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2024-04-27 20:00:00

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週刊日本株式アウトルック

週初から日本株の実力が試される、日銀政策の事前報道や為替の動向に留意

2024/3/11
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2024/3/11〜3/15)

 今週(2024/3/11-3/15)の日経平均株価の予想レンジは38,800円-39,700円。東京株式市場は不安定な展開か。先週の日経平均株価は4万円の大台を意識して売り買い交錯が続いたが、後半は円高による先物主導の売りが強まる場面があり、高値警戒ムードが強まっている。半導体を中心としたハイテク株や円安メリットの自動車関連株が利益確定売りで下げる銘柄が目立つ一方、日銀によるマイナス金利解除の思惑を背景に銀行株が高値更新基調を続けた。
 翌週に日銀金融政策決定会合(3/18-19)とFOMC(3/19-20)を控えている。日銀は早ければこの3月の会合でマイナス金利解除に動くとの観測が強まっており、特に日銀政策の事前報道や為替の動向に振り回される場面があるかもしれない。
 一方、FRB(連邦準備制度理事会)は年央に利下げを開始するとの見方が強く、日米の金融政策の方向性の違いからドル売り・円買いへのバイアスがかかりやすい。
 米国では今週も2月の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)などの物価指標を中心に経済指標の発表が多く、引き続き米長期金利動向にも注意が必要となる。

 3/9の米国株式市場では主要指数は反落。注目された米2月雇用統計が強弱まちまちとなる中、人工知能(AI)ラリーをけん引してきたエヌビディアが前日比5.1%高まで上昇後に5.6%安と急反落した。ダウ平均は68ドル安程度の下落にとどまったが、ナスダックの1.2%安や米半導体株指数の4.0%安などハイテク関連が大幅に下げている。
 東京市場は週初から円高進行や値がさハイテク株への売りが指数を押し下げる要因となるが、内需主力株への物色でどこまでカバーできるかが焦点となる。ちょうど、先週末がメジャーSQだったことで、需給面から相場の節目(分岐点)となった可能性が高い点にも留意したい。「日本株の今の実力」が試される週となりそうだ。

 日経平均株価(図表1)は5日移動平均線(39,917円 3/8)や10日移動平均線(39,634円 同)などの短期線をサポートに上昇基調が続いている。
 依然として高値もみ合い(日柄調整)の範ちゅうであり、上目線が基本スタンスとなる。25日移動平均線(38,296円 同)からの上方かい離率は3.6%と縮小傾向にあり、株価が高値圏を維持しながら同線が近づく格好となっている。
 一方、先週のメジャーSQ付近から不安定な動きも散見され、高値警戒感も意識されつつある。今週は週前半は不安定な動きが予想され、直近安値となる2/29の終値39,166円を割り込まずに下げ止まれるかが、上昇継続を判断する上で重要なポイントとなる。直近安値を下回れば値幅調整につながる展開が予想される。

 終値ベースでみた上値メドは、直近高値となる3/4の終値40,109円、2023年7月高値から同年10月安値までの下落幅に対する3倍返しとなる40,207円、心理的節目の40,500円、2023年12月安値から1月高値までの上昇幅を1月高値からの上昇幅とみた40,785円、心理的節目の41,000円などが考えられる。
 一方、短期的な下値の目安は、心理的節目の39,000円、心理的節目の38,500円、25日移動平均線、心理的節目の38,000円などがある。


図表1:日経平均株価の日足チャート(2023/5/1-2024/3/8)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、10-12月期GDP改定値(3/11)、2月国内企業物価指数、1-3月期法人企業景気予測調査、5年国債入札(3/12)、20年国債入札(3/14)、1月第3次産業活動指数(3/15)がある。

 企業決算の発表では、GENDA、GA TECH、トーホー、学情、セルソース、ファーマフーズ(3/11)、三井ハイテ、くら寿司、アイモバイル、ポールHD、ジャパM&A(3/12)、ラクスル、JEH、ステムリム、ナレルG、トーエル、3Dマトリックス、さくらさ、モイ(3/13)、神戸物産、ビジョナル、パーク24、ANYCOLOR、MacbeeP、J.S.B.、ヤーマン、MSOL、WSCOPE、Abalance、アクシージア、pluszero、Pアンチエイジ、ブレインズ、POPER、CINC(3/14)、アスクル、トリケミカル、エイチ・アイエス、ギフトHD、ACCESS、スマレジ、丹青社、モロゾフ、Eインフィニティ、売れるネ(3/15)が予定している。

