4/18(火)英国のメイ首相が緊急声明を発表して、解散総選挙を6月8日に前倒しで実施する方針を明らかにしました。
総選挙は2020年に実施予定でしたが、欧州連合(EU)との離脱交渉で強硬離脱(ハード・ブレグジット)を唱える同氏は、総選挙で安定した政権をつくることにより、対EUの交渉力を高める狙いがあるようです。
4月上旬の世論調査では、メイ首相率いる与党保守党の支持率は44%にのぼり、労働党に20ポイント以上の差がついているため、下院で野党側を17議席上回るだけの現状から、政権基盤を強化できる見通しです。総選挙の日程変更には下院で3分の2の賛成が必要ですが、最大野党労働党のコービン党首は総選挙を歓迎する考えを表明していることから、承認される見通しです。
このニュースを受けて、4/18(火)の英ポンド/ドル相場は1.257ドル/英ポンドから1.284ドル/英ポンドへ2.1%上昇して、ここ半年以上続いたもみ合いのレンジを上抜けています(図1)。英ポンドは対円でも1.7%の上昇となっています(図2)。EUとの離脱交渉に際して不安定化しやすい英国の政治・経済情勢に対応するには強く安定したリーダーシップが必要と考えられますが、これを確保するために動いたことが市場で好感され、英ポンドの上昇につながったと見られます。
一方、英FTSETM100指数は、収益の多くを海外であげている英国の主要企業にとってポンド高は業績の重荷になるため2.5%の下落となりました(図3)。また、メイ首相が唱えるハード・ブレグジットが貫徹される可能性が高まったことも、業績に対する懸念を高めたと見られます。総選挙に向けて株価変動性が高まりやすいとみられ、要注目でしょう。
図1 英ポンド/ドル(日足、6ヵ月)
図2 英ポンド/円(日足、6ヵ月)
図3 英FTSETM100指数(日足、6ヵ月)
※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成
イギリス総選挙報道で相場が大きく動いたら?
SBI証券なら多彩な商品群で取引チャンスを逃しません!
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
免責事項・注意事項
- 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客様が損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
重要な開示事項(利益相反関係等)について
<手数料等及びリスク情報について>
- 当社の取扱商品は、各商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります(信用取引、先物・オプション取引、外国為替保証金取引、取引所CFD(くりっく株365)では差し入れた保証金・証拠金(元本)を上回る損失が生じるおそれがあります)。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等およびリスク情報につきましては、SBI証券WEBサイトの当該商品等のページ及び金融商品取引法に係る表示並びに契約締結前交付書面等の記載内容をご確認ください。
金融商品取引法に係る表示はこちら