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個人投資家にも身近になるヘッジファンド〜欧州富裕層に人気のファンドも買える!?〜
2013/11/28
ヘッジファンドへの投資が世界で拡大しています。2008年にリーマンショックの影響による運用成績の悪化や顧客からの解約で多くのヘッジファンドが閉鎖に追い込まれたため大きく運用残高を減らしましたが、その後着実に盛り返してきています。
ヘッジファンドが見直されている背景には、世界の富裕層や年金基金など機関投資家からの、「絶対収益追求型の運用(市場の上昇・下落局面に関わらず収益の獲得を目指す運用)」に対する根強い支持があります。
本来ヘッジファンドは、最低投資単位が数億円から高いものでは数十億円にも上るため、一般投資家が投資をするにはハードルの高い運用商品です。しかし、最近はヘッジファンドを組み入れた投資信託が設定されるようになり、個人投資家にも身近になってきています。
来年よりはじまるNISAでは、NISA口座で損失を出してしまうと、非課税メリットが享受できないだけでなく、特定口座や一般口座との損益通算もできないという制度上の使いにくさがあります。そのため、NISA口座ではできる限り損失を抑える運用方針を目指す方もいらっしゃることでしょう。
そのような観点から、市場の変動に左右されにくい絶対収益追及型のヘッジファンドは、NISA口座での投資対象として候補になると思います。
ここでは、新たに取扱いを始めました「BNYメロン・リアル・リターン・ファンド」を中心に、このヘッジファンドの魅力に迫ってみたいと思います。
ヘッジファンドとは?
日経平均が大きく下落した際に、新聞記事などで「ヘッジファンドが先物に仕掛け売りをした」といった解説が載ることもあるため、ヘッジファンドと聞くと危ない運用をしているような印象を持つ投資家もいるかもしれません。
しかし多くのヘッジファンドの実態はその逆です。ヘッジファンドの「ヘッジ」とは「回避」を意味する言葉です。何を「ヘッジ(回避)」しようとするかというと、「市場リスク(市場価格が変動することによって生じるリスク)」です。具体的には、市場全体が下落する局面では空売りなど相場下落によって収益が得られる取引を駆使することで、下落局面でもプラスの収益を目指します(ただしプラスの収益が実現する保証はありません)。
このような運用手法で、緩やかながら安定的な収益を目指すヘッジファンドは、長期で資産の拡大を目指す世界の富裕層や機関投資家から支持され、運用残高を拡大させています。
- (出所)BarclayHedgeデータよりSBI証券作成。
- (注)2013年は2013年9月末の運用残高。
注目の絶対収益追求ファンド
BNYメロン・リアル・リターン・ファンドって? |
リーマンショックなどの金融危機時においてもプラスのリターンを獲得
「BNYメロン・リアル・リターン・ファンド 」(以下、当ファンド)と同じリアルリターン戦略で運用されているニュートン・リアル・リターン・ファンド(以下、類似ファンド)の暦年ベース運用実績は、2004年3月の運用開始以来すべてプラスリターンとなっています。特に、リーマンショックなどの金融危機時においても市場変動に左右されずプラスのリターンを獲得している点は注目されます。
- (出所)「BNYメロン・リアル・リターン・ファンド」販売資料を基にSBI証券作成。
- (注)2004年は2004年3月末〜12月末のリターン。
- ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
絶対収益獲得の秘訣
ヘッジファンドと一口に言っても、市場リスクのヘッジ方法は様々です。当ファンドは世界の株式、債券、通貨等を実質的な投資対象とし、それらを「リターン追求資産」と資産安定を目的とした「リスク相殺資産」に分け、投資環境に柔軟に対応しながら組入銘柄を変更することで、中長期的に安定したリターンを追求しています。
具体的には、市場の上昇期待が高まる局面では、株式など「リターン追求資産」の組入比率を引き上げる一方、市場の下落リスクが高まる局面では、現金の保有比率を高めたり、オプション等のデリバティブを活用することで株式などの値下がりリスクを低減させます。
実際に類似ファンドの過去の資産配分の推移を見ると、リーマンショックが起きた2008年には株式への投資比率を低め、現金や債券(国債、事業債、デリバティブ)の比率を引き上げることで、指数が28.3%も下落する中で、下落率を0.7%に留めています。
世界株式やハイイールド債券よりも低リスクで高いリターン実績
類似ファンドの設定来のリスク・リターンを主要資産クラスと比較すると、人気のハイイールド債券や世界株式よりも低いリスクで高いリターンを獲得してきたことが分かります。
最近は複数種類の債券に分散投資することで安定した収益の獲得を目指す債券総合型ファンドが注目を集めています。債券のみで運用することで変動を抑えて安定的な運用を図る考え方ですが、債券が持つ固有のリスクは存在します。
一方「BNYメロン・リアル・リターン・ファンド 」は、さまざまな資産のポジションを機動的に変更し、オプション等も組み合わせて価格変動を抑えるという考え方なので、同じリスク軽減型でも債券総合型ファンドとは別の値動きになると考えられます。
リスク軽減型の運用を目指す場合でも、このように運用手法の異なる投資信託を組み合わせれば、分散投資効果をさらに高めることが可能になります。
投資家から高い評価を受けたスペシャリストが運用
当ファンドはBNYメロン・グループ傘下の運用会社で、グローバルなマルチ・アセット、株式、債券のスペシャリストである「ニュートン・インベストメント・マネジメント・リミテッド社」(以下ニュートン)が運用するファンドを主要投資対象とします。ニュートンは欧州で高い評価を受けており、ファイナンシャル・タイムズなど著名な経済紙や年金基金から数々の賞を受賞しています。
良好な運用成績が富裕層や機関投資家中心に支持され、ニュートンの受託残高はリーマンショック後も順調に増加しています。当ファンドと同様にリアル・リターン戦略で運用されるファンドの中核となる「ニュートン・リアル・リターン・ファンド」は2011年に欧州における絶対収益型ファンドの販売ランキングにおいて第2位となっています。
当社取扱いのヘッジファンド型類似ファンド
安定運用型のヘッジファンドといえど、複数のファンドに分散投資できるならそれに越したことはありません。
以下の3つの点で、当ファンドと同じタイプの絶対収益追求型ファンドがもう1本、当社の取扱いファンドに存在します。ネット証券専用ファンドシリーズとして設定された「野村グローバル・ロング・ショート」です。
(1)類似ファンドがリーマンショック時でも大きな損失を免れた実績を持つ
(2)低リスクの安定運用
(3)長期の運用実績を持つスペシャリストによる運用
年金や富裕層向けの運用で実績のあるヘッジファンドを主要投資対象として運用される投資信託です。このような過去実績を有するファンドに分散投資をすれば、さらにヘッジファンド投資のリスク低減が図れると考えられます。
- (出所)Bloomberg等のデータを基に野村アセットマネジメント作成。
- (注)参考運用実績は、ファンドのイメージをつかんでいただくためファンドで使用する定量モデルの過去の実績にファンドの信託報酬の基本報酬がと成功報酬額を控除して算出したものです。
- ※世界株はMSCIワールド・インデックス(円ベース、配当込み)、日本株はTOPIX(配当込み)、世界国債はシティグループ世界国債インデックス(円ベース)、日本国債はシティグループ日本国債インデックス(円ベース)。
- ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
投資信託に関するご注意事項
- 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
- 投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客様が実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
- ご投資にあたっては、目論見書や契約締結前交付書面をよくお読みください。