解散・総選挙 過去22回の株価推移からは、強気相場!?
【新商品】11/25〜JPX日経インデックス400先物を取扱開始!
SBI証券では2014/11/25(火)から大阪取引所に上場のJPX日経インデックス400先物を取扱開始!
この商品の取扱いにより当社の大阪取引所上場の先物・オプション取引における取扱商品数は主要ネット証券最多の11商品となります。
※「主要ネット証券」とは、口座開設数上位5社のSBI証券、カブドットコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券(カナ順)を指します。(2014年10月末現在、各社公表内容等より、SBI証券調べ)
- ※「主要ネット証券」とは、口座開設数上位5社のSBI証券、カブドットコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券(カナ順)を指します。(2014年10月末現在、各社公表内容等より、SBI証券調べ)
黒田バズーカ砲第二弾以降、初の押し目 |
先週は、衆議院解散・総選挙や消費税に関する要人発言に、上下に振らされた相場展開でした。10日(月)こそ、小反落したものの、堅調相場が14日(金)まで続いていました。11日(火)には、節目である日経平均株価17,000円を7年1ヶ月ぶりに終値ベースで上抜けました。その後も堅調相場が続き、14日(金)の寄付き値では、7年4ヶ月ぶりに日経平均株価が17,500円を超えました。その後はもみ合いとなり、17,491円で取引を終え、東証1部時価総額も約7年ぶりに500億円を回復しました。
週明けの17日(月)は、寄付き前に発表された7〜9月期のGDPの速報値が、アナリストコンセンサス+2.0%(年率)に対して、-1.6%(年率)と想定外の悪化でした。景況感の悪化から、寄付き後に売りがかさみ、前週末比500円以上の大幅な下げとなりました。前週まで高値圏で推移していたことから、GDPの結果をきっかけに一気に利食い売りが出たようです。黒田バズーカ砲第二弾以降、初の押し目となっています。
表1:日経平均株価 四本値・前日比・出来高
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 | 出来高(株) |
---|---|---|---|---|---|---|
11月10日(月) | 16,758 | 16,818 | 16,713 | 16,781 | -100 | 2,053,870,000 |
11月11日(火) | 16,869 | 17,160 | 16,855 | 17,124 | 344 | 2,412,550,000 |
11月12日(水) | 17,253 | 17,444 | 17,170 | 17,197 | 73 | 3,120,370,000 |
11月13日(木) | 17,192 | 17,401 | 17,100 | 17,393 | 196 | 2,467,880,000 |
11月14日(金) | 17,521 | 17,521 | 17,300 | 17,491 | 98 | 2,954,710,000 |
11月17日(月) | 17,381 | 17,409 | 16,907 | 16,974 | -517 | 2,889,710,000 |
図1:日経平均株価(日足 6ヶ月間)
- ※当社WEBを用いてSBI証券が作成。
今週も日銀・黒田総裁と安倍首相の要人発言に要注目 |
今週は、17日(月)の7〜9月期のGDPの速報値の想定外の-1.6%への悪化を受けて、18日(火)・19日(水)と開催される日銀の金融政策決定会合に注目です。10月末に想定外の黒田バズーカ砲第二弾を打ち上げて間もない会合なので、特に大きな変更は考えられません。しかし、GDP速報値のネガティブサプライズに対しての黒田総裁のコメントが注目されます。また、18日・19日とも言われる安倍首相の消費税延期・解散総選挙についての判断も気になるところです。
消費税延期・解散総選挙が発表されたら、目先の材料出尽くしで下落することも予想されますが、17日の大幅安で、事前に調整したとの見方もあり、日経平均株価は要人発言によって、大きく上下に振らされる展開となりそうです。
表2:今週後半の主なスケジュール
日付 | 時間(日本時間) | 国 | 内容 |
---|---|---|---|
11月19日(水) | - | 日本 | 日銀・金融政策決定会合(18〜19日) |
14:00 | 日本 | 景気動向指数(9月・改定) | |
14:30 | 日本 | 百貨店売上高(10月) | |
0:30 | 米国 | 週間石油在庫統計 | |
11月20日(木) | 4:00 | 米国 | FOMC議事要旨 |
8:50 | 日本 | 貿易収支(10月・速報) | |
10:45 | 中国 | 中国製造業PMI(11月・速報) | |
15:00 | 日本 | 工作機械受注(確報) | |
22:30 | 米国 | 消費者物価指数CPI・新規失業保険申請件数 | |
11月21日(金) | 8:00 | 米国 | 半導体BBレシオ(10月) |
- ※当社WEBを用いてSBI証券が作成。
過去の解散・総選挙の解散日から投票日までの株価推移から戦略を考えると |
先週から、政府要人から解散・総選挙、消費税増税延期について、様々な発言が報道されております。コレによって、日経平均株価が上下に振らされる展開でした。基本的には、消費税増税延期が景気の底割れ懸念を払拭するとの見方から、株価上昇になっていたようでした。
