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週刊日本株式アウトルック

急落から1年、今年の5月最終週は急反発か

2014/5/23
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野 幸利

来週の株式見通し(2014/5/26〜5/30)

来週(2014/5/26〜5/30)の日経平均株価の予想レンジは14,300円-15,000円。米主要指数の高値更新の動きが重要なポイントになりそうだ。国内は手掛かり材料難となり、週末に発表される4月消費者物価指数、鉱工業生産、住宅着工件数などまで相場に大きく影響を及ぼすものはない。

一方、米国では4月耐久財受注、5月消費者信頼感指数など、比較的注目度が高い経済指標の発表が多い。これまでは米主要指数の高値更新についていけなかった日本株だったが、TOPIXベースの今期予想PERは12倍台とバリュエーション面ではすでに割安水準にある。年初からの日柄調整も5カ月が経過し、まとまった売りが一巡した公算が大きい。海外からは株主還元を材料にした個別ベースへの資金流入が続いており、全体的にもバリュエーション面や時間の経過とともに欧米市場と次第に連動性を高めていくと思われる。昨年のように円安が伴う上昇はまだ見込みづらいが、6月に発表される新成長戦略やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)改革絡みのニュースに期待しながらも、内需主力株中心に全般底上げのムードが出てくるだろう。

5/21、現状維持を決めた日銀金融政策決定会合や黒田日銀総裁の会見などを通じ、追加金融緩和はなくなったとの見方も出てきた。直後に円買い・株売りの仕掛けなどが散見されたが、急速に円安・株高方向に持ち直し政策決定会合前の水準を保った格好となった。下げる場面では売り方による買い戻しが入りやすく、短期的には底割れ警戒から持ち直しのムードに変わってきたのではないか。

一方、安値からの反発力はまだ小さく、不安定な動きが続くことが予想される。外部環境の悪化次第では、下振れリスクが再び台頭する余地は十分ありえる。

東証一部の騰落レシオ(25日)が100%以上を回復した(図表1)。100%は値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が25日間平均で同じになる水準である。足元の騰落レシオの推移は、昨年後半から一転して下値を切り上げており、100%超えで株価上放れのサインとなるか注目したい。

図表1:TOPIXと東証一部の騰落レシオ25日(2012/1〜2014/5/21)
TOPIXと東証一部の騰落レシオ25日(2012/1〜2014/5/21)

出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週の国内の経済指標やイベントでは、4月30日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨(5/26)、4月企業向けサービス価格指数、5月中小企業景況判断(5/27)、黒田日銀総裁が日銀金融研主催の国際コンファランスで開会挨拶(5/28)、4月商業販売統計(5/29)、4月失業率・有効求人倍率、4月家計調査、4月全国消費者物価指数、5月東京地区消費者物価指数、4月鉱工業生産、4月自動車生産台数、4月住宅着工件数(5/30)などが注目される。

一方、海外の経済指標やイベントでは、ウクライナ大統領選挙予定(5/25)、エジプト大統領選第1回投票(〜27日)(5/26)、米4月耐久財受注、米3月FHFA住宅価格指数、米3月S&Pケース・シラー住宅価格指数、米マークイットサービス業PMI速報値、米5月CB消費者信頼感指数、米5月リッチモンド連銀製造業指数、米5月ダラス連銀製造業活動(5/27)、中国4月工業利益、独5月失業率(5/28)、米1-3月期GDP改定値、米4月中古住宅販売仮契約(5/29)、米4月個人所得・個人支出 、米5月シカゴ購買部協会景気指数、米5月ミシガン大学消費者信頼感指数改定値(5/30)などが材料視されやすい。

マザーズ市場のミクシィ(2121)、ジャスダック市場の日本通信(9424)が騰勢を強めている。米国でいうところの「モメンタム銘柄」である。

図表2は、東証マザーズ指数とミクシィの株価を指数化したチャートである。ミクシィが低迷相場から上昇が始まったのは昨年11月。マザーズ指数は2012年中旬から上昇が始まり、2014年1月高値を起点に調整に入った。2013年以降の両者の動き方はまったく異なる。シコリが少ないミクシィの値動きの軽さに、短期資金が一気に仕掛けた様相である。注目しなければいけないのは、2009年に付けた戻り高値8650円を上回ったことだ。短期的には調整を入れる可能性はあるが、1万800円〜1万1000円(2007年11月高値からの調整の半値戻し)まで上昇基調が続く公算が大きい。

東証マザーズ指数は月足の一目均衡表上では、横ばいの基準線(671.20、5/21現在)を下回って推移している。1月高値から5カ月連続の陰線となる可能性は高いが、月末終値で基準線を上回れば、6月は反発が予想される。東証マザーズ指数が上昇し始めたら、ミクシィ株の上昇は一服するだろう。

図表2:東証マザーズ指数とミクシィ(月足、2006/10〜2014/5/21)
東証マザーズ指数とミクシィ(月足、2006/10〜2014/5/21)

出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

図表3は、日経ジャスダック平均と日本通信の指数化チャートである。日本通信の急騰につながったポイントは、2008年高値から三回あった押し(2008年6月高値256円→2009年2月安値42円、2009年6月高値239円→2010年11月安値38円、2011年1月高値190円→2013年2月安値47円)である。底値圏での上げ下げの動きは、もち合い放れ後の上昇の持続力を高める要因になることがある。このケースの上値メドは、2007年安値からの二層倍478円をすでにクリアしており、次は三層倍の700円処。過去の経緯からは6月のどこかで天井を打つ公算が大きい。

