現実味を帯びてきた21,000円
週半ばから海外勢が動き出す |
前週の225先物は週間ベースで140円の上昇となった。週初は、企業決算本格化を受けて個別銘柄中心の相場展開となり、先物、オプション市場の商いは閑散となった。ただ、為替市場で米国金利9月引き上げへの機運が高まったことによるドル買いが進むと、先物市場にも断続的な買いが入り225先物は上昇。モルガンやゴールドマン・サックスの一手買いとも思えるまとまった買いが連日入るなど想定外に強い地合いとなった。また、ソフトバンクGなど決算が材料視された銘柄が上昇したことも指数を押し上げる要因に。なお、7/31時点の裁定買い残は16億株台と積極的に裁定買いを積み上げるような動きは引続き観測されていない。
225先物の手口では、モルガン、ゴールドマン・サックス、ドイツ証券、クレディ・スイス、メリルリンチが買い方上位に並んだ一方、野村、バークレイズ、Aアムロ、大和、みずほ証券が売り方に並んだ。TOPIX先物に関しては、モルガンが1万枚超の買い越しで買い筆頭となった一方、BNPパリバ、メリルリンチ、クレディ・スイス、Nエッジが売り方上位に回った。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
週末は8月限オプションSQ |
日経VI(ボラティリティ・インデックス)は17p台で推移している。オプション市場では指数一段高の5日、6日に商いが増加する場面もみられたが、合計売買枚数が20万枚を超えるような商い活況とは程遠い状況に。今週末に8月限オプションSQ値算出を迎えるが、建玉や裁定買い残を見る限りではSQ値算出に絡んだ商いは非常に少ないとみられる。思惑先行による思わぬ動きや、225採用銘柄の決算次第では算出に時間がかかる可能性はあるが、波乱要素は乏しいと見る。
NT倍率(先物)は約2ヶ月ぶりに12.3倍を割り込むなど縮小傾向が強まった。バークレイズがNTショートのポジションを組んだことや、ファーストリテイリングが売り優勢となったことなどが要因。一方、週末はソフトバンクGが大幅高となったことで12.1倍台に突入するような急激なNT縮小は回避された。
現実味を帯びてきた21,000円 |
今週末で個別企業の決算発表が一巡を迎えることから、決算に絡んだ商い増加による売買代金3兆円超えはいったん終了となろう。先物市場では、5日がドイツ証券、クレディ・スイスなど、6日はモルガン、7日はゴールドマン・サックスといったブローカーが225先物、TOPIX先物の買い方上位に並んだ。一部では「円安進行に伴う短期売買」との声も聞かれることで、円安ドル高が一服したことからアンワインドは警戒。25日移動平均線が位置する20,400円レベルがサポートとなるが、週末のSQに絡んだ思惑的な売買で大きく振らされる場面はあるかもしれない。
一方、日足チャートでは、6月の年初来高値20,950円、7月9日の19,100円をそれぞれ起点とした三角もち合いを形成している。じりじりと下値を切り上げる展開が続くと7月高値20,850円や年初来高値20,950円をクリアする場面も想定しておきたい。NYダウが7日続落となっているなか日本株がこれだけしっかりと推移していることは、日本株の需給面などが意識されていると見る。相対的にも日本株は下げ難い地合いが続くと想定。今週の上値メドは21,000円、下値メドは20,400円とする。
経済スケジュール(8月10日〜14日)
- 提供:フィスコ社
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