。2014年4月末現在、計353店舗ある。メニューを約60品目に絞り込み、販売価格280円(税抜き)均一を基本コンセプトとしている。業績は好調だが、単一業態ならではの危うさがある。ただ、PERには割安感があり、吸収金額も特に問題なし。優待合わせた利回りは2.7%弱にとどまるが、堅調な展開が期待される。なお、社長の息子がアイドルグループ「関ジャニ∞(かんじゃにえいと)」の大倉忠義氏で株主にもなっていることから、別の面で注目も。ジャニーズ効果で意外高もあり得るか。

図表2は、日経平均株価の日足の一目均衡表である。日柄面での注目は雲のネジレが発生する7/7-8である。前回指摘したドル円相場と同じである。もみ合い上放れの起点になるのか? 7/7前後まで上昇力が強まるパターンなのか? ドル円の一目均衡表では雲の下限が切り上がる局面に入るだけに、米雇用統計の発表をきっかけとして円安・ドル高方向に反応があるのかもしれない。
円安メリットが大きいトヨタ自動車(7203)株はいったん頭打ちが意識されやすい水準まで上昇した。この先、同社株を含め日経平均株価の上値余地があるとすれば、円安方向への動意次第ではないか。
週足では13週移動平均線の強い上昇に伴って、6/9高値(15,206円)から下げ幅の倍返しとなる15,582円を超え、12/3高値15,794円前後まで上昇基調を強める展開が予想される。一方、昨年来高値(16,320円)更新につながる波動は続くだろうが、来週は変化日候補(7/7〜11)が集中しており、短期的な高値を形成する週になる可能性があり注意したい。

図表2:日経平均株価 (日足、2013/9/30〜2014/7/3)
  • 出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週の注目銘柄(2014/7/7〜7/11)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット株価(円)

注目ポイント

3402

758円

655円

合繊の最大手。炭素繊維は高成長事業で世界トップ。水処理用の逆浸透膜も有力。炭素繊維が航空機向けに着実に増加していることに加え、将来的には自動車の軽量化に向けて需要が見込まれる。開発した高耐久テキスタイルは、風力発電機、ベアリングなどにも用途展開の方針。株価は出遅れ感が強い。24カ月移動平均線の上昇はポジティブだ。2013年11月に形成した大陽線の高値733円を上回れるかがポイント。上回れば900円前後まで上昇余地が広がる公算が大きい。日足の一目均衡表では、雲を越えたあとも底堅く推移。雲のネジレに向けてもみ合いが続く可能性はあるが、674円を下値で意識できれば一段高へ。705円前後を上回ると2013年高値786円が視野に。ターゲットは758円、ロスカットは655円

5707

500円

370円

亜鉛・鉛の精錬大手。鉛生産で国内首位、銀生産は国内トップクラス、亜鉛生産は国内シェアの2割を占めている。亜鉛・鉛・銀の販売量の増加基調。資源事業では100%子会社の豪州CBH社のラスプ鉱山が年間を通じて売上に寄与。精錬事業では円安は追い風となる。環境リサイクルや電子材料なども手掛けている。株価は2009年高値529円を起点に長い調整が続くが、2012年以降は底値を切り上げる気配も。2013年2月高値419円を上回ると底固めが確認され、605円処まで騰勢を強める公算が大きい。信用買い残は出来高の増加で吸収できるレベルである。ターゲットは500円、ロスカットは370円

5803

658円

468円

電線大手の一角。FPC(フレキシブルプリント基板)で世界シェア高い。今期は受注回復や自動車ワイヤーハーネスの拡販に期待大。FPCを中心としたエレクトロニクスの回復を見込む。事業構造改革の効果も。自社株買い中心に株主還元に機動的。株価は順調に下値を切り上げる展開が続いている。月足の一目均衡表では雲を上回るタイミングに入り、需給改善期待が強い。2010年高値549円手前で強含む動きは先高期待の現われだ。基準線の上昇局面入りも近く、やや長めのスタンスで望みたい。ターゲットは658円、ロスカットは468円

6810

2,000円

1,770円

電子機器向けなどの民生電池全般やテープ類のほか、光学部品、プロジェクター、光ディスクなども製造・販売している。乾電池と磁気テープのメーカーとして昭和35年9月に創業。2010年3月に日立製作所による完全子会社化に伴い上場廃止となったが、今年3月に再上場を果たした。特に電池事業は、各国で広がる自動車の安全機能充実に向けた動きが追い風となる。株価は上場日の瞬間高値1,980円を天井に調整が続く。一方、足元は上場来の高値と安値の中値1,810円前後で底堅く推移しており、相場全体の好調な流れに順応しやすい局面に入ってくると思われる。基準線の上昇で一段高につながるかが目先の焦点。4月高値1,908円をクリアできると、上場来高値(1,980円)更新に続き、上昇トレンド入りなどのシナリオを描きたい。ターゲットは2,000円、ロスカットは1,770円

9613

4,500円

3,780円

情報サービス最大手。官公庁や金融機関向け大型システム受託に強い。今期受注は、前期に北米テキサス州交通局から大規模案件を受注した反動減を見込む。ベトナムやタイなど東南アジア向け強化。通信向けは伸び悩むが、国内企業の設備投資増加は恩恵大。海外でのM&Aにも意欲的。株価は12カ月移動平均線をサポートに上昇トレンド継続。2月高値4,315円を上回れば、5,000円を目指す公算あり。週足では13週移動平均線と26週移動平均線のゴールデンクロスが視野に入ってきた。6月高値4,060円を上回れば、2月高値が視野に入ってくる。ターゲットは4,500円、ロスカットは3,780円

  • 出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成
  • 注目銘柄採用基準・・・ 東証1部上場銘柄で7/2現在、時価総額が500億円以上、PER30倍以下、PBR1.8倍以下、予想配当利回り1.3%以上、今期営業増益予想(東洋経済予想)の中から、短期的な売られ過ぎや話題性、需給面などを考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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