皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。
1日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)では、パウエル議長のハト派発言が好感されました。3日に発表された雇用統計ではインフレ懸念の後退が好感され株式市場は反発しました。
NASDAQ-100は下降期である第4ステージから下降相場の終焉である第5ステージへ移行してきました。ここから短期移動平均線が帯を上抜けてくれば上昇相場の入口である第6ステージに移行します。一方で、短期移動平均線が帯を下抜ければ下降期である第4ステージに逆行します。
NYダウは下降期である第4ステージから下降相場の終焉である第5ステージへ移行してきました。ここから短期移動平均線が帯を上抜けてくれば上昇相場の入口である第6ステージに移行します。一方で、短期移動平均線が帯を下抜ければ下降期である第4ステージに逆行します。
日経225は下降期である第4ステージを維持しています。ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくれば下降トレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯を上抜けてくれば下降相場の終焉である第5ステージに移行します。
原油ETFは上昇期である第1ステージから下降相場の入口である第3ステージに移行してきました。ここから中期移動平均線が長期移動平均線を下抜ければ下降期である第4ステージに移行します。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに逆行します。
1〜3月期の米雇用コスト指数が前期比1.2%上昇と、市場予想以上の上昇率となり、2023年10〜12月期(0.9%上昇)も上回ったことで、賃金インフレ再燃への懸念が広がり、米長期金利が上昇しました。これを受け、ハイテク株を中心に幅広い銘柄の売りが膨らみました。
一方で、4月の米消費者信頼感指数は97.0と市場予想を下回り、22年7月以来の低水準となりました。4月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)は37.9と市場予想に反して低下し、22年11月以来の低さとなりました。
米連邦準備制度理事会(FRB)は1日、FOMCで政策金利を6会合連続で据え置くことを決めました。声明文では、「過去数ヵ月で(インフレ鈍化に)一段の進展がない」との見解を示しました。ただ、最近の市場予想を上回る物価統計を受け、市場では年内の利下げ期待が後退し続けていましたが、パウエル議長によるFOMC後の記者会見での発言はそれほど利下げに消極的とは受け止められず、ハト派的な発言によって安心感が広がりました。ただ、パウエルFRB議長の記者会見終了後の日本時間2日午前5時すぎから大規模な円買いが断続的に入り、円は157円台から一時153円付近まで上昇しました。市場関係者からは「24時間いつでも対応できることを見せつけ、市場を強くけん制した」との見方が出ています。
4月の米雇用統計では、非農業部門就業者数が前月から17万5,000人増と伸びが大幅に鈍り、予想も下回りました。平均時給は前月比の上昇率が0.2%と市場予想以下となり、失業率は前月と市場予想より高い3.9%でした。賃金インフレの減速でインフレ再燃の懸念が後退したことで、9月に米利下げが始まるとの期待が維持され、米長期金利が低下し、ハイテク株など幅広い銘柄の買いが膨らみました。
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週間の概況
注目イベント
5月8日(水)15:00(独国)3月鉱工業生産
5月8日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
5月8日(水)23:00(米国)3月卸売売上高
5月9日(木)08:30(日本)3月毎月勤労統計調査-現金給与総額
5月9日(木)14:00(日本)3月景気先行指数・3月景気一致指数
5月9日(木)20:00(英国)イングランド銀行(BOE)金利発表
5月9日(木)20:00(英国)英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
5月9日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
5月10日(金)08:30(日本)3月全世帯家計調査・消費支出
5月10日(金)08:50(日本)3月国際収支・経常収支・貿易収支
5月10日(金)14:00(日本)4月景気ウオッチャー調査
5月10日(金)15:00(英国)1-3月期四半期GDP
5月10日(金)15:00(英国)3月貿易収支
5月10日(金)23:00(米国)5月ミシガン大学消費者態度指数
5月14日(火)08:50(日本)4月国内企業物価指数
5月14日(火)15:00(独国)4月消費者物価指数
5月14日(火)15:00(英国)4月失業保険申請件数・4月失業率
5月14日(火)18:00(ユーロ圏)5月ZEW景況感調査
5月14日(火)21:30(米国)4月卸売物価指数
*今週は英国の金融政策に注目しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
重要な価格
高値41,500円 安値35,690円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第5ステージ
第5ステージは下降相場の終焉です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値40,500ドル 安値37,041ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
NASDAQ-100分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第5ステージ
第5ステージは下降相場の終焉です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値19,000ドル 安値16,165ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
原油ETF分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第3ステージ
第3ステージは下降相場の入口です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けていきます。
重要な価格
高値3,500円 安値2,935円
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
■注意点
チャートはTradingViewの「WTI原油ETF(1671)」のため第2ステージですが、CFDでは第3ステージになっています。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
前回は、仕掛けの条件には、セットアップ(準備段階)と仕掛けのポイントがあることを伝え、売りの仕掛けを解説しました。では、もう一度売りの仕掛けを確認しましょう。
売りの仕掛けでは、まずは、%Kが90%を超えることが前提となります。小さな値だった%Kが次第に大きくなり50%を超えれば上昇トレンドの発生はほぼ明らかですが、90%になれば確信に変わるでしょう。次いで、%Dが、その後、さらにS%Dの値が大きくなってくるのが理想です。
では、逆に買いの仕掛けを見ていきましょう。買いを仕掛けるときには、%Kが10%以下になり、下降トレンドが形成された証拠をつかむことが前提となります。%Kが10%以下を継続するとS%Dもどんどん下がり、やがて20%を下回ります。下降トレンドが続いている間は、%Kはおよそ10%以下、S%Dは20%以下を維持します。しかし、下降トレンドが終わると、%Kが明らかな上昇を始め、それに遅れて%Dが、最後にS%Dが続きます。20%を割り込んでいたS%Dが20%を超えてきたら買い場とされます。以上が仕掛けの基本となります。
では、これでOKかというとそうではありません。
ここにダマシ対策が加わります。そもそも、ストキャスティクスを用いた売買戦略が成功する条件は、もみ合い相場の渦中にあり、かつ、%KとS%Dが同じ方向を向いていることです。しかし、そのもみ合い相場の中にも小さな上げと下げがあります。では、もみ合い相場の上げと下げとトレンドとの違いはどのように見極めればよいのでしょうか。
その点については次回、解説していきます。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
移動平均線大循環分析
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。