【今夜のダブルビッグイベント、米雇用統計とECB】
本日7月3日は、米雇用統計発表とECB理事会が同日のほぼ同時刻に開催されるため、最近の低ボラティリティに泣かされている市場参加者にとって久々に期待が持てそうな日だ。米雇用統計の前哨戦とされる昨夜のADP雇用統計は民間雇用者数が28.1万人増と予想を大幅に超えて米10年債利回り、米ドル/円はともに上昇。
(図1:米ドル/円・・・白、米10年債利回り・・・黄)
(出所:ブルームバーグ)
米10年債利回りは一気に2.6%台まで上げてきた。
(図2:米10年債利回り 日足)
(出所:ブルームバーグ)
米ドル/円は200日移動平均線のある101.70円台後半まで値を戻して動きを止めた。上値がこのレベルで抑えられるのか短期的には注目のポイント。
(図3:米ドル/円 日足)
(出所:ブルームバーグ)
本日の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が21.5万人増と予想されている。前回と同程度の予想値だが、この数からの上振れか、20万人割れの弱気展開を招くことになるような数字になるのか注目される。
(図4:非農業部門雇用者数 推移)
(出所:ブルームバーグ)
そしてECB理事会は、マイナス金利が導入された前回は一時的に大きく売られる局面もあったが、長続きせず直近ではゆっくりと値を戻す展開。過去2回のECB理事会後、市場は大きい反応を見せたが、政策変更が予想されていない今回も、一応ユーロ相場の急変には備えておきたい。
(図5:ユーロ/米ドル 120分足)
(出所:ブルームバーグ)