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7年4ヵ月ぶりの日経平均株価、高値更新
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先週は、11月24日(月)が勤労感謝の日の祝日だったことから、4日立会いでした。先週の高値は25日(火)の1万7,490円39銭、一方、安値は27日(木)の1万7,212円48銭。高安の値幅は277円91銭と、小幅のレンジ内の値動きが続きました。
しかし、今週に入って原油安・円安の外部環境の後押しと、7〜9月期の法人企業統計で注目度が高いソフトウエアを除く全産業の設備投資額が増えたことを好感した買いによって、12月1日(月)の終値は、7年4ヶ月ぶりに1万7,500円台を回復しました。
また、先週11月25日(火)から、JPX日経インデックス400先物が取引開始されました。
先週4日間の出来高枚数が、ミニTOPIXの出来高枚数を上回るなど好調な滑り出しです。JPX日経インデックス400先物の想定元本は約130万円と、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物よりも少額です。最低必要証拠金は1枚47,000円(12/2現在)です。12月2日からは、日本銀行の買い入れ対象のETFに、JPX日経インデックス400のETFが追加され、益々、JPX日経インデックス400先物の取引が活発化することが予想されます。特に、前場引け時点で大きく下落している局面においては、14:30以後に日銀のETF買いの可能性があります。大引けに掛けて、思惑で価格が上下する可能性があるので、取引チャンスになりそうです。
表1:日経平均株価 四本値・前日比・出来高
日付 |
始値 |
高値 |
安値 |
終値 |
前日比 |
出来高(株) |
11月25日(火) |
17,490 |
17,490 |
17,373 |
17,408 |
50 |
2,716,960,000 |
11月26日(水) |
17,348 |
17,433 |
17,336 |
17,384 |
-24 |
2,211,990,000 |
11月27日(木) |
17,310 |
17,347 |
17,212 |
17,249 |
-135 |
2,057,010,000 |
11月28日(金) |
17,340 |
17,472 |
17,331 |
17,460 |
211 |
2,329,090,000 |
12月1日(月) |
17,475 |
17,521 |
17,300 |
17,590 |
98 |
2,023,620,000 |
図1:日経平均株価(日足 6ヶ月間)
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今週は、ECB理事会と米雇用統計に注目!!
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今週は、12月4日(木)に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会に注目です。ドラギ総裁が追加緩和に前向きな発言を繰り返していることから、ECBが近い将来にさらなる金融緩和策を打ち出すとの見方があるからです。また、5日(金)にある米雇用統計と、その前哨戦である、ISM製造業・非製造業景況指数、ADP雇用者数なども含めて注目度が高いようです。
いずれも日本時間の夜間に発表されるため、先物のイブニング・セッション(16:30〜翌3:00)を利用すれば、リアルタイムで取引が可能ですので、是非ご検討ください。
表2:今週後半の主なスケジュール
日付 |
時間(日本時間) |
国 |
内容 |
12月3日(水) |
8:00 |
米国 |
新車販売台数(11月) |
14:00 |
日本 |
レギュラーガソリン小売価格 |
22:15 |
米国 |
ADP雇用リポート(11月) |
0:00 |
米国 |
ISM非製造業景況指数 |
12月4日(木) |
4:00 |
米国 |
地区連銀経済報告(ベージュブック) |
8:50 |
日本 |
対外及び対内証券売買契約等の状況 |
21:00 |
英国 |
英金融政策決定委員会 |
23:30 |
米国 |
新規失業保険申請件数 |
12月5日(金) |
14:00 |
日本 |
景気動向指数(速報) |
19:00 |
欧州 |
ユーロ圏国内総生産(GDP)(7〜9月期 改定値) |
22:30 |
米国 |
雇用統計(11月) |
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12月は1年で一番勝率の高い月。「掉尾(とうび)の一振」がありそう!?
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年内最後の取引日(12/30)の大納会に向けて株価が上昇することを、「掉尾(とうび)の一振」とも言いますが、過去のデータより、年末の株高について検証してみました。
表3のように、12月は日経平均株価の月足ベースでの勝率(月足陽線=勝ち)が過去25年間で16勝9敗(勝率64.0%)と、1年間で最も勝率が高い月であり、12月の月足ベースの日経平均株価チャートは、陽線になることが多い傾向があることが判ります。
過去10年間の12月の日経平均の高値・安値を日付を調べたものが、表4です。
過去10年間で、高値日が安値日より後日にあったのが8回、逆に安値日が高値日の後日にあったのが2回でした。また、10年間の平均の安値日は7.8日、高値日は24.4日であることから、年末高の傾向があると言えそうです。しかも、大納会より3営業日以内に高値を付けたのが7回と、年末に向けて株価上昇したことが多かったことがわかります。
あくまでも過去実績なので、2014年末も株高になる保証はないですが、年末の株高の可能性が高いことを踏まえて日経平均先物の売買に活かしてみてはいかがでしょうか。
「掉尾の一振」については、新年相場への期待感もあり、株高が起こるとも言われています。
リーマンショック前の日経平均株価の高値は、18,300円。12月1日(月)の終値の17,590円からは、あと710円。
さて、2014年の年末はどのようになるでしょうか。
表3:日経平均月足星取表(25年)
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勝ち |
負け |
勝率 |
1月 |
10 |
15 |
40.0% |
2月 |
14 |
11 |
56.0% |
3月 |
13 |
12 |
52.0% |
4月 |
14 |
11 |
56.0% |
5月 |
12 |
13 |
48.0% |
6月 |
14 |
11 |
56.0% |
7月 |
10 |
15 |
40.0% |
8月 |
10 |
15 |
40.0% |
9月 |
10 |
15 |
40.0% |
10月 |
11 |
14 |
44.0% |
11月 |
15 |
10 |
60.0% |
12月 |
16 |
9 |
64.0% |
合計 |
149 |
151 |
49.7% |
表4:日経平均株価の12月高値・安値 騰落率
年 |
月間安値 |
月間高値 |
安値日 |
高値日 |
順序 |
騰落率 |
2004 |
10,757 |
11,489 |
10日 |
30日 |
○ |
6.8% |
2003 |
15,131 |
16,344 |
1日 |
29日 |
○ |
8.0% |
2006 |
16,266 |
17,226 |
5日 |
29日 |
○ |
5.9% |
2007 |
15,031 |
16,045 |
19日 |
11日 |
× |
|
2008 |
7,864 |
8,860 |
2日 |
30日 |
○ |
12.7% |
2009 |
9,572 |
10,638 |
1日 |
29日 |
○ |
11.1% |
2010 |
9,988 |
10,371 |
1日 |
21日 |
○ |
3.8% |
2011 |
8,296 |
8,722 |
19日 |
7日 |
× |
|
2012 |
9,432 |
10,385 |
4日 |
28日 |
○ |
10.1% |
2013 |
15,153 |
16,291 |
16日 |
30日 |
○ |
7.5% |
2014 |
? |
? |
? |
? |
? |
? |
平均 |
|
|
7.8日 |
24.4日 |
|
8.2% |
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