2018/6/7
提供:シュローダー・インベストメント・マネジメント
(2018年5月作成)
各資産クラスの気になる見通しは?
「シュローダー・インベストメント・マネジメント」のマルチアセット運用チームは、各金融市場をどのように見ているのでしょうか?
見通しの表示:++強気、+やや強気、0中立、−やや弱気、−−弱気
矢印:対前月での見通しの引き上げ/引き下げ
株式 | 国債 | 社債 | コモディティ(商品先物) |
---|---|---|---|
足下の主要経済指標の弱含みや米ドル高の進行が、株式市場への短期的な逆風となる可能性もありますが、堅調な企業収益が株価を下支えするとみられることから、やや強気の見方を維持しています。 | これまでの金利上昇を受けて、割高感が剥落しているとみていますが、経済ファンダメンタルズ(基礎的条件)の改善を踏まえると、利回りには一段の上昇(価格は下落)余地があると考えられるため、やや弱気の見通しを維持しています。 | 足下、景気循環の後期にあるほか、企業の財務レバレッジが総じて拡大基調にあるため、見通しを中立からやや弱気へと引き下げています。 | 世界的に良好な経済環境が、幅広いコモディティの支援材料となっていることから、今後も上昇基調が続くと考えています。 |
資産クラス | 分類 | 見通し | ||
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株式 | 米国 | バリュエーションは割高な水準で推移していますが、トランプ政権の税制改革などに下支えされた力強い収益モメンタムが持続するほか、企業の自社株買い等も見込まれるため、やや強気の見通しを継続します。 | ||
欧州 | 欧州では好調な景気拡大が続くと考えています。しかしながら、今後通貨ユーロの動向が企業収益に及ぼす影響が注視されます。 | |||
日本 | 日本株式に対する前向きな材料が一巡、目先新たな支援材料が乏しいと見ており、見通しをやや強気へと引き下げています。 | |||
アジア太平洋 (除く日本) |
同地域についてはやや強気の見通しを維持しています。特に業績予想の上方修正が続くシンガポールを選好しています。 | |||
新興国 | 主要新興国の力強い経済成長が支援材料となる上、バリュエーションは相対的に割安な水準にあると判断しています。 | |||
国債 | 米国 | 米国債の発行が増加しており需給が緩む可能性があることや、バリュエーションの観点で割高感があることなどを勘案すると、やや弱気の見通しを継続します。 | ||
欧州 (ドイツ国債) |
欧州中央銀行(ECB)が、2018年内に量的緩和を終了する姿勢を打ち出していることから、ドイツ国債についてはやや弱気の見通しを維持しています。 | |||
新興国 (米ドル建て) |
米ドル上昇による影響が懸念されることに加え、これまで中期的にスプレッド(利回り格差)が縮小してきたこと等を勘案し、見通しを中立からやや弱気へと引き下げています。 | |||
新興国 (現地通貨建て) |
先進国国債の利回りが上昇傾向にあるため、新興国国債への投資妙味が薄れています。更に、一部の新興国が年内に総選挙を控えていることも不透明要因であるため、見通しをやや強気から中立へと引き下げています。 | |||
インフレ連動債 | バリュエーションは上昇傾向にあるものの、足下の賃金上昇や原油価格の上昇が支援材料になるとみられるため、やや強気の見方を維持します。 | |||
投資適格社債 | 米国 | 企業の資金調達コストが上昇していることで、債務返済リスクが上昇する可能性があるとみられるため、やや弱気の見通しを維持しています。 | ||
欧州 | 年初来、スプレッドは拡大傾向にあるものの、バリュエーションは依然として割高な水準にあると判断しています。 | |||
ハイイールド社債 | 米国 | 年初来、価格は底堅く推移して来たため、バリュエーションの魅力度が薄れていると考えています。従って、見通しをやや強気から中立へと引き下げています。 | ||
欧州 | 欧州経済のファンダメンタルズは概ね良好であり、スプレッドの拡大もみられたものの、バリュエーションの観点では依然割高感があることから、投資妙味は薄いと判断しています。 | |||
コモディティ (商品先物) |
エネルギー | 中東の地政学的リスクの再燃や、ベネズエラの供給不安などを背景とする需給の引き締まりをうけ、原油価格は底堅く推移すると想定されます。 | ||
金 | 実質金利の上昇や米ドル高の進行が下押し材料になると判断されるため、やや弱気の見通しを維持しています。 | |||
産業用金属 | 世界同時的な景気拡大や、堅調な中国からの需要を支援材料に、価格モメンタムの継続が見込まれます。 | |||
通貨 | 米ドル | 米長期金利と為替市場の関連性については注視する必要がありますが、足下米ドル高が続いており、見通しをやや弱気から中立へと引き上げています。 | ||
ユーロ | これまで上昇基調を辿ってきましたが、足下ユーロ安へと転換しており、今後の動向を注視しています。 | |||
日本円 | 足下米中貿易摩擦への警戒感が後退していますが、懸念が再燃した場合は投資家のリスク回避志向が強まり、安全資産としての日本円への選好が強まると想定されます。 |
- 出所:シュローダー。社債に関する見通しは信用スプレッド(デュレーション・ヘッジを前提)の動きに基づくものです。ユーロと日本円は対米ドルの見通しとなります。
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