日経ジャスダック平均は月足の一目均衡表上では、横ばいの転換線(1966.33円、5/21現在)を下回って推移している。3月高値から3カ月連続の陰線となる可能性は高いが、月末終値で転換線を上回れば、6月は転換線の上昇が株価反発を後押しする展開が予想される。日経ジャスダック平均が上昇し始めたら、日本通信株はいったん上昇が一服するだろう。

図表3:日経ジャスダック平均と日本通信(月足、2006/10〜2014/5/21)
日経ジャスダック平均と日本通信(月足、2006/10〜2014/5/21)

出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

図表4は、前回に続いて日経平均株価と各期間の移動平均線を掲載したものである。今週は25日移動平均線が上昇に転じ、株価はそれを上回った。14,000円台前半に踏みとどまれば、次は75日移動平均線が下げ止まり、同線超えにつながるチャンスが来るだろう。さらに強気の見方では、100日移動平均線や、3/7高値を起点とした右肩下がりの上値抵抗線まで騰勢を強めていけるかが注目される。。

ところで、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)は昨年5月の高値から1年が経過した。当時は6月安値まで日経平均が22.1%、TOPIXが19.9%急落し、その後は長いもみ合い相場に入っていった。現在のところ、5月に入ってからの主要な安値は5/7、5/19(終値ベース)。1年という月日に特段と意味はないが、当時と逆(急反発)の分岐点になるかもしれず、一応、注視して見ておきたい。

図表4:日経平均株価と移動平均線(日足、2013/12/26〜2014/5/22)
日経平均株価と移動平均線(日足、2013/12/26〜2014/5/22)

出所:BloombergよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

来週の注目銘柄(2014/5/26〜5/30)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット株価(円)

注目ポイント

1820

478円

347円

準大手ゼネコンの一角。トンネルなど陸上土木が得意。土木比率は約4割。採算重視の受注体制を強化。リニア中央新幹線など大規模プロジェクトによる収益回復期待。東南アジア中心に海外体制拡充へ。増配意欲あり。株価は順調に26週移動平均線に沿って右肩上がり。2000年から7年続いたもみ合い水準は戻り売り強いが、上昇加速と出来高増加で吸収は可能。PBRに割安感強く、高値更新後の動きに注目したい。ターゲットは478円、ロスカット347円

2229

3,180円

2,370円

スナック菓子の国内最大手。米ペプシコの持ち分法適用関連会社。中国事業の本格展開やインドネシアにも意欲。台湾・香港での「Jagabee」伸長に期待。ポテトチップスやシリアル食品、海外事業の強化で今期2ケタ増益目指す。株価は12カ月移動平均線をサポートに切り返し。2013年9月高値2,977円を目指す公算あり。割安感はない。が、信用買い残が急速に整理され、取組み改善から戻り売り圧力は限定的か。年初来高値更新で短期的には強気継続へ。ターゲットは3,180円、ロスカットは2,370円。

3092

3,480円

2,090円

衣料品ネット通販「ゾゾタウン」を展開。送料無料化やサイト改善が奏功し、知名度は年々向上。新物流拠点の費用負担は足かせだが、スマホ経由の売上増勢見込む。配当増で株価を意識。成長株で分散投資の対象か。株価は底割れ否定の週足陽線で切り返し。だが、下落基調にある26週移動平均線を前にちゅうちょ。26週移動平均線が上昇に転じるまでの日柄調整をこなせば、買い方優位になろう。信用の取組み面で需給不安なく、押し目買いを継続したい。戻り高値2,780円更新時は出来高増加で順張り判断に。ターゲットは3,480円、ロスカット2,090円。

6506

1,300円

1,060円

産業用ロボットなどメカトロ製品を手掛ける。工作機械や半導体製造装置向けサーボモーターなど主力の制御機器が堅調。スマホ向けの設備投資増強は追い風。産業用ロボットも中国での省人化投資のニーズを背景に伸び見込む。高収益のインバーターに対する競争力低下が懸念。株価は今期見通しが市場予想を下回り、一段安の展開へ。だが、月足では一目均衡表の基準線までスピード調整完了。日足上に形成されたマド埋め(1,325円)に向け、リバウンド狙いのタイミングとみられる。ターゲットは1,300円、ロスカットは1,060円。

6750

1,950円

1,610円

PC・スマホ・タブレット関連製品メーカー。地域密着の販売網が強み。欧米事業を縮小し、東南アジア・中南米の店舗加速に注力。東京五輪に向けて国策「Wi-Fi」環境の増強は追い風。高容量帯HDDでシェアトップを誇る。株価は3月高値2,200円を起点とした二段下げは出来高増加で目先底打ちか。直近安値1,618円は2013年1月高値(1,630円)の節目で下げ止まり。週足では26週移動平均線がサポートになっているのも、底打ちの確度高める要因だ。売り方の買い戻し一巡し、信用の取組みやや悪化。だが、まずは4/23の戻り高値1,980円を目安にリバウンド狙い。ターゲット1,950円、ロスカット1,610円

  • 出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成
  • 注目銘柄採用基準・・・東証一部銘柄で5/21現在、時価総額が300億円以上、PER35倍以下、予想配当利回りが1%前後以上、今期営業増益予想、5/16現在の信用買い残が前週比で減少した銘柄の中から、短期的な売られ過ぎや話題性を考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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