今週の週明けに、7〜9月期のGDP速報値の想定外の悪化から、より消費税増税延期の方向性が強まったと考えられます。消費税増税延期とセットで考えられているのが、衆議院の解散・総選挙です。消費税増税が民主・自民・公明のいわゆる3党合意で決まっているため、消費税増税を延期するときには、選挙の争点として「民意を問う」との大義名分で、実施されそうな気配です。
近々に発表されるかも知れない、衆議院の解散・総選挙において、戦後株式市場が再スタートしてから、22回の解散・総選挙(第34回は唯一の任期満了)がありますが、解散日から選挙日までの日経平均の騰落は、17勝5敗(勝率77.2%)と、圧倒的に堅調相場が多かったようです。その22回の平均騰落率は2.1%でした。
また、直近は3連勝となっており、その3回の平均騰落率は9.04%になっています。
過去の事例から投資戦略を考えてみると、日経平均先物については、基本はロング目線で考えて良さそうです。7〜9月期のGDP速報値は-1.6%とショッキングな数字でしたが、7〜9月期の企業決算は総じて堅調で、日経平均株価の1株あたりEPSも1,069円(11月14日基準)まで跳ね上がっています。PER16倍で計算しても、17,104円となるため、日銀の追加緩和とGPIFの改革という2つの好材料を元に、選挙期間中は、堅調相場が期待できそうです。
表3:総選挙と株価
総選挙回次 | 解散日 | 投票日 | 騰落(%) (A)→(B) |
解散時 首相 |
||
---|---|---|---|---|---|---|
年月日 | 日経平均(A) | 年月日 | 日経平均(B) | |||
25 | 1952/8/28 | 256.91 | 1952/10/1 | 271.49 | 5.68 | 吉田 |
26 | 1953/3/14 | 368.53 | 1953/4/19 | 345.12 | -6.35 | 吉田 |
27 | 1955/1/24 | 376.26 | 1955/2/27 | 366.99 | -2.46 | 鳩山 |
28 | 1958/4/25 | 557.62 | 1958/5/22 | 562.26 | 0.83 | 岸 |
29 | 1960/10/24 | 1,258.57 | 1960/11/20 | 1,267.92 | 0.74 | 池田 |
30 | 1963/10/23 | 1,387.36 | 1963/11/21 | 1,297.61 | -6.47 | 池田 |
31 | 1966/12/27 | 1,444.91 | 1967/1/29 | 1,457.50 | 0.87 | 佐藤 |
32 | 1969/12/2 | 2,252.61 | 1969/12/27 | 2,358.96 | 4.72 | 佐藤 |
33 | 1972/11/13 | 4,553.77 | 1972/12/10 | 4,859.40 | 6.71 | 田中 |
34 | 1976/11/4 | 4,575.74 | 1976/12/5 | 4,585.94 | 0.22 | 三木 |
35 | 1979/9/7 | 6,410.96 | 1979/10/7 | 6,495.70 | 1.32 | 大平 |
36 | 1980/5/19 | 6,634.33 | 1980/6/22 | 6,860.89 | 3.41 | 大平 |
37 | 1983/11/28 | 9,294.71 | 1983/12/18 | 9,484.17 | 2.04 | 中曽根 |
38 | 1986/6/2 | 16,739.27 | 1986/7/6 | 17,714.07 | 5.82 | 中曽根 |
39 | 1990/1/24 | 36,778.98 | 1990/2/18 | 37,222.60 | 1.21 | 海部 |
40 | 1993/6/18 | 19,804.54 | 1993/7/18 | 20,150.92 | 1.75 | 宮沢 |
41 | 1996/9/27 | 21,547.02 | 1990/10/20 | 21,302.95 | -1.13 | 橋本 |
42 | 2000/6/2 | 16,800.06 | 2000/6/25 | 16,925.40 | 0.75 | 森 |
43 | 2003/10/10 | 10,786.04 | 2003/11/9 | 10,505.54 | -2.60 | 小泉 |
44 | 2005/8/8 | 11,778.98 | 2005/9/11 | 12,896.43 | 9.49 | 小泉 |
45 | 2009/7/21 | 9,652.02 | 2009/8/30 | 10,492.53 | 8.71 | 麻生 |
46 | 2012/11/16 | 9,024.16 | 2012/12/16 | 9,828.88 | 8.92 | 野田 |
- ※「衆議院」他、各種資料よりSBI証券が作成。投票日株価は、当日が休日の場合は直後の営業日株価。
なお、第34回は任期満了で総選挙となった戦後唯一の例であり、「解散日」の年月日としては、会期末年月日を記載している。
少ない資金で大きな利益を狙いたくありませんか?そんな方はこちらを確認!
先物・オプションの関連コンテンツ
オプションのココがPOINT!
日銀の大規模追加緩和でマーケット激変/今後はどうなる?