 海外の経済指標やイベントは、米2月消費者物価指数(CPI)、米2月財政収支、米10年国債入札(3/12)、米30年国債入札(3/13)、米2月小売売上高、米2月生産者物価指数(PPI)(3/14)、米3月ニューヨーク連銀景気指数、米2月輸出物価指数、米2月輸入物価指数、米2月鉱工業生産、米3月ミシガン大学消費者態度指数(3/15)
などがある。

 主な米企業決算の発表では、ダラー・ツリー(3/13)、アドビ、ダラー・ゼネラル、レナー、アルタ・ビューティー(3/14)、ジェイビル(3/15)などが予定している。

今週の注目銘柄!(3/11〜3/15)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

1803

1,230

850

通期の利益見通し引き下げや減配が嫌気され、2/8に16%安と大幅に下げた。内容は良くなったが、この日はその後に大成建設も失望決算を発表して急落しており、建設株が悪目立ちした日でもあった。一気に水準を切り下げた後は、安値圏でしばらくもみ合った。しかし、3月に入り大林組が資本政策の見直しを発表して急騰し、同社を含めて他の大手ゼネコンにも見直し買いが入った。これにより下げ止まり、3/7には25日移動平均線、3/8には75日移動平均線を上回った。PBRは1倍を大きく割り込んでいる。現状、大手ゼネコンの中でPBRが1倍を割り込んでいるのは同社だけで、その是正に向けた取り組みが急務となっている。ターゲットは1,230円、ロスカットは850円

4751

1,340

950

1Qの営業黒字が好感され、決算を確認した2/1の取引時間中に節目の1,000円を上回った。翌2/2には終値でも1,000円を上回り、以降は4桁が定着している。2021年6月に2,441円で天井を打った後は長く下げ基調が続いた。ただ、その間も「ABEMA」はメディアとしての認知度を高めていった。2023年11月に756.3円でボトムを打ち、以降はトレンドが転換。昨年末から今年にかけて、週足の節目である26週移動平均線や52週移動平均線を超えてきた。動きが良くなったとはいえ、2021年6月高値からは半値以下の水準。その中で3/4には1,095円まで上昇して直近高値を上回っており、水準訂正を見込んだ買いが株価を上に押し上げると予想する。ターゲットは1,340円、ロスカットは950円

5852

970

720

鋳造技術のひとつであるダイカストの大手。2/8発表の3Q累計決算は営業黒字に転換。同時に自社株買いも発表した。PBRは依然として0.3倍台にとどまる。バリュー株優位の相場が終わったわけではなく、会社側の株主還元強化も踏まえ引き続き注目したい。株価は2023年9月に941円の高値を付けてから調整に入ったが、今年1月後半からは戻り基調。10日・25日・75日移動平均線など短中期の各移動平均線も上向いてきた。3/6の上昇により3Q決算直後の前回高値(824円)を上抜けており、モメンタムは強い。しばらく買い優勢の展開が続くと予想する。ターゲットは970円、ロスカットは720円

6890

3,700

2,700

シリコンウェハや真空シールなどを手がける。米国の中国に対する半導体輸出規制が強まっている。一方で同社は中国内にウェハなどの工場を保有しており、半導体技術を高めたい中国企業の需要が期待できる。直近では、2/14大引け後に今期の営業利益見通しを下方修正。その後に株価は下押ししたものの、75日移動平均線を割り込んだところですぐ反発。足元では下方修正前の株価水準を上回っている。半導体関連株の中では依然として出遅れており、PER10倍以下、PBR0.7倍台とバリュエーションにも妙味がある。RSI(14日)が上昇しつつもまだ60%台であることを踏まえると、上値余地は大きいと考える。ターゲットは3,700円、ロスカットは2,700円

7552

3,750

2,780

玩具卸大手。3Q決算発表時に通期見通しの上方修正と期末配当見通しの引き上げを発表。これが好感されて2/9はストップ高で張り付いた。翌2/13は反動で大きく下げ、その後は10日移動平均線を挟んでもみ合い。トレーディングカードの好調が続いているほか、カプセル玩具の売り上げが伸びているとのこと。期末配当の修正幅が大きく、従来予想の25円から100円に引き上げられている。上期に25円を実施しており、年間では125円。前期実績の65円からはほぼ倍増となっており、3/8時点の予想配当利回りは3.8%と高い。3月に入って株価は煮詰まってきており、もみ合い上放れに期待できる。ターゲットは3,750円、ロスカットは2,780円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・3/8現在、プライム・スタンダード市場に上場、時価総額が200億円以上、PBRが4.0倍未満、配当利回りが1.3%以上、今期増収予想(日経予想)、株価が25日・75日・200日移動平均線を上回っている中から、成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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