2019/8/6
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」8月5日号より抜粋
不安材料は山積も比較的冷静さを保つ市場
■ 景気減速および通商・政治問題はなお継続中
金融市場はリスク選好の流れを保つものの、世界経済の不安材料は増している感すらあります(上図)。景気面では中国やドイツの回復が遅れ、政治面では一向に進展しない米中通商交渉や英国EU(欧州連合)離脱問題に加え、米・イラン対立といったリスクも浮上しています。
■ 世界的な利下げ転換の流れに米国も追随
それでもなお市場が落ち着いていられる背景に、世界的な金融緩和再開の動きがあります。今年2月にインド、6月にロシア、先週米国とブラジルが利下げを開始、9月はユーロ圏も続く見込みです。景気重視の政策姿勢が、世界経済拡大持続の期待をつなぎとめている印象です。
■ 金融緩和に頼ったリスク選好の賞味期限は?
ただし、米当局が追加利下げに慎重さを見せただけで株価が急落したことは、市場が金融緩和に依存した状態にあることをうかがわせます。景気減速や政治問題が長引けば、金融緩和が他の不安材料を覆い隠すかのような都合の良い解釈は通用しづらくなるとみます。(瀧澤)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
8/5(月) |
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8/6(火) |
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8/7(水) |
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8/8(木) |
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8/9(金) |
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注)(日)は日本、(米)は米国、(独)はドイツ、
(仏)はフランス、(豪)はオーストラリア、
(中)は中国、(他)はその他、を指します。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2019年7月26日対比。
出所)MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年8月2日時点。
日経平均株価と日本10年国債利回りのみ同年7月12日時点